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思考の深さとは速さにつながる。


宣伝会議賞に限らず、公募にチャレンジしている人のツイートやらnoteやらを見 ていると、「圧倒的な物量」に気圧されることがある。

宣伝会議賞でいう全23課題×100本の「MAX応募」に限らず、最近では「ラジオ CM1000本応募」というのも見た。鬼畜…じゃないや鬼神の所業である。

1000本て。上記はラジオモンスターかと思いきや宣伝会議賞ゴールドも獲ってるただのコピーモンスター・竹内氏 


今回自己最多の応募本数で約500本だったわけだが、上記のようなモンスター勢からするとハナクソみたいな数字ではある。ではなぜそんなに書けるのか?

これについて一つイメージしたのが、「掘る速度の違い」である。
たとえば10cmくらいのスコップを手に取って掘っている人と、ショベルを持って掘っている人では、その掘削スピードは段違いである。そこに差が出ると何が違うかといえば、「深い表現を見つけられるかどうか」

例えば宣伝会議賞課題になっていた伊右衛門でいうと、ざっと上げてもいろいろ特徴がオフィシャルページに書いてある。

「緑色がキレイになった」
「パッケージが変わった」
「緑茶売上ナンバーワン」
「入れたての味・香り」

これらをどう伝えるかで掘っていくわけだが、その際に「緑ということは…英語だとグリーンで…」みたいな感じでやっていくのと「緑といえば健康イメージ、 エメラルドの色でもあり、茶葉の色であり…」みたいにポンポン出していくのとは格段に案の数が変わってくる。だから前者の人が掘って掘って見つけた、と思っていた部分は、とっくに後者の人が通り過ぎている、ということがある。
もちろんこういうものは一本道ではないので、そこまで深くない場所でたまたま横道を見つける、ということもあるが、基本的には宝は深いところに埋まっている。ダンジョンだって地下1階には最強の武器が落ちていないのと同じだ。

深く掘るということは、「ここに鉱脈が残ってないな」ということにも早く気付ける。穴の底に当たるのが早いからだ。
スコップ勢がもたもたと「緑…平仮名でいうとみどり…五月みどり…」みたいな迷走をしているのを尻目に気が付くともう別の場所をショベル、どころかボーリングマシンで掘っている。
まあ要はそういった見切りをいかに早くできるようになるかということだが、これはスコップがダメになるまで掘り続けてたらわかるときがくるのかもしれないな。
いや、どちらにしろスコップの選択肢しかない時点でダメか。

ここでふと思ったが小さいのがスコップで大きいのがショベル、って認識は合ってるのだろうか。「ショベルナイト」ってけっこうデカイの持ってるからいいのか、いやしかしドラクエの「キラースコップ」はけっこうデカイの持ってたな。う~ん…。

といったどっちでもいい部分に気を取られていると深く掘れないので気を付けよう。

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