#046:日本の檀家システムは最強サブスクだと感心した件
アラフィフを迎えると増える『お墓』の話
わたしたちの先祖に対する思いが強いのは、
『人はひとりでは生きていけない』から。
ご先祖様がいなければ自分はこの世に生まれていないし、今の自分だって周りの人たちと支え合いながら生きているのですから当然のこと。
日本人は特定の宗教にこだわる人が比較的少ないといわれ、
「私はお墓の中で眠ってなんかいません~♪」
という歌が流行りましたが、大半の人にご先祖様のお墓があり、お彼岸や命日などにお参りをします。
先日のことです。
夫が父方のご先祖様のお墓の件でお寺に行くことになりました。
夫の父親、私にとっての義父は長男ではないので自分で自分のお墓を建て、現在そこで眠っています。義父の父(夫にとって曽祖父)のお墓は彼の長男が継いでるはず…なのですが、彼(夫からすると従弟)に少々問題があり、ちゃんとお寺の面倒を見ているか遠戚が心配になって夫に連絡が来た…ということでした。
夫のご先祖様が眠っているお墓がある地方までは東京から日帰りできる距離。そこに遠戚の家もあるので、夫は弟と一緒に遠戚に会いに行くついでにお寺さんに状況を聞きに行ったのです。
結果、お墓の維持管理費はちゃんとお納めしているということが分かりホッとして、ご挨拶もすることができてご機嫌で帰宅。ジャンジャン…。
その一連の話を聞いて、私は思いました。
『お寺さんのシステムは、究極のサブスクだなぁ…』と。
一度入れば「You can't cancel !!」
超少子化で、お墓の継承も従来のシステムとは変わらざるを得ないでしょうが、檀家システムってすごいと思いませんか?
一度、お墓を建てたら子どもがいる限りは引き継がれます。年間の維持管理費だけでなく法事のたびにお布施も出しますし、、子どもがいればずーっとお世話になるものです。誰かがお墓に入るたびに法事が増えるのですから、最強のサブスクですよねぇ…。
今回の夫の一件だって、自分がお墓を継いでいないにもかかわらず、維持管理のことが気になったわけです。ご先祖様のことを思うと、継いでいなくてもお墓のことは気になるものなのです。
私は、そこで眠らない!!
さてさて、私はというと…
今から夫に宣言しています。
「私は、あなたの入る(予定の)お墓には入りませんよ」と。我が子にもその旨を伝えています。
少子化で子どもの数が減り、生きている親の面倒を見るだけでも大変な世の中なのにお墓まで…とは、とても私は言えません。
私は、「そこに~わたしは~いません~♪」説を支持し、パーッと地球へ、大地へ戻りたいと切に願っています。
夫のご先祖様のお墓は彼に任せて「わたしはわたし」で生きたい&逝きたいが本音です。
その話をすると、夫は「なんでだよー!」と拗ねるので、
「じゃ、いっしょに山にでも眠ろうよ。キャンプ好きなんだし~」
と誘うつもり(ニヤニヤ…)
究極のサブスクは少子化で解約になりそうです。子どもにその手間を引き継がせないためにも、我々の代でどうにかしたいと思っています。
ご先祖様だって今を生きる子孫たちの幸せを願っているはず。
私はご先祖様への思いも大事にしたいですが、何よりもこれからの世の中を生きる者たちが生きやすくなるために何ができるか?を考えていきたいのです。
ということで、ご先祖様への感謝を伝えに、秋のお彼岸は心清らかにお墓参りをいたしまーす。
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