音楽高校生がMac指名買いの理由
◉優れたインターフェイスで、創造的な人間にはシックリくるから……と書くと、Windowsユーザーが発狂するのですが。事実だから、仕方がないですね。Macは30年以上、Windowsも20年以上、Chromebookも10年以上使っている自分ですが、やはりWindowsのインターフェイスは理系の人間が道具として作ってる感が強いですから。最大多数に最大幸福向け。クリエイターはごく少数者なので、自ずと異なってきます。上下優劣の問題ではなく。守備範囲の違い。ただ、最終的にはChromebookが主流になるとも思っています。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、MacBookの写真です。
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■アホでも使えるパソコン■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。直感的と言われるMacのインターフェイスですが、かつてAppleはMacを "The computer for the rest of us"と表現しました。それは、取り残された我々のためのコンピュータ、つまりコマンドラインで苦もなくパソコンを使いこなせる人間ではない、弱者のためのパーソナルコンピュータ、の意味でした。ところが、熱狂的に愛したのは、芸術家やクリエイター界隈という逆説。弱者に寄り添ったら、お金持ちがその心意気に理解を示してくれたという皮肉。
結果的に、Mac=高級=難しそう という、間違ったイメージが定着してしまい、Appleもブランドイメージの大事さに気付き、高級路線を維持しましたが。本来は、子供でも老人でも使える"The computer for the rest of us"がベース。ぶっちゃけ、アホでも使えるコンピュータです。Windowsの方がよほど難しいです。だから、iPhoneが出たときに、アホでも使えるシンプルで直感的なインターフェイスが、中高生にも爆発的に受け容れられたわけで。実際、IBMが社内の支給コンピュータをMacに替えたら、使い方が解らんと言う問い合わせが激減し、生産性が高まったと。
■クリエイティブと官吏的■
普通に考えれば、アホでも使えるパソコンと、アホでは使えないパソコン、どっちが選りすぐれているか、言うまでもなし。でも、アホでも使える=アホなパソコンと、思考が飛躍する人がいますね。大学の物理学科の学生に一般性相対性理論を教えるのと、小学生に教えるの、どっちが難しいですか? 水面を優雅に泳ぐ白鳥は、水面下では必死に脚を動かしてるのであって。結果的に、その心配りが、クリエイター界隈にもありがたかっただけで。ケガの功名、瓢箪から駒。
演奏するや料理を作る、物を作る、酒を醸すも、同じくクリエイティブなんですけどね。職人的なクリエイティブと芸術家的なクリエイティブとに大別できますが、境界線は曖昧です。これら、クリエイター界隈にとって、ひと手間多いWindowsのインターフェイスは、正確だろうけれど回りくどい、お役所や裁判所の文章に近いところがありますね。もっと直感的に、本質をザックリ掴むセンスからすれば、そういう回りくどさは雑味になるんですよね。
前者が説明的な、アホでも訓練すれば書ける文章で、後者がクリエイターでないと書けない文章です。
■AirDropという最強仕様■
とはいえ、個人的には最後の覇者はGoogleだと思っています。シンプルなインターフェイスは、Appleに勝るとも劣りませんし、実際に使っていて低スペックでもサクサクですし、とてもセキュアなOSだと思います。Googleが用意している各種アプリとの連帯も素晴らしく。官公庁や企業が、ある時期からWindowsからChromeに乗り換えたら、Microsoft帝国は一気に斜陽になるでしょう。もしそうなっても、Appleは手強い少数派として、生き残るでしょうけれども。ただ、Googleが天下を取るのに最も手強い相手は、あんがいAirDropではないかと思っています。
現実問題、直感的的なインターフェイスを追求した先に、あのAirDropがあるわけで。友人とデータのやり取りをするとき、AirDropでのやり取りは簡単で素早く、操作も楽です。相互の合意が必要なので、ある意味でセキュア。いっぽうGoogleは、Google Driveを用いたデータのやり取りをしていて、これ自体は安全性も高く、容量も大きいのですが……。やはりひと手間多いんですよね。この利便性は、友人がiPhoneだから自分もiPhoneの、生態系を作りますから。Apple的には、絶妙な一手かと。これに対抗できるかが、今後の課題でしょうね。
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