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「BCDやレギュレータ、重器材は自前のものを買うべき?」脱・初心者ダイバーを目指すログブック|海心地 LOG No.07

海の楽しさに浮かれ、その場のノリで
大いにスキルが不足していてるにも関わらず
モルディブ行きを決め、今さら焦ってスキルに向き合っている
ひかるです

少し前進し始めたかと思いきや
中耳炎になり、思わぬ足止めを喰らい
仕方ないので今のうちにと自前BCDを検討する話

BCDってどんな点で選べばいいの?

急に中耳炎になり、
治り次第では、次の週末のダイブを
キャンセルせざるを得ないかも

落ち込みはするものの、腐ってても仕方ないので
気分が少しでも上向くといいなと
渋谷の器材ショップへ

BCDの選び方なんかを尋ねてみる

前日のダイブで借りたBCDは、
腰のベルトがなく
負担がすべて肩にいき
エントリーポイントに着くまでに
肩が鬱血し、腕が痺れ気味だった
あれは嫌だ

バディだった人のBCDは
オクトとインフレータが一緒になったもの
トラブルが多そうだった

素早く脱ぎ着できるものがいい
特に背負うときに、どうもモタモタしてしまう
奥襟に取っ手がある方が
持ち上げやすく着やすそうだ

店員さんに、肩紐のバックルを長く緩めると
背負いやすいと教えてもらう
その発想はなかった
それなら取っ手は必須ではないか

あとは空気の抜きやすさか
全排気ボタンがあるインフレータや
レバー式のものもあるそうだが
操作に慣れるまでが不安でもある
どちらも誤操作しそう

やっちゃダメなことはだいたい一度は
やらかしてしまう私である

あとは軽さや乾きやすさ
確かに飛行機に乗るとき
重量は大事だものね
背負うときも軽い方がいいだろうし

デザイン?
そんなもので巧くはならないのだよ

BCDに求めるものが明確になりホクホク
あとは石垣ショップの店主、林さんにも
助言をいただけることになっているのでそれ待ち

少しは陰鬱な状態から脱したか
早く治るといいな
頼むから

中性浮力と水中写真の関係

潜りにいけないかもしれないストレスから
思考が右往左往し、とめどなく
いろいろなことを考える

水中写真の撮影スキルに向き合ってみるのもありかもしれない
海の中で、いい写真を撮るには中性浮力が必須
中性浮力をただ練習するだけより、
撮影しながら向き合う方が上達するかもしれない

なにしろ、ピントを合わせようと思うと
ついつい息を止めてしまいがちだが
息を止めると浮くか沈むかだ
吸ったあとだと浮くし、吐いたあとだと沈む
距離が変わってピントが合うはずがない

着底していればマシかもしれないが
場所によっては浮きながら撮る必要も当然ある

そもそもこれまで余裕がなくて
じっくりピントを合わせるどころか
オートフォーカスすらまともに使いこなせていなかった

撮影モードを変えるとか
設定いじるだとか尚更である

生物を撮るときは
目にピントを合わせろというが冗談じゃない
そんなことできてたまるか
魚の目なんて、遠くて見えるか!小さくて見えるか!

しかし、いい写真を撮るには必要なのだ
元来、いい景色や生物はレンズに収めるより
肉眼に焼きつけたい派なのだが
せっかく異世界感溢れる海の中に来ているのだから
少しくらい、いい写真も残したい

イメトレを重ねる
中性浮力を意識し、安定を心掛ける
遠くから静かに近づく
気配を殺し、呼吸も静かに
ピントをじっくり合わせたいし
構図にも拘りたい

岩や砂をバックに撮るよりも
煽るように海をバックにしたり

近づけば表情も見えるし
間に挟まる水が減る分、シャープになる
舞い散るによるハレーションも減る

うむ、気持ちも高まる
まずは耳が治ってほしいが
焦っても仕方ない

水中撮影の本を買う
いい写真をたくさん見よう
それもプラスに繋がるはずだ

実際こんな感じで写真撮りたいというイメージを持つことは
着底の準備やカメラの設定など行動の先回り、
いきなり撮り始めるのではなく周囲を確認する癖などにつながり、
よいイメージトレーニングになった

カメラ、写真は奥が深いが
しかし、この程度の話は基本だ
さらに踏み込もうとすると
カメラの構造の領域に足を踏み入れることになる

絞りって、露出って、 ISO感度って何よ
こういうときにどういう設定にしとくといいよ
という記事はよくあるが設定の本質がわからない
これが分からないと自分の感覚で調節ができないし
なぜ思うような写真とズレたのか
振り返って次に活かすこともできない

