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ボケ体質とツッコミ体質について考えてみた。


漫才ネタを書いたときに、どんな書き方をしたかというと、「なんとなく頭の中でボケたことにツッコミを入れる」というものであった。
そしてそのツッコミに対して何となく反射的に言いそうなことをボケとして
設定しているうちになんとかまとまった。

苦労したのは最初のボケの部分である。そこに何かとっかかりがないとツッコミが入らず、ツッコミが入らないと続かない。
ということはボケに苦労するということだ。そう考えると普段も人との会話でよくしゃべってはいるが、ツッコミから膨らませたりそこから別の話につなげたりすることが多い。

エピソードがあるときはけっこうそれをよくしゃべるので、「自分からボケるタイプ」と思われている節があるが、実際自分からボケようとするとまあまあろくなことがない

以前会社の飲み会で急に腕相撲が始まったことがあった。何回かレフェリー役をやり、何度も「レディ・ゴー!」と掛け声をかけていたのだが、B’zファンの人が順番になった時、本当に魔が差したというか急に「ウルトラソウル!」と掛け声をかけてしまった。周りが騒がしかったのもあって徹底的にスルーされ、その時に「急なボケを挟むもんじゃないな」と心底思ったものだ。

正直ボケには覚悟がいる。天然ボケは自覚はないが、あれはツッコミがあってはじめて「あっ、ボケてた」と成立するのでそれまではボケであるかどうかも判別できない。正真正銘のボケは「これがウケる」と思ってから発射しないといけない。そしてスベったときには完全に自分に帰ってくる。ツッコミはそこで必ずウケを取るものでもないので、笑いが取れなかったとしても特にダメージがない。もちろんそこでたとえツッコミなどのワードを入れた場合はスベる可能性があるが、全力のボケを披露した時よりは目立たないであろう。

そう考えるとネットニュースへのコメントなどが多いのもツッコミ体質の人が多いから…というよりボケ体質の人が希少だからであろう。自分が矢面に立つよりも、人のボケ=行動が決まったあとに動いたほうがリスクが少ない。大喜利とかに出る人はめちゃくちゃリスクを負ってあの場に立っているわけだ。いやたいてい座ってるけど。

「俺ってどっちかというとボケタイプ」みたいなことを言う人がいたら、その面白さはさておき、その姿勢を賞賛してあげよう。

ちなみになぜこの記事の画像が花かといえば…木瓜だからである。(こうやって人はスベる)


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