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おっさんずジョブ ~新しい職を求めて その3~

気がつけば年度も明けてしまった。
前回の更新から2か月以上経っているが、なんで更新しなかったのかと言えば何も進んでいなかったからに他ならない。

年度末の慌ただしい仕事状況のなか、一応ちらほらと転職情報案内を見て応募は続けていた。しかし全く書類が通らず、早ければ応募当日に「選考終了」の通知がくるような有様。
「う~ん、この応募者どうします?」
「一応担当部署に確認してみるか…」
みたいな段階がいっさいなく、もう脊髄反射の不合格
それが20ほど連続しており、すっかり「こりゃアカン」という気持ちになっていた。「週休3日でノルマもないホワイト環境で年収1000万くらいもらえねえかな~」とゴロゴロするときの飯尾和樹みたいな高望みをしているわけでもないのに、全く書類が通らない。やっぱり大してスキル特化のないおっさんへの風当たりはそういうものなのだなぁ、と思い知る日々であった。
しかし、思い知ったところで日常は続くし、金は減る。このままでは有名人LINEに無料登録して優良株を教えてもらってぼろ儲けするしかなくなってしまう。

関係ないが海外のそういう詐欺集団が摘発されたらしくて、よかった。まあ他にもたくさんいるんだろうけど。タイ人と中国人のグループで60人もいたらしい。
騙された人が「すごく巧妙だった」と言ってたのにはちょっとモヤっとするというか、騙される人が減らなさそうな感じもあったが。


話がズレたので転職話に戻すと、エンジャパン経由で仕事情報にアクセスしていたら、地元系の紹介会社から連絡がきた。なるほど、地場の会社はこうやって大手と提携して転職者にアプローチしていくのか。実際に仕事情報を見ていくとこれまで見ていた他社情報にはなかったところのもあり、試しに応募してみよう…とやってたがやはりこちらも書類が通らず。
えーい、結局どこも通らないではないか。とやってるうちに、だんだんと感覚がマヒしてきた。これまでなら「いやこの条件だと後々が厳しい」とか「これは会社名で検索するとろくな評判が出てこない」とかやってたのが、段々「どうせ通らないんだから明らかなブラックじゃなさそうなら応募しておこう」くらいに気持ちがゆるくなってきたのである。
良いか悪いかでいうと多分あんまり良くないのだが。結局だいぶ投げやりになってきてるということだから。

某R社の個人ページを見ていると、あまりに落ちすぎているためか、17件応募に対して18件落選していた。応募してないものまで落とされるとは相当である。


過剰に落選

てなことを書いてたら、ついに「書類通りました」という連絡がきた。どこだ?と思ったら名前は結構大手ぽい。改めて求人票情報を見ると、「…あれ?この仕事内容なのになんで応募したんだっけ?」という感じで、ちょっと不安になったが、まあどちらにしても受けないという選択肢はない。落ちて当然、受かればラッキー。

そうこうしてるとエージェント会社から「面接マニュアル」が送られてきた。
ざーっと見て、確かにもっともなことが書いてある。「退職理由はネガティブなことを言わない」とか「好まれる人物像を押さえる」とか「志望する会社の業績・背景を調べておく」とか、まあもちろんそうだろうなという内容。
ざっくり一例を挙げると、例え会社に不満があっての転職だとしても、「己の成長のために」みたいな理由にしろということだ。いわゆる演出。
そうでないとすぐ不平不満を持ちやすい人材と思われるとか、まあ理屈はわかる。わかるのだが…一通り読んで急激に面倒になってきた。昔から「面接マニュアル」みたいなのは出回っていたし、面接で好印象を与えるためにやたらとボランティアに参加したとか、副部長を務めていたといったエピソードが出てくるのもよく聞いた。部長だとすぐバレるが副部長だと嘘でもバレにくいため多用されるのだという。なもんで効果はあるんだろう。

実状
「会社に不安があるし今後の改善も期待できないし生活もやばいので何とか転職先を探すしかないと思いまして」
演出
「会社に不満があったわけではないのですが、年齢を重ねてきてこれまでの経験を活かしながら新しいチャレンジをしていきたいと思い、己の成長を促してくれる御社のような環境に身を置きたいと考えました」

……いやぁ、演出っていうかもうヤラセの域。でもみんなこういうこと言ってやってんのかもなぁ。確かにあんまりあからさまに不満出すのもどうかとは思うが。

そんなこんなで悩みつつWEB面接を受けてみたのである。以下次号(いつかは不明)。

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。