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蓮舫候補の敗因は「人気がなかった、嫌われていた」?

◉集英社オンラインが、歯にきぬ着せぬ、蓮舫元議員への批判を、繰り広げています。朝日新聞は、社員を守りもせず速攻で謝罪させましたが、出版社系の新興メディアである集英社オンラインは、左派系マスコミが忖度して報じないようなことでも、ズバズバと指摘しますね。朝日新聞今野忍記者のX(旧Twitter)のポストを問題視するなら、こちらは裁判不可避ではないですかね? 知らんけど。

【「終わらせません」蓮舫氏、朝日新聞記者と徹底抗戦宣言!一方で「謝罪ポストがあったのに質問状の送付までするのは言論の萎縮につながるのでは」と疑問の声も】集英社オンライン

東京都知事選で蓮舫氏がまさかの3位に終わってから10日ほどが過ぎた。いまだ惨敗の重苦しい空気が立憲民主党を覆う中、蓮舫氏にも動きが。13日にはインスタライブで「今は国政選挙は、もう考えていない」と、都知事選後のプランとしてささやかれていた衆院26区への転身を否定。トレードマークの白スーツも大量にリサイクルに出したと明らかにした。都知事選後、X上で自身への批判に対して反論を繰り返す蓮舫氏の行く末は……。

https://shueisha.online/articles/-/251065

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、青山学院大学の正門です。

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■取らぬ狸の皮算用?■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。蓮舫元議員の暴れっぷりは、選挙戦が終わって2週間近くが経とうとしているのに、一向に荒ぶりが収まりません。それどころか、ますます加速しているというか……。なにかもう、政界復帰は無理なので逆ギレしているような、そんな風情さえあります。ご本人的には、あわよくば東京都知事、ダメでも今秋が噂される衆議院の解散総選挙で鞍替え、最悪でも来年の参院選で国会議員復帰、ぐらい考えていたのかもしれませんが。もうそれも、難しいそうです。ここまで暴れまわったら、お仲間からもポツポツとダメ出しが出ていますから。

26区は目黒区や大田区の西部で、目黒区は蓮舫氏も長く住んできた、いわばお膝元。それなのに、都知事選ではここでも石丸伸二氏に負けてしまい、26区に転身しても、長くドブ板で活動してきた松原氏に勝てないと判断したのでしょう」(全国紙政治部記者)

……全国紙政治部記者? いったい誰だろー。まさか朝ひし……イエなんでもないです。元立憲民主党の松原仁議員への刺客のはずが、とても現状では勝てないというのが、都知事選の結果で見えましたしね。世田谷や杉並区という、意識高い系富裕層という、蓮舫元議員が自分の支持層だと思っていた人間が多い地域でさえ、勝てなかったのですから。目黒区や大田区では、なおさら勝機はないでしょうね。御本人や参謀は、都知事選で200万票かそれ以上を集めて、接戦で惜敗して衆議院選挙になだれ込む、ぐらいの取らぬ狸の皮算用をしていたでしょうに。現実には、緑のタヌキの圧勝。赤い応援を受けた白いキツネでは、勝てないでしょうね。知らんけど。

■敗因は女性嫌悪者?■

今回の選挙では、蓮舫候補は女性の支持が薄かった。これは、いろんなマスコミの調査で出ています。それを「ミソジニーが~」とか、手慣れたテンプレートに落とし込んで論点逸らししても、しょうがないんですけど……。それで拍手喝采するのは、お仲間だけで。そうでない人に届く言葉がなかったから、選挙でも負けたんじゃないですか? このnoteの表題にも使った、全国紙政治部記者のこの指摘は、正鵠だと思いますけどね。個人の感想ですが。

全国紙政治部記者は「共産との共闘が敗因として報じられていますが、蓮舫氏本人の人気がなかった、嫌われていたとは書きづらいので、共産との共闘にばかり焦点をあてている実情もあります」と明かす。

こちらのNHKの報道が、投票内容を細かく分析してあるので、参考にどうぞ。

この棒グラフが、ひとつの証拠かと。小池候補にダブルスコア以上ですね。女性候補が同じ女性候補に、女性の投票率で圧倒的に負けた。そこにミソジニーとか言い出す余地があるのでしょうか? 自分には疑問です。これが石丸候補ならば、男性の支持が女性より多いですし、当てはまるかもしれませんが。小池都知事は明らかに、男性よりも女性の支持を受けています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240707/k10014502181000.html

ついでに、年代別の支持率のグラフも、転載しておきますね。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240707/k10014502181000.html

ある意味で、老人世代ほど支持率が高い、という点では小池百合子都知事と、被っていますね。30代だけ、妙に支持率が高いのは謎ですが。ここのエコーチェンバーを、全世代の支持と勘違いしたんですかねぇ? 逆に、石丸候補は若い世代の支持率が高く、上になるほど低いという。その石丸候補も、選挙後に吹き出した批判記事で、一気にパワーダウンしていますけれどね。どうなることやら。

■蓮舫待望論に期待?■

立憲民主党としては、ある意味で厄介払いが出来たのでしょうけれども。そういう意見もありますが、でも自分はその見方には、ちと疑問です。いやだって、彼女の政治力や政界のパイプでは、共産党からの支持を取り付け、あんなに大規模な事前運動とか、展開できないでしょう。蓮舫候補はあくまでも神輿で、野党共闘を推進しようと動いた、フィクサーがいたわけで。それが、真っ先に泉健太代表批判を始めた小沢一郎氏か、菅直人元総理かは、わかりませんが。蓮舫候補としては、あなたが他の策に乗ったら惨敗、責任取ってよという感じではないでしょうか?

永田町からは「自分ばかり目立とうとして周りに根回しもしない。気に入らない人にはあいさつもしない。そんな蓮舫氏がもう国政に復帰してこないのは幸い」(野党議員)との声も上がるが、ある立憲関係者は「蓮舫さんは『国政はもう考えていない』という言葉の前に『今は』とつけていた。いったん白スーツの処分で一区切りをアピールしておいて、いまだ自分を支持してくれているリベラル層から待望論が沸き起こるのを待っているのでは」と推測する。

今秋の衆院選はともかく、来年の参院選では辻元清美ルートでの、参議院議員復帰を用意しなさい、でないと都知事選の裏側をぶちまけるわよ、という指桑罵槐にも見えます。はい、あくまでも自分の邪推です。でも、その可能性はゼロとは言えないような。来年になれば、ほとぼりも冷めて、「やはり、なんだかんだ言って知名度のある蓮舫さんは、立憲民主党に必要だ」とか、誰かが言い出す可能性。もっともその前に、衆院選で大敗して、立憲民主党が分裂騒ぎになるか、その前に分裂騒ぎになる可能性も、充分あるかも……です。

2021年の衆院選、2022年の参院選、2023年の統一地方選、そして今年の東京都知事選と、野党共闘路線は失敗。五度目の正直で今秋の衆院選も負ければ、もうさすがに責任問題でしょう。野党第一党から滑り落ちたら、それこそ分裂不可避。その前に、連合の支持を受けて共産党と距離を置くなら、蓮舫議員復活の目は、たぶん無くなるでしょう。芸能界に復帰しようにも、どこのマスコミが枠を用意するのか? TBS系列ぐらいですかねぇ。政治評論家として、でもこのカミツキガメぶりでは、怖く適用できないと思うのですが……。


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