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独検1級に合格する10のこと_01_配点を確認する

みなさまこんにちは。mogと申します。

都内在住アラフォー女性の独検1級合格体験記、その1をお届けします。(黎明編の00はコチラ

まず、ざっと独検1級について概要を確認してみましょう。

独検1級は年に一度、12月に一次試験である筆記とリスニングが実施され、その合格者が二次試験の口頭試験に進めるようになっています。目安としては、12月上旬の日曜日に試験、結果は年内に郵送で届くといった感じ。二次試験は翌年1月下旬で、受験料は12,000円。アラフォーmog、月の化粧品代に迫る勢いですね。

願書受付はだいたい3ヶ月前に始まるので、8月のサマーバケーション気分を満喫したら、9月頭には申し込みを準備する感じでしょうか。とりあえず独検の公式サイトをチェックチェーック!

戦略なきフンイキ学習で行き詰まる

そんなわけで3年前のmogも、年初の1月からなんとなく勉強を始めました。

- ZDF(ドイツ第二テレビ)のサイトでニュースを視聴したり
- Spiegel Online(ドイツの有名週刊誌)の記事を読んだり
- 独検1級過去問題集を何冊か購入して解いてみたり
- そこで出てきたわからない単語を覚えてみたり
- 格言や熟語が出るので、参考書を買って覚えてみたり

しばらくは、「やだちょっと!育児と仕事の合間に自主的にドイツ語学習とかしちゃったりしてなんか私ステキっぽくない?」感を満喫してました。思い通りにならない家事と育児の合間にあって、こうした語学学習って少なくとも「自己効力感」を感じさせてくれたんです。ま、すぐ行き詰まりましたけどね。

ドイツ語学習が行き詰まった理由。

結局、一番大きな敗因は、

独検1級に特化した参考書や問題集が非常に少ないため、学習範囲を絞りきれず、中途半端にドイツ語に触れることに終始してしまった。

ことでした。

具体的には以下のような。

- ドイツ語サイトの文章を漫然と読んでも、自分の解釈が合っているのか確認しようもない。(日本語訳も、語句解説もないし。自分でも気づけないカンチガイなどが是正されない。)

- 格言、熟語の参考書を買ったものの、覚える範囲が広すぎてしばらく進んだら最初の方から忘れていった。

この状態で、中途半端にドイツ語に触れることを繰り返した結果、2017年の一次試験に落ちました。合格最低点60.00点に対し、57.71点でした。(175点満点を100点に換算)

あと少しといったところでしたが、受けてみた感触としては「うわ〜全然わからない。解答に確信が持てない汗」でした。点数以上に、イケる!感触がなかったんです。
で、ここで学習の見直しを計りました。具体的には、テスト全体の配点を確認し、苦手なものは捨てることにしました。

実際の独検1級の配点とパーセンテージ

ここで、実際の独検1級、一次試験の配点を見てみましょう。

[筆 記 試 験]

計140点

1. [11%] 慣用表現:20点 ✳︎
2. [9%] 慣用表現:15点 ✳︎
3. [14%] 長文読解:25点
4. [14%] 会話文の再構成:24点
5. [9%] テキスト内容の理解:16点
6. [11%] 長文読解:20点
7. [11%] 和文独訳:20点

[聞 き 取 り 試 験]

計36点

1. [11%] 会話文:20点
2. [9%] テキスト内容の理解:16点

以上

少しわかりづらいですが、要は筆記試験の1, 2の設問以外ほとんど長文がらみです。

そんなわけで、独検1級筆記試験って、長文の論理的攻略がメインだったので、1,2の慣用句表現(✳︎の部分。ことわざっぽいやつ、熟語っぽいやつ)は捨てました。個人的に、こういう「とにかく覚えるしかない」ものがすごく苦手でした。内容的には面白くても、とにかく量が多すぎて何をどこまで覚えたんだか把握しきれず、思考がとっちらかりました。学生の頃より年もとってますしね。それに、捨てたとしても、計20パーです。残り80パーを全部取るのは無理でしょうから、例年の合格最低点6割+α取るとすれば、計算したところ、残りの長文と聞き取り試験で75%を目指せば良いとわかりました。点数にすると、175点満点のうち、35点を捨てて、残り140点のうち105点を取る感じですね。
とにかく、苦手な設問を丸々捨てたとしても、合格の可能性はある、ということを確認して、安心して長文に集中することができました。
 こうして論理的に「捨てても大丈夫か否か」を確認する前は、何でも満遍なくやっとかないと…と思ってイヤイヤ苦手な分野に取り組み、うまくいかないために長文読解の方も意気消沈して取り組めない、という悪のスパイラルに陥ってました。

まとめと教材紹介

- 試験の各設問のパーセンテージを出す
- そこから、自分がもっとも苦手とする設問を捨てることができるのか否かを論理的に把握する
-そして、それ以外の設問の正解率をあげる

ちなみに、配点は『独検過去問題集』の解答と解説のページに記されています。問題用紙には書かれていませんので注意です。
上記の配点も『独検2級、準1級、1級過去問題集2017年版』 郁文堂を参考にしています。

ちなみに、「いやいや、自分は慣用句もしっかり覚えたいし!」という方にはKlett(出版社)から出ている参考書がおすすめです。

Idiomatische Redewendungen von A-Z 

mogはAma○nで見つけました。2019年7月22日現在、1,601円。なんと600ものイディオムを例文とともに説明してくれている本でして、巻末にはちょっとした練習問題と解答が付いてます。これだけ網羅している本も珍しいですね…。うんざりしますけど、好きな方はどうぞ。

では次回は、肝心の「正解率をあげるために何をしたか」です…。

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独検1級に合格する10のこと_00





都内在住アラフォー女性mogです。ニッチな独検1級ですが、お役に立てれば幸いです!