こんなときは奥の手だ
広く浅い趣味の私と対照的に
限定海域を深く潜るようなタイプ、
いわゆる凝り性の弟を便利に召喚して
カメラについて家庭教師をしてもらうのだった

弟にアポを取りつつ
着々と重器材の検討も進む

石垣ショップの林さんからは
2つの組合せを提案いただけた

アクアラング系かBismか
アクアラングのBCDは細かなところまで気配りがすごい
オクトやゲージを確保して流線形を保ちやすそうだし
錘を分散もできる
背負いやすさや安定感も望めるし
細かな工夫が随所に見られる
過美ではなく必要十分、質実剛健という感じ

レギュレーションは
ダストキャップを忘れても
ファーストステージを守ってくれる
なんとも、おっちょこちょいな私向きの機能がある
心憎い

ただ唯一Bismのセカンド、
スウィングヘッドに心惹かれる
縦に横に稼働するので
咥えていやすそう

うーん、悩ましい
悩ましいが、アクアラングのセカンドも
コンパクトな造りで実際ところ
ストレスがある訳でも無かろう
求めすぎかなと思いつつも悩むが
アクアラングを購入することに決めた

これでスーツと合わせて
9/15に伊豆大島には初のフル装備で臨めそうだ
うーん、9/9に富戸での慣らしを入れたいなぁ
荷物の受け取り次第だなぁ

器材は自前のものを揃えるべきか

これは、いろいろな意見があると思う
何人か聞いてみたガイドさんも

慣れればどれもだいたい一緒だから
レンタルで潜りに行ってるという方もいれば
スキル上達には自前のものがいい、
とおっしゃる方もいる

自前派の人が、あげるポイントとしては
ウェイトを毎回変えなくて済む
扱い慣れたものの方が焦らずに済む
といったところか

私の場合は、買って正解だった

どのパーツがどこに付いているか
触り慣れることができるというのが
とても大きかった

BCDから空気を抜くとき
インフレータのホース以外にも
肩口や腰辺りに排気バルブが付いていることが多い

紐を引っ張って開くのだが
こいつがなかなか便利で多用しているのだが
紐の場所が泳いでいると見つけにくいのだ

インフレータの位置、排気バルブの紐の位置
ゲージ(残圧計)が体のどの辺に来るか
BCDのポケットや、ライトを引っ掛けるDリングの位置

いちいち見て探したり、
あちこち手探りせず、
さっと手に取れるのはとてもありがたい

泳いでいるとき
俯くようにしながら自分の体を見て
ゲージやら何やら探すとき
無意識に息を止めがちなのだ、下手っぴは

そうすると探している間に浮いていき
焦ってインフレータを探しながら
さらに浮く、みたいなことになりかねない

実際、何度かゲージを探しているときに
浮いていってしまいそうになったが
自分のレギュレータ一式とBCDを揃えてから
ゲージをすぐ掴めるようになり、浮くこともなくなった

器材を洗ったり、片付けたり、また準備したり
大変ではあるのだが、これもまた
スキル向上の一助となった

洗ったりしていると
BCDの位置、構造、仕組みが
頭に入りやすくなるのだ

また実物が目の前にあるわけだから
セッティングや操作のイメトレがしやすい
マニュアルや記事を読んだあと
頭の中だけで工程を思い浮かべて、イメトレしてたが
やはり物があると具体性がぜんぜん違う

あとは単純に、買うために検討したりしている中で
各器具やパーツなどの名称を覚えた

それまでうろ覚えで、
たまにガイドさんの指示を理解するまで
ちょっと時間がかかることもあったりした
記事を読むにしても動画見るにしても
名称覚えていると便利

私としては、買って大いにプラスだったが
結局のところ、潜りにいく頻度や回数にもよると思う
年に何度か潜りにいき
今以上にスキルを伸ばしたいなら買うのもあり


重器材を買う前のポイント

  • レンタル品を借りるとき、どういう点がいいか悪いか
    という視点を集めておく

  • 自分の気がかりやよくする失敗をケアしてくれるかどうかも大事
    私の場合は、背負いやすいか、空気抜きやすいか、
    ゲージとか探しやすくなる工夫はあるか、など

  • 器材に求めるものは人によって違う
    要望を書き出して優先度つけてあとはお店の人に相談

重器材を買ってよかったポイント

  • 自前の器材を用意すると、インフレータや排気バルブの紐、
    ゲージなど目的のものをすぐ掴めるようになって便利

  • 器材を洗ったりしてると、構造や仕組みの理解が進む

  • セッティングや操作のイメトレがしやすい


中耳炎の完治を心待ちにしているところへ悲報
仕方がないので、アイテム揃えたりしつつ
苦手で仕方なかった耳抜きに関して、まとめてみる
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