錨を上げよ、アンテナを張れ。

トレンドを常に押さえるというのは大変だ。世の中いつの間にか話題になり、いつの間にか廃れていくものが非常にたくさんある。

一般的には若いほどそういうものに詳しく、年をとるほど疎くなっていく。もちろんその中でも個人差はかなりあると思うが、なんでそうなるかといえばエネルギーの差だ。
新しい情報を追うのにはエネルギーがいる。常にネットをチェックし、話題を追って、通勤や通学の時間にも収集を怠らない。そうやってようやくトレンドを押さえることができる。単純に時間もかかるので、「好きなものはあるんだけど忙しくて」となり脱落していったりする。

ただこういうものも最適化はされてくるもので、いまはある程度TwitterやInstagramで話題になったものを押さえていればだいたい問題ないんじゃないかと思われる。
「恋愛禁止」みたいなタグが出てきてなにかと思えばAKBのニュースだった、とかその程度だが。
とはいえ、嘘も真か判断しかねるような話も多い。雑多な情報が増えればそれを紹介するメディアが発達するもので、ニュースサイトもこれまた増えた。でも結局ニュースサイトが増えればその中には信用できかねるニュースサイトも出てきて…となりもはや無限ループ。

そんな中にあっても常に情報を得ていくことの大変さがわかるだろう。そういう風になってくると、最終的にどこかの漫才コンビのように「映画はもうバックトゥザフューチャーだけでいい」みたいになってくるのである。
ただある程度情報を得てきた中で絞り込まれるということもある。自分の好き嫌いがよく把握できているからだ。例えば自分で言えば、ゲームは好きだがその中でも手を出すジャンルは限られる、というように。いかに出来がいいという評判があろうとも今更骨太の戦略シミュレーションはやらないのである。どうせハマらないことがわかっているので。なので、エネルギーこそ減っているものの効率化はできていて、これを突き詰めるとなんか達人みたいに「最小限のアクションで必要な情報だけ得る」ようになってくるのかもしれない。
まあその分新しいジャンルの開拓力というのはなくなってるわけですが…。

漫画もかなり読んできたので「ああ、これはそこそこ人気出そう」とか「これは1巻から読んだら面白いんだろうなぁ」とか何となくは感じるのだが、「でもそこまではハマらなそう」と思ったら読んでなかったりする。「よくできている」ものくらいだと針が振れないのだ。いやはや。これも結局無感動に向かってるだけなのか。

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