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業績が厳しいときこそ、基本に取り組む

みなさんこんにちは。温泉道場グループの宮本です。

埼玉県と三重県で、地域活性とリーダー輩出を目的とし、経営難に陥った、日帰り温泉・健康ランド・グランピング施設の運営を主な事業としています。日々の運営で得たノウハウを元に、コンサルティングや採用支援などの取り組みもしています。最近プロ野球チームの運営もはじめました。

今日は、業績が厳しい時こそ、基本的なことに取り組むといいです。一見、遠回りなように感じますが、実際は近道です。という話です。

このnoteは、温泉道場グループ社員向けのコラムから、一部編集して公開しています経営者としてどのようなことを考えているのか、何を感じているのかをみんなと共有し、仕事のノウハウをシェアしています。

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僕たちのように店舗を構えるいわゆる「ハコモノビジネス」にとって、今は外部環境がとても不安定です。行政からの自粛依頼が突然発表されたり、準備していたイベントができなくなったりして、計画していた売上になかなか届かない。一方で、家賃や水道光熱費が湯水のように流れていきます。

ここ2年間ぐらい、そういうジェットコースターのような浮き沈みを繰り返しながら、落ち込んでしまった業績を徐々に回復させてきています。

こういうとき、

・努力しだしてから成果が出るのに、最低でも3〜6ヶ月はかかる。
・ゲームのルールが変わったので、戦略から練り直すことが大事。

というマインドで、改善に取り組む必要があります。

冷静に考えると当たり前の話なのですが、いざ四苦八苦している当事者になると、やることがたくさんあって焦る中で、「冷静に考える」時間を取ることができません。

ですので、なんとかしたいと強く思って、焦れば焦るほど、なかなか改善ができないジレンマに陥ってしまいます。

目の前の数字が厳しい時に、焦って打つ手は大抵失敗しますし、自分たちのブランドを毀損することもしてしまいがちです。

こういうとき、チーム内に「どんな状態の店でも、やるべきことをやれば、業績は少しずつ改善する」ことを、体験的に知っている人がいると、チーム全体も冷静になることができ、少しずつアクションを進めることができます。

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僕が温泉道場に転職した直後の ”おふろcafé utatane” の業績も、かなり厳しかったです。オープンしてからの累積赤字が2,000万を超え、単月の業績も営業赤字が続いていました。

業績が厳しかった当時、こういうことに取り組んでいました。

①基本を見直す
  おふろの温度管理、テーブルの汚れ、飲食の提供スピードや品質、備品の清潔感や安心感、電気が切れていたり、壊れているものはないかを見直す
②季節感を提供する
 入浴剤や、飲食メニュー、ボディケアメニュー、宿泊メニューなど、全てに季節性を出す
③今までにないチャレンジな売上の実験をする
 
体験イベントをやったり、ワークショップをやったり、新しい宿泊プランをつくる

一発逆転を狙わずに、①②の基本を徹底しながら、③の実験アクションに少しずつ取り組み、業績を改善していきました。

「頑張ってるのに、なかなか業績が改善しない」という時は、一発逆転を狙って③に力を入れすぎて、①や②が疎かになっているケースがほとんどです。

バケツの底に穴が空いているのに、一生懸命上から水を足していても水位は上がりません。今のような不安定な時は、上から水を足すよりも、穴をふさぐ方が業績は改善します。

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とはいえすぐに実行に移すのも難しく感じると思います。

なかなか冷静になって考えることができない時は、読書をしたり、流行っている店や話題のお店に行き、頭をリセットする時間をとりましょう。

これも「遠回りなようで近道」の一つです。

こういうときは簡単に読めて、メンタルやマインドを整理できる本がオススメです。

ということで、業績が厳しい時こそ、基本的なことに取り組むといいです。一見、遠回りなように感じますが、実際は近道です。という話でした。


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