パレスチナ武装勢力がイスラエル攻撃
◉戦争の連鎖が止まりません。パルスナ自治区のガザ地区から、イスラエル側に向けての大量のロケット団の発射と、パレスチナ武装組織によるイスラエル地域への侵入と、一般市民への殺害が続出しているようです。すでに大量の動画が、SNS上では拡散されており、目を背けたくなるものが多くて。死者の数も、どんどん増えていっていますし。イスラエルはすでに戦争として、認識しているようです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、イスラエルの岩のドームです。
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■大量のミサイル攻撃■
イスラエル・メディアによれば、午前の間にロケット弾2500発以上が発射されたとのことですが。これは今は、5000発に増えていますね。そんな膨大なミサイルを、ガザ地区に持ち込めるんですかね? たしか、海上封鎖されていませんでしたっけ? パレスチナ国の面積自体が、6020平方キロメートルと、茨城県の6097.54平方キロぐらいしかない、小さな国です。領土はヨルダン川西岸地区およびガザ地区(パレスチナ領域)から成り、ガザ地区は360平方キロしかありません。360.46平方キロの岩手県岩手町や、357.91平方キロの鹿児島県南九州市ぐらいの大きさしかありません。
もうちょっと、メジャーな市町村だと、368.17平方キロの千葉県市原市や347.10平方キロの京都府綾部市、343.39平方キロのの福岡県福岡市が、イメージしやすいでしょうか? 5000発のミサイルって、数が多すぎてピンとこないのですが。それを迎撃する動画もSNS上で拡散されていました。上空を飛んでいる飛行機雲の先端が急に弾けるという形で、ミサイル迎撃に成功しているのが視覚的に分かります。
改めて、ミサイル迎撃って出来るんだな……と、当たり前のことでづが、どこうやって映像で見ると納得しますね。イージス艦とイージスシステムで説明されたりしているのですが、高速で飛ぶミサイルをピンポイントで 迎撃できるというのが、実感としてピンとこないところがあったので。イスラエルのミサイル迎撃システム『アイアンドーム』によるものですが、迎撃できず着弾したものも、多数あるようです。
■危険な戦訓も■
今回、ミサイルはある程度防げても、ここのゲリラによる国境突破の襲撃が、かなりのダメージを与えたというのは、大きいですね。よく言われる「正規軍はゲリラ戦に弱い」が、また実証されました。この例を日本にあてはめると、ミサイルの飽和攻撃より、工作船による海岸上陸のほうが、大衆の心理的にもやばいですね。実際、某国とかさっそく、高速工作船の増産を指示していたりして。
上念司さんの動画が、比較的早い時間帯にアップされ、分かりやすい解説です。元自衛官である佐藤正久議員のポストも、全体の構図が分かりやすいですね。
休息日に攻撃を受けるという、第4次中東戦争の時と同じパターンで、イスラエルとしては怒り心頭でしょう。2万人の予備役招集とは、かなり本気で報復するつもりでしょうし。背後に、イラン革命防衛隊の存在を指摘されていますし。やはり こういう部分では軍事のプロでなおかつ 政治家として、短い字数でも重要な情報が入っていて、参考になります。
■複雑なパレスチナ問題■
今回の件に関しては、ハマス側は悪くないイスラエルが問題だと、昭和の時代の日本赤軍のようなことを言い出す人たちがワラワラとわいて出ていますが。そんな単純な問題ではないんですよね。イスラエル側がかなり問題あるのは事実ですが、ではハマス側に義があるかといえば、こちらはこちらで問題ありあり。だいたい 自分たちの残虐行為を自慢げに撮影させて、動画拡散している時点で、どういう素性の人たちか 分かりやすいです。こういう指摘も。
典型的な瀬戸際戦法なのですが、イギリスの二枚舌やシオニズム運動など、歴史的な背景も含めて、付け焼き刃では理解しづらいしづらい面があります。この件に関しては、こちらのツイートが非常に 分かりやすかったので、ちょっと長いのですが転載しておきますね。それでも複雑なイスラエルとパレスチナの関係を、かなり コンパクトに分かりやすく説明しています。
このように、かなり複雑な国際関係が入り混じっているので、単純にイスラエルが悪いハマスが悪いという、ゼロイチの話ではないのです。安倍晋三元総理大臣も、在任中に、イスラエル 政府のガザ地区への入植制作を 国際法違反だと批判していますし。国際的な避難がされないギリギリのレベルで、ガザ地区への空爆なども繰り返していましたし、イスラエルにも批判される点が山のようにあるのは事実です。
■戦争のハードル■
この動きは、間違いなくロシア連邦軍によるウクライナ侵攻と、アゼルバイジャンがアルメニア系住民の行政府ナゴルノカラバフ共和国を攻撃し、支配下に置いたことと連動しているように、自分には思えます。戦争への心理的ハードルが、低くなった可能性。そうなると、台湾侵攻や南進を狙う権威主義国家には、追い風ですね。日本はそれら権威主義国家と国境を接し、領土問題を抱えていることを忘れてはなりません。
そしてこれは、アメリカ大統領選挙の動きにも、さらに影響を与えるでしょう。先日のnoteにも書きましたが、2024年のアメリカ大統領選挙では、ウクライナへの支援も含めて、争点になるでしょうから。今のところ アメリカのウクライナへの支援姿勢はさほど変わっていないのですが、親ロシア派はこの点を大げさに騒ぐでしょうし。共和党は基本的にモンロー主義ですから、ウクライナへの援助を減らそうと言い出す可能性は、十分にあり。
ただ、アメリカ議会はユダヤ系団体のロビー活動がものすごく大きな影響力を持ち、イスラエルに対してはかなり無茶な支援をしますからね。トランプ氏が、大統領返り咲きを目論むならば、親イスラエルの部分をうまく強調して、争点にする可能性もありますが。ウクライナとイスラエルの両面に支援していれば、台湾有事が勃発した時に、割ける資金も物資も、確実に減りますから。ここら辺の動きは全部連動していきます。
ひとつだけ確実に言えるのは、中東問題においては仲介者・対話ルートとしての安倍晋三元総理を、テロリストによる暗殺で失ったことで、世界は交渉カードを1枚失ったということです。テロリストに様付けしたり称賛したりと、国際政治音痴な人間が大量にマスコミやアカデミズム界隈に生息する日本ですが。かなり難しい舵取りを要求される事態になったことは確かでしょう。市井の人間としては、今後の推移を見守るしかないです。
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