ブロンプトンを買った。
最高の折り畳み自転車、ブロンプトン(BROMPTON)を買った。そんな話。🚲
ブロンプトンって?
ブロンプトンはロンドンで作られている折りたたみ自転車のこと。
折りたたみ自転車を作っているメーカーは数多くあるが、ブロンプトンは比較的大きなホイールサイズを採用しているので、乗りやすいのが特徴。また、折り畳んだ際に他のものよりも小さくなるため、電車や飛行機などの公共交通機関を使って自転車を運搬し、旅先でサイクリングをする輪行にも良い。
…といったところだろうか。1975年から存在する歴史ある自転車のことをこの数行で語るのは困難であるし、自分も語れるほどの知識がないのでこの辺にしておく。
詳しく知りたければ、ググるとたくさんの自転車愛好家の記事が出てくる。
買った自分が言うのもなんだが、ミニベロ(タイヤの小さい自転車)や折りたたみ自転車の中でも一目置かれる存在のように感じる。
購入前に読んだとある記事では「自転車のライカ」と呼ばれていて、なかなか言い得ていると感じたほどだ。(カメラが好きな人にしかこの例えは伝わらないとは思うが)
前置きが長くなったが、ここからは僕の自分語りをお送りする。
普段はこんな文体で書かないのだが、たまにはやってみるのも悪くないだろうと思ったのでチャレンジしてみた。
もしよければ最後まで読んでほしい。(自分語りの後ろに楽しそうな横浜の写真があるので、時間のない人はその辺まで飛ばしてもいいのでぜひ。)
なんでブロンプトンを買ったか、と言う話
遡ること約1ヶ月前、東新宿に行く機会があった。
東新宿駅は新宿駅からは徒歩だと15分くらいかかる。
急いではなかったので、なんとなくLUUPの電動自転車を新宿で借りてゆったり移動してみた。新しい物好きのぼくはよくこういう行動をする。
すると、道端の神社に目が止まったり、路地の切れ目から覗く遠くに見える高い建物に心惹かれたりという瞬間がたくさんあることに気づく。
そんな何気ない風景を時々自転車を止め、カメラに収めつつ走った。そのたった数十分のライドがどうにも忘れられなかった。
自転車いいな、ふとそう思った。
そこから、何をどうしてブロンプトンのことを知ったのかは全く覚えていないのだが、「ブロンプトンという、小さく折りたためて、そこそこ走れて、長い歴史を持つ、イカした自転車があるらしい。」ということを知ってからは、あらゆる媒体でブロンプトンのことを調べた。
ブロンプトンに限らず、折り畳み自転車全般に言えることだが、小さく折り畳み、専用の袋に入れれば、タイヤを外したりすることなく手荷物として電車に乗せたり飛行機に載せたりすることができる。そうすることで旅先で、自分の自転車を使ってあの時の新宿のような、ゆったりしたサイクリングが楽しめる。
また、折りたためるという特徴は旅行の時ばかりでなく、普段保管するときも玄関に無理なく置けるという実用上のメリットもあると言うことを知った。
「これは……生活を変えるかもしれない。欲しい…。」
このモードに入った自分を止める方法は、手に入れる、ただそれ一つしかないことは自分自身がよく知っていた。
そんな悶々とした気持ちを抱えたまま迎えた5月15日(日)。
この日は彼女が家に遊びにきていた。午前はゆっくりして、昼ごはんを食べつつ午後はどこかへ出かけることにしていた。
ブロンプトン欲しさに調べまくった末、家からさほど遠くない南町田クランベリーパーク内のとあるお店がブロンプトンを扱っていることを知った。ここなら、自分はブロンプトンを見られるし、アウトレットモールを併設しているので彼女も暇しないだろうと思ったのでここへ出かけることにした。
お昼ご飯を食べつつ向かったら午後3時ごろになっていたが、早速目的の店を訪れた。
店内にはたくさんのミニベロが並んでいたが、僕の興味はブロンプトン一直線だった。店の奥にあるブロンプトンのコーナーには、棚に折り畳まれた状態で並べられた色とりどりのブロンプトンがあった。
「これが、あの、ブロンプトン…。」
相手は20万円以上する高級自転車である。手を触れるわけにもいかずただじっと眺めていたら店員さんが話しかけてきてくれて試乗をさせてもらえることになった。
彼女とぼく1台ずつ貸してもらい、二人で近くの川沿いを走った。
見た目のかわいさからは想像できないほどに、軽く漕げて、スピードがでる。とにかく驚いた。
乗ってしまったら最後、値段を理由に抑えていた物欲が爆発する音がした。
