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ようやくiPhoneSE(初代)から iPhone12miniに機種変更。13miniより12miniを選ぶ理由。

とにかく小さい携帯が好きだ。「携帯」なのだから「小さくあるべき」という神話を信じている。androidだったらUnihertzに惹かれただろう。

 iPhoneSE(初代)のバッテリーがついに通勤片道も危うくなってきたので、観念して機種変更を考える。(ストレージが満タンなのを解消すれば熱暴走は起こりにくくなるかもしれないが、もうすぐ6年目になるし、イヤフォンを刺すと勝手に音声コントロールが立ち上がったりするので壊れる前に変えようと思う。)
 一昨年から、次はiPhoneSE(二代目・三代目)か、iPhonemini(12・13)か、と考えていたのだが、次期発売予定のiPhone14からは「mini」が無くなるというニュースを見て本格的に検討に入る。(しばらくは iPhone mini よりも小さいiPhoneは出ないだろう!)


 これまではどちらかというとminiよりiPhoneSE2への機種変を考えてきた。
 ⅿiniでホームボタンが無くなるのは不安だったし、コロナ下でも顔認証しか出来ないアップルにはがっかりだし、出っ張った2つのカメラよりシングルカメラの目立たなさが良い。

iPhoneSE(2代目)
ただの一つ目を「洗練されている」と感じる時代になろうとは。

 しかしSE2にも買いたくない理由がいくつかあった。振動による疑似ホームボタンは、いくら防水のためとはいえ偽物感が強い。それに、同じ大きさのiPhone6s (Wifiのみの家庭内用として安く手に入れた)を一年以上使ってみたが、まだ手になじまない。 指で縦に挟めない大きさは結構不便だし、丸い縁というのはなにげに圧力が高まり痛い感じがあるということが分かった。

iPhone12miniとiPhone13miniとの比較


 さて、今回12miniと13miniを比べると、12の方が欲しくなった。
 まず13は新機種としてのメリットが少ない。以下に挙げるのみだ。
1.CPUが速い。(これは当然)
2.バッテリーが長持ち。(これは良い)
3.カメラにシネマモードというのがある。(いらない)
4.ノッチが小さくなった(ふーん)
だけ。

 逆に言うと、カメラ(ハード面での)性能も、ディスプレイ性能も、FaceIDの性能も、5Gの方式も、12と13で変更は無い。

むしろ12miniの方が、
1.安いだけでなく、
2.重量が7g軽い。
3.厚さが0.25mm薄い。
4.カメラの出っ張りが少ない。
5.ブルーの色あいがいい(濃いめ)。
 と、良いところがある! 特に13のカメラの出っ張り具合は致命的だ。

カメラと言うと、12シリーズと13シリーズのデザイン上の最大の違いはカメラの配置が、縦か、斜めか。デザイン的には斜めの13が好みだが、miniを選ぶ場合、大きくなったレンズの13は主張が強すぎる。スタイリッシュなのは12。

13で対角線に並んだ理由は、レンズが大きくなって収まらなかったからだそうな。

これは12の方が買いだな、とヨドバシに行く。 が、しかし、「在庫も入荷予定も無い」と言われる。他の店でも同じく。 すると、がぜん12が欲しくなってくる。

 さらに店頭展示の12と13を比べて分かったこともある。

 13で幅が小さくなったというノッチ(ディスプレイ上部の切り欠き)だが、実機に触れると、どういう訳かノッチが小さくなった13の方が、ノッチが邪魔に感じる。何故だ?
 確かにiPhone13ではノッチ両脇のディスプレイ部分が広くなっているが、結局そこが「時計」「通信状態」「バッテリー」の表示領域としてしか使われていない事に変わりはない。
 むしろ広い表示領域にスキマが多くなることで「無駄なスペースだな」と感じられてしまう心理的効果がある。 iPhone12は表示領域が狭いのだが、むしろ狭いことで「本来ベゼルだったはずの場所にディスプレイが少し飛び出ている」というお得感が感じられる。ついでにデザインも、12の方が角が生えてるみたいでかわいい

12mini(画面両脇がちょっと増えてる!) 13mini(画面中央がちょっと侵食されてる!)



