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なぜランキングトークがあふれるのか問題

テレビでは昔からだったが、最近Youtubeを見ていても「ランキングが多いなあ」と感じる。テレビでいう「●●総選挙」「●●ベスト100」みたいな大々的なものではないのだが、「実際に会ってキレイだった女優さんベスト3」「実は後輩に嫌われている芸人ベスト3」みたいな感じで、いわばトークテーマとして使われる形である。
「お前がそういうのばっかり見ているからそういうのがヒットするのだ」と言われそうな気がしなくもないが、ログインせずに見てもけっこうそんな傾向がある気がする。ネットニュースでも定期的に「実は双子と聞いて驚いた芸能人ランキング」みたいなのを見るしなぁ。

言ってしまえば結局「1位は誰なんだ」という興味を引くための仕掛けではある。結果だけ見たければ後半のところまでシークバーを持っていけばいいのだが、そこに持っていくまでのトークが上手い人だとそれをさせない力があるのだろう。まあ、動画だと主に芸人がそういうのをやっている。Youtuberのほうでもやっている可能性もあるが、そっち方面に詳しくないので言及できない。

で、なんでそんなに「ランキングトーク」が使われるかと言えば、もちろん使いやすいからである。普通に考えたとしても「裏でもガチで性格のいい芸人ランキング」とか「実際に会って綺麗さにびっくりした女優さんランキング」とか言われたら、引きがあるなあと思う。そう、期待度を上げやすいのである。
もちろん、「もう知ってるわ」というようなランキングだとあんまり意味はない。例えばスプラトゥーンの配信をしてるような人が「ガチでハマったゲームランキング」とかやりだして1位はスプラトゥーン!とかだったらそりゃそうだろうよという感想しか出ないと思われる。

Youtube、中でも特に少人数のトークとなると「内輪の話」感があるので、求められるのは「実は…」という裏の話なのだと思う。通常のテレビ番組の中では話せない、というか話すような枠がない部分。それは別に闇の部分でなくてもよい。単なる裏の話で充分なのだ。それは「普通は知りえないけどファンには嬉しい話」だったりするから。あの荒ぶった芸人が実はこんな気の弱いところがあるよ、とかあの女優さんこんなに庶民的なところ見せてたよ、とか。

トークの上手い人同士だと、もう普通にテーマさえ設定すれば面白くなるのだろうけど、やはり「●●について」とか「今日の雑談」とやってしまうよりも「●●だった番組ランキング!」とかのほうが再生数が伸びる、多分。
何より、「ランキング」とやるだけでただのトークが企画っぽくなるというのが大きい。大変そうだもんなあ、企画考えるの。まあこれも使いすぎてしまうと「またそのランキングか」と思われるんだろうけど。

と、ここまで書いて思ったがこういうランキングトーク、鬼越トマホークだけじゃないよね?

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