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独検1級に合格する10のこと_03_[長文]ミクロに攻め、マクロで理解する

みなさまお久しぶりです。mogと申します。
都内在住アラフォー女性です。ログイン久々すぎてパスワードを小一時間探してました。

2019年2月、汗と涙と胃痛の果てに無事ドイツ語検定1級の合格証を手にしました。家事と育児と仕事の狭間で揺れる一介の女性がどうやって独検1級合格を果たしたのかを、10回に分けてお届けいたします。

これまでの記事はコチラ☆
00_独検1級に合格する10のこと_00
01_独検1級に合格する10のこと_01_配点を確認する
02_独検1級に合格する10のこと_02_[長文]徹底的学習の意外な効用

前回、「とにかく過去問何度も解けよ!」と書いたのですが、少々説明不足だったな、と思いまして今回はその続きプラスαです。

長文全体を他人に説明できる程度に

試験モノのセオリー「一つの設問を、繰り返し繰り返し解く!」

ですが、厳密に言うと設問だけを何度解いても独検1級合格には不十分です。
長文全体を、他人に講義するかのごとく説明できるまで繰り返し当たってください。設問を解くために長文を読むと言うよりも、長文の構造を理解しているので設問は解けるし、なぜそこを聞くのかと言う出題者の意図がわかる状態になることを目指す感じです。

ポイントは二つ。
1. わからない単語や熟語、文法を徹底的に調べるミクロ的アプローチ
2. 文章の流れを段落ごとに大まかに捉えるマクロ的アプローチ

語彙力が低い段階では、1.→2.と進めていくことになると思います。
ただ、実際に重要だとmogが感じたのは2.です。

1.に終始した1年目のmogは細かいところに気を取られて文章の大筋を見失い、カンに頼って設問を解く始末。わからない単語や熟語にあたるとプチパニックを起こしてますます全体を見失い、結果試験に落ちました。

前回の「何度も問題を解く!」で、どうやら自分は数少ない意味のわかる単語から、文章全体を間違った方向に推量する癖があるということがわかったので、2年目のmogは2.を徹底的に強化することにしました。

そこで引っ張り出してきたのは、こちら!

英語の教材は使える

『ディスコースマーカー英文読解 - 大意把握から要約まで - 』
成田あゆみ・日比野克哉著 Z会出版

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mogは独検1級を受けようと思い立つ前、『独文解釈の研究』阿部賀隆著 郁文堂 をやったりしてたのですが、その際に自分の読解力のなさに呆れて購入していたのでした。あれ?なぜ一年目からこれを参照しなかったんでしょうね汗

こちらの本、帯に素晴らしく簡潔に本書の特徴が紹介されておりますので引用させていただきたいと思います。。。

英語には話の展開(論型)がある。どんなに長い英文でも、「論型」のルールに従っている。だから、「論型」を意識すれば、要旨は必ず見えてくる。この本は、「論型」と論型を見抜くカギ ディスコースマーカー(Diecourse Marker「文章の標識」)を紹介した読解問題集である。

つまり、前回mogが思い当たった

著者は、読者にわかってもらうための工夫を色々としているのではないだろうか?

が、英語で言うディスコースマーカーだったんですね。
詳しくは本書をお読みください…って行っちゃうと終わっちゃうんでざっくりmogなりに印象に残った点を列挙すると

- 文章の第一パラグラフにはその文全体のトピックがくるよ!
- 文章は段落ごとに変遷を見ていこうね!
- 「逆説」とか「対比」とかいくつかテクニックもあるよ!

でしょうか。


とにかく、内容を文章として読者に分かりやすく届けるためにルールがあるから、それを知っとけば少々わからない単語があっても全体の流れを掴めるようになるよ!

ってことですね。

実際、そういう目でドイツ語文を読み進めてみると、著者のツンデレな(?)ディスコースマーカーが読み取れて、面白いくらい長文に対する認識が変わりました。

効率よく勉強したいって思ってたけど

mogは、独検1級受験にあたり、効率よく学習を進めたいと思っていました。
学生のときと違って仕事もあるし、子供もまだ小さい。とにかく時間がない!もともと要領が悪かったmogは、これを機に独検1級合格だけじゃなくて、要領よく学習を進めるステキな自分!になりたかったのです。

でも結果的に、ドイツ語過去問の長文をノートに書き写し、わからない単語を一つ一つ調べ、ディスコースマーカーを読んで「ははぁ」なんていいながら泥臭く勉強することになりました。

今では、この「長文を書き写す」が意外に良かったと思っています。

それまでのmogは、少ない時間の中ちょっとでも学習が非効率的に感じられると焦り始め、結果全体的に理解が進まないということが多々ありました。
が、写経ではないですが、文章を書き写していると、ドイツ語の世界にどっぷり浸れて雑念が消え、かえって学習に集中できるようになったのです。マインドフルネスっぽい感じです。

全体感を見失わないことが重要

最後、まとめてみたいと思います。

- 何度も過去問解く。ていうか文章全体を他人に説明できるくらいにね。

- その際大事なのは二つ。1つは単語や熟語を調べること。2つ目は文章を段落ごとの展開で捉えること。どちらかというと2が大事!

- ある程度の日効率性はつきもの。でも気づきが増えると、学習は加速度的に進む!

次回、ディスコースマーカー「インタビュー記事への応用」をお届けします、たぶん!




都内在住アラフォー女性mogです。ニッチな独検1級ですが、お役に立てれば幸いです!