 しかし「どこに行ってもiPhone12miniは売ってなさそうだな~」と諦めかけていたが、何故かアップルストアにあるらしいので、丸の内に出かける。

 アップルストアの店員に「何故、量販店に無いものが在るの?」と訊ねると、量販店は在庫を抱えたくないからで、実はストアにはいまだに11もあるらしい。 成程。 しかも定価の8800円引きで税込67000円。メルカリ中古とほぼ同じ値段で買える。13miniとの価格差は19800円。

 という事で喜んで購入。
 心配していたホームボタン不在も、顔認証もすぐ慣れた。
 さすがインターフェイスの素晴らしさで世界中から愛されてきたAppleによる開発なんだから、当然と言えば当然で、むしろホームボタンのダブルタップから解放されたともいえる。

 そしてサイズ・重さも愛用してきた初代SEとの差が感じられないほどだ。
 握るように持てる事、縦にしても指2本でつまむように持てる事。 この2点が大きいスマホか、小さいスマホかの分水嶺。

 もっと前から12miniにしておけば良かったかなと思った。しかし、そう思うということはつまり、今がまさに買い時だったという事だ。

今回悩んで比較して考えて購入したわけだが、おかげさまで12miniへの愛着が湧いた。「最後のスマホ」にするつもりだ。あと7・8年もすればスマホはスマホと呼ばれなくなっているだろうから。


DAコンバーター(デジタル―アナログ変換器)の重要性


12miniを購入して6日目。
iPhoneSEをいつまでも使いたかった理由の一つに「有線イヤホンを使い続けたい」というのがあったのだが、変換アダプタで対処する。
 ライトニング端子にアダプターを付けてイヤホンをつないで驚いた。 音が全然違う

audio-technica JUICY 980円 と Elecomの高耐久Lightningアダプタ。なんとしてでも有線派である。 

 今までのヘッドホン端子では、iPhone内の回路のノイズが混ざった音声としてアナログ出力されていたが、ライトニング接続ではデジタルデータでiPhone外部に出力してからDAコンバーターでもあるアダプタが音声に変換するので音質は良くなる、ということらしい。
 言われてみて初めて気づいた。アダプターを経由するので若干音質が落ちるのかな?と思いこんでいたのだ。

 とにかく今までと同じ安物イヤホンを使っているというのにステレオ感と音の分離が今までとは別物で、今まで聞こえてなかった効果音のようなパーカッション系の音も聞こえる。
 ただし明瞭にはなったが、デジタルなペラペラ感もすごい。 それぞれの音の遠近感もはっきりしているので、逆に、一丸となって迫ってくる迫力が無い。 ヘッドホン端子の方がまとまりがあり温かみがあったとも言える。 
 中高音は良く出ているが重低音がほとんど聞こえないのもひどい。 バスドラがスネアのようだ。 シャリシャリしててドンが無い。 いろいろなアダプターを試したくなる。


顔認証はすぐに解除されなくても良い。


 気になっていたFaceIDは顔が近くても斜めに離れていても効く。 ほとんど意識せずに解除される。 しかし反応速度は「瞬時解除!」をイメージしていたのだが、1秒くらいはかかる。
 しかし良いアイデアを考えた。

 ロック画面は、よくある家族の画面や美しい風景の画面ではなく、
 猫にしよう

 FaceIDが解除されるまでのタイムラグにいら立つのではなく、解除された後も、まだ数秒間はスワイプせずに見つめていたい画面。タイのワット・ポーにいたシャムネコにする。

ロックを解除したくないロック画面に。


ジョブズの名言


 最近iPhone関係のページを漁っていて、スティーブ・ジョブズの名言を知る。

 Appleの会見でジョブズにインタビューした記者が、録音用のアイポッドをケースに入れて使っていた。それを見て、ジョブズは残念そうに「傷がついたステンレスは美しいと思うけどね」

 流石だ。良いものは使い込むと味が出る。それは民芸品だけでなく先端工業製品でも変わらないのだ。



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