にやけ顔で試乗から戻り、いろいろな話を聞く。
「やばい、欲しい」
ここまできたら即決してもいいレベルだったが、唯一心残りだったのは車体のカラーである。
店のホームページに掲載のあった車体カラーに一目惚れして、買うならこの色だと決め込んで向かったが、既にその色は売れてしまっていた。
欲しかった色は限定モデルで、年始に1度入荷するとそれ以降は入荷しないらしい。手に入れるためには奇跡的に在庫を持っている他の店を探すか、来年の予約が始まるのを待つしかないようだった。後者に至っては、来年同じ色が出るかどうかもわからないという状況だった。
目的の色があれば即決していたかもしれないが、そうじゃないのもあって、いったん頭を冷やすためにカタログだけもらって退店した。
その後はアウトレットで、服を見たり、友達にあげようと思っていたプレゼントを選んだりして過ごした。
そうこうしているうちに夕方になった。移動して晩御飯にでもしようかと考えていたが、その前にもう一度だけ見ておきたいと思い、再度店を訪れた。
実は、1回目に訪れた時、目的のカラーはなかったが、同じ限定モデルの別の色があった。事前に調べていた段階では全く買うつもりのなかった色だが、実物を見るととてもかっこいい。
その自転車を見に店に戻ると、先ほどとは別の店員さんに話しかけられた。その店員さんはプライベートでもブロンプトンに乗っているそうで、オーナーならではの話を色々と教えてくれた。
この頃には、ブロンプトンという自転車が自分の生活を良くしてくれるものであるということに対しては全くの疑いもなくなっていた。
少し悩んだ末、彼女からのプッシュもあり、限定色のブロンプトンを購入することにした。
そこからは早かった。在庫車なので、一時間ほどで最終の点検をすればその日のうちに持って帰れるとのことで、アウトレットの中のフードコートで晩御飯を食べ、時間を潰した。久々に銀だこを食べた。美味しかった。
そんなこんなで一時間が経ち、その日3度目の来店。支払いや車体の説明、防犯登録の手続きを終えて無事にブロンプトンオーナーとなった。
僕が買ったのは、C Line Black Edition Explore のブラック(リアキャリア付き・Middleハンドル)。今年のモデルから呼び方が変わったそうだが、Exploreというのは6速ギアを搭載したモデルのこと。
Black Editionというのは、あらゆるパーツが黒に塗装されているモデル。例えばペダルや、折り畳みのヒンジ部分にあるパーツ、ハンドルなどなど…。
ブロンプトンといえば、自分の中では少しかわいいイメージがあった。最初はその雰囲気に惹かれてブロンプトンに目をつけたところもあるのだが、このモデルのスポーティーでカッコイイ雰囲気なのもとても好み。
散々色々書いたが、大事なのはこれから。
ロンドンから海を越えてはるばるやってきたこのブロンプトンに、日本の景色をたくさん見せてあげたいと思う。
おまけ - 早速横浜 みなとみらいへ行ってきた
ある程度まとまった距離を走ってみたいと思ったので、自宅からみなとみらいのあたりまで走ってみることにした。(ちなみにここまでの写真もその時に撮影したもの)
ZEBRA Coffee & Croissantという有名なカフェに行った。店名の通り、クロワッサンが有名らしい。
店内にサイクルスタンドがあって、自転車を持ち込んで入店できるので安心だった。
開店とほぼ同時に入店したが、大きなクロワッサンを食べ、一息ついて外に出ようと思った頃にはかなり店内も賑わっていたので、ふらっと立ち寄ると少し待つことになるかもしれない。
疲れたら海辺に腰掛けて一休みしてみたり。
そうかと思えば愛車を眺めてみたり。
色々重なって最近は休みの日も多忙だったので、あまりにも贅沢な休日だった。
この後は横浜の自転車専門店に行って前述の輪行袋やしっかりめの鍵を買ったりした。鍵は二個以上つけるのが常識らしいので、納車時に買ったものと別のものを買い足した。
スポーツ自転車の専門店には初めて行ったが、瞬時に新たな沼に足を踏み入れたことを理解した。
自分はバイク(二輪車)に乗ったりカメラをやったりするが、それと似た匂いを感じた。これはいけない。
無理のない範囲で楽しんでいこうと思う。
おわり。
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