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冬虫夏草(3) 人生観を変える食事 ~当時の思い出を振り返りながら~ グリニャンコ

最近はコロナがまだまだ猛威を振るっており、中々美味しいものを探して食べ歩くことが出来ていません。ただ、そうしたレビューの様な記事は他の方々に任せることにしましょう。本日私が書こうと思っているのは私の高校時代の話です。
そもそも私が昆虫食の普及を目指してこの活動を始めたということはお話しさせて頂いていますが、そのきっかけは大学受験勉強に勤しんでいた高校3年生の時まで遡ります。

私の母校は山に囲まれており、夏になると大量にテングチョウが大量発生するため、高校同期とそれを食べてみようという話になったのです。なぜそういった思考に至ったのかは忘れてしまいましたが、その時の私は何かゲテモノの類を口にするのだと言った思いを抱えていました。

そして迎えた当日、高校同期と大量に発生しているテングチョウを捕まえ、生物実験室でガスバーナーを用いてバターソテーにしました。初めの何度かは焦げ付いていて食べられたものではありませんでしたが、段々と要領を掴み、ベストな火加減を見つけることが出来ました。率直な感想としてはとても美味しかったです。小エビの様な食感、味は臭みが全くなく、ほんのりと香るバターの匂いは今でも忘れることが出来ません。
と同時に私は今までの自分がいかに矮小であったかを自覚しました。私は「虫は食べるものでは無い」といった価値観により自分の世界を狭めてしまっていたのです。その体験から大学入学後は非常に様々な経験が出来ました。この執筆作業もその一つです。詳細は活動指針から逸れるので述べませんが、私はたった一度の食事が人生を変えることもあると教えられたことで、その体験を他の人にもして欲しいと考えています。もちろん最初の記事(https://note.com/mog2020/n/n4c1908aca620#8fPgV)で述べた様に昆虫食が違和感なく食卓に並ぶようになって欲しいという目標もあります。ただ、この記事を読んでいる方には自分の価値観が全くひっくり返る体験を是非ともして欲しいと考えています。

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