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ガチマジ構文を探る

イーロン・マスクのせいなのか何なのか知らないが、パソコンで久しぶりにTwitterを起動したらなんか初期設定を改めてやれ、みたいな画面が出てきた。面倒なので適当にスキップしようとしたらいつの間にかオール英語画面になっていて、なんじゃこりゃと慌ててスマホのTwitterで「パソコン Twitter」で検索してみた。

すると出てきたのは「パソコンでTwitterを使って毎日1ツイートするだけで6桁の副収入」みたいなやつばっかり。こういうのが乱立しているのは知っていたが、改めて見るとびっくりするくらい共通点がある。

●「しゅう」「かず」「まりー」など、名前自体はシンプルな名前が多い。
●名前の後に「@副業で自由になる」「@副業コーチ」「@副業キャリアアップアドバイザー」などやたらと謎の主張や肩書
●アイコンはよくあるタッチの人物イラスト。写真は少ない
●同じような副業推進アカウントを死ぬほどリツイートしている
●「自由」のアピールが多い。収入=自由を手に入れる、みたいな感じ
●「専業主婦」「ブラック企業勤め」など、稼ぐのとは遠い背景をよくアピールする(失敗を繰り返したみたいな内容もよく入ってる)
●もれなく「固ツイ」「プロフ」への誘導までがセット

ちなみにあるツイートにいいねを押しているアカウントを見たら、
全部そういうアカウントで、なんか闇の深淵を覗いたような感覚になった。


さすがにここまでそろうと怖い

こういうのはまた「書き出し文」が似通っていることでも有名である。
「何度でも言います」「これはガチ。」「これはマジなんですが」「知らない人が多いのですが」「炎上覚悟で言いますが」「ここだけの話ですが」…などなど。これらを勝手に「ガチマジ構文」と名付けます。
すなわち「世間にはまだ知られていないけど稼ぐ方法はあるんですよ」という話に入るための入り口である。ほんとはあるんだけどあなたが知らないだけだからね!知らないと損だよ!乗り遅れていいんですか!と迫ってくる感じ。

そういえばしばらく前に書き出し文を集めて整理したツイートが話題になっていた。
ところがこれが「この文章で始まるのはミュートしたほうがいい」みたいに扱われて、元ネタのほうは消えたが以下のようにそれを整理した人がいた。ただまあ実際百もミュート設定するのが大変だ。

※最初はそういうのを書く人に引用されたみたいだが、あとで扱われ方に気づいたらしく現在は消されている


一時期、FXなどの投資を教えてくれるらしいアカウントはたいてい若い女性の写真を使っていたのだが、それらは以前「架空ティーチャー」として取り上げた。
やたらと「生徒さんが稼いだ」と報告するからである。日本全国に生徒さんがいるかのように見せて、本人のフォロワーが2とか粗い作りだったのだが、ちょっと探してみたら「0フォロー 25000フォロワー」みたいなのがあった。こういうのがアカウント販売されたやつなのかなぁ。


自分はこういうものの実態を軽く追ってみたりするのだが、何気に中田さんもウォッチャーとなっている模様。たまに事例に関して「100%儲かるらしいですよ!」「やるしかないですね!」みたいな悪ノリをしているが、もちろん本気ではございませんのでお気を付けください。

まあとにかくガチマジ構文が出たら警戒、というか無視。これはガチ(ややこしい)。










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