幸せの基準くらい自分勝手でいい

人それぞれ幸せの形は様々だと思うが、私は、冷蔵庫に食べ物がたくさんあると、幸せだなぁと思う。

我が家の冷蔵庫は彼が一人暮らしの時から使っていたもので小さい。
なのでそこまでたくさん入るわけではないんだけど、それでも野菜やら調味料やらが収まっているのを見るとワクワクする。

毎食のメニューを考えるのが面倒な時もあるけど、それでも、好きなものを選んでいい、好きなものをなんでも作れると思うと、とてつもなく自由な気がするのだ。

自由って、様々なものを気兼ねなく選べる権利のことなんだなとしみじみ思う。

私はいつも思うのだけど、幸せって本当にちょっとしたことだし、みんな独特の感覚を持ってるなぁと思う。

例えば友達とワイワイするのが幸せな人もいるし、お風呂上がりにビールを飲む瞬間がこの上ない幸福と感じる人もいるし、私みたく冷蔵庫に食材が詰まっていると幸せな人もいる。

どれもその人にとって間違いなく正解。

一方で、幸せになりたいけどなれないって人もたまにいるらしい。

そういう人に問いたいのは、「私の幸せって何？」ってきちんと考えたのかどうか。

幸せって曖昧だし人によって違うから、自分の中で定義を作らないと「幸せになりたい！」って言い続けて一生終わる。

世間や親、誰かの考えた幸福論に飛びつかず、自分だけの幸せをキャッチしてほしいなぁと思う。

そもそも幸せって、「瞬間感じる」もので「なる」もんじゃないと思う。

例えば結婚したら幸せになれるって世間的には言うけど、結婚はあくまでスタートであってゴールじゃないし、結婚してる人が全員幸せかと言ったらそうでもないよね。

私の中では幸せって、休日の昼下がりにふと感じる心地よい風とか、目について買ったお菓子が美味しかったとか、こう、世間で言う「幸せ！」のテンションよりもっとゆる～っとした感じだと思う。

だから今幸せなことと、何かを成し遂げたかどうか、そこまでに苦労したかどうかは全然イコールじゃない。それとこれとは無関係。

もっと気軽に幸せを感じていいし、幸せなのが当たり前だと思ってもいいと思う。幸せは、いつもそばにある空気みたいなものだから。

幸せになりたいからって大きなプロジェクトを成功させなきゃいけないわけじゃないし、結婚しなきゃいけないわけじゃないし、子どもがいなきゃいけないわけじゃない。

まして世間的に認められないからこれは幸せじゃないとか、人に笑われるからダメとか、そんなことは絶対にない。

幸せを感じたいのはただただ自分のためで、賞賛や承認を得るための道具じゃないんだから、幸せの基準くらい自分勝手でいい。

もっと軽く生きよ。