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2020年NPB日本シリーズ第3戦

本拠地に戻って3連勝。日本シリーズの連勝記録を11連勝に伸ばし、ポストシーズンの連勝記録も17連勝に。加えて、パリーグは本拠地では圧倒的に強く、これで18連勝。もっと言えば、DH制を採用した試合では、パ・リーグの20連勝。かつてあったセパ両リーグの格差は、パの7年連続日本一、この10年で9度のパの日本一で、優勝回数も35回ずつで五分、すっかり解消されました。

【ソフトバンク完封リレーで圧巻3連勝!史上初の2年連続4連勝日本一に王手 巨人9回2死からノーノー阻止も1安打】西日本スポーツ

 ◆日本シリーズ第3戦 ソフトバンク4-0巨人(24日、ペイペイドーム)
 ソフトバンクが3連勝。パ・リーグ史上初となる4年連続、11度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一に王手をかけた。
 3回2死二塁から中村晃が先制2ラン。7回途中で巨人先発・サンチェスを降板に追い込むと、救援陣を攻め、中村晃、グラシアルの適時打で2点を加えた。
 投げては米大リーグ通算54勝の先発・ムーアが7回まで無安打無失点の快投。日本シリーズ史上初のノーヒットノーランの期待もかかったが、工藤監督は継投に移り8回はモイネロが2四死球も無安打無失点、9回は森が2死から丸に中前打を許したものの、後続を断った。

継投でのノーヒットノーランは、惜しかったと言えば惜しかったのですが。個人的には、記録のために野球をやってるわけではないので。100対99であっても完全試合であっても、1勝は1勝に過ぎません。工藤監督は3連敗4連勝を実際に、選手時代に経験していて、流れを手放す怖さを、充分に知っています。監督インタビューでも言葉を選び、揚げ足を取られないように、細心の注意を払っています。

昨日の試合に関しては、満塁のチャンスで吉川尚選手の好守ダイビングキャッチに阻まれそうになった長谷川選手が、気迫のヘッドスライディング。残念ながらアウトになりましたが、グラウンドを叩いて悔しがる姿に、日頃はクールな職人タイプの選手の、勝負に賭ける執念を見ました。また、長谷川選手が立ち上がるまで、微動だにしなかったコーチャーズボックスの本多コーチ。ホークスの強さの一端が見えた場面でした。

試合は、短期決戦の勝負師・中村晃選手がまたまたホームラン。本当に、ここ一番での集中力は素晴らしく、キャプテンの重責を担ってもなお、この勝負強さ。投打も噛み合って、快勝と言って良いでしょう。問題は今日です。読売ジャイアンツだって、このままズルズル行くはずもなし。最多優勝回数を誇る伝統のチームとして、牙を剥いてくるでしょう。ホークスの先発はベテランの和田投手。熱戦を期待します。

■DH制の是非について■

またぞろ、セパの格差について、DH制の是非も含めて議論されそうですが。確かに、投手の代わりにクリーンナップトリオレベルの選手が加わるDH制は、打撃のレベルは確実に上げているでしょうし、それに対抗するため、投手はパワーピッチが必要に。でも、現状の格差はそれが直接の原因でもないような。仰木彬監督は、野茂英雄投手にイチローという、メジャーでもタイトルホルダーになる傑物が投打で出たのが大きかったと。

本格派の野茂に俊足巧打のイチロー、この二人に対抗するため、打者も投手もレベルアップせざるを得なかったわけで。加えて、交流戦でパ・リーグの実力が示され、認知度も高まり、昔のような入団拒否も減り、またフランチャイズも北海道・東北・千葉・埼玉・大阪・福岡と全国に分散し、東京と神奈川に3球団が固まるセ・リーグいり地域密着も進み、野球本来の姿にようやくなりつつあるかな、と。

ホークスやファイターズ、ライオンズの育成上手さも伝わり、また育成制度も上手く活用できています。もちろん、有力選手がパ・リーグに多くドラフトで指名成功するという、幸運もあります。DH制を採り入れれば、レベルが上がるとは、自分は思いません。ただ、世界の潮流はDH制。将来的には守備のDH制的なモノも導入されるでしょうね、バレーボールのリベロみたいな感じで。

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