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8月16日、昆虫食、セミを食べる グリニャンコ

こんにちは!グリニャンコです!

 8月16日、私は長年抱いていた目標の一つである「虫を自ら取って調理し、食べる」という事を達成することが出来ました。
 
 食べたのはこの時期大量にいる“セミ”です。セミは、昆虫の中でも特に美味しく、比較的簡単に手に入るとネットでも評判ですね。今回は最も美味しいと言われる幼虫を手に入れようにもなかなか手に入らず、半ばがっかりしながらそこそこ美味しいと言われる成虫を食べることになりました。

 キツい日差しを避け、夜の公園に集まり、2時間近くもセミを探し求めた私たち4人。終始、幼虫とそっくりな抜け殻に翻弄されながらもアブラゼミを4匹、クマゼミを1匹捕まえることができました。楽しかったです。
素揚げや燻製焼きが美味しいと聞いていたのですが、今回は素材の風味を活かすために塩焼きにしました!

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 見た目はグロい!とにかく見た目が気持ち悪い!見た目だけでいうと嫌いな食べ物です。
正直「今からこれを食べるのか...」と、みんなであれだけ楽しそうに捕まえてたことも半ば忘れかけました。それでも、食わず嫌いだった食べ物のことを思い出し、見た目に反しておいしかったということも確かにあったという経験だけを頼りに、一口で食べる事にしました。

 いざ口に入れると、貝の様な風味と白身魚の様な食感の味わいでした。
見た目に反して、頭と胸にはあまり肉が詰まっておらず、塩焼きにするならお腹の部分だけ焼いても良いかなと言う印象です。

 例えるなら頭と胸、足の3つは少し殻の硬いエビを食べている様な感覚ですかね。その3つに関しては揚げると食べやすくなるのかも知れません。
もしくは羽化直後のセミや、幼虫を試してみるなどの試行錯誤を行ってみたいと思います。


調理法に関しても書籍を用いて幅を広げて行きたいなと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

グリニャンコ



原田泰稔
 
参加しました。セミを焼いたときには、まず羽が燃えてしまうのですが、そのときから魚介?のような匂いがしており、食べてみると味もサザエみたいでしたね。見た目はとても食べれるものじゃないですが、食べられない味ではなかったです。

 焼いているときに、ふと今どの時代にいるのかが分からなくなりました。僕たちは”昆虫食”というあくまで未来を向いた名目で今日集まった。しかし同時に、気温が高く湿気の多い夜にセミを囲う姿は貧しかった時代の、戦争の記憶の断片のようでもある。8月16日はたまたま予定がみんなと合った日に過ぎないが、どこかでその意味を考えてしまう。

 食べている姿はあまりにもみすぼらしいのに、みんなとは気取って意見交換のようなことをしている。僕は焼いている間も、食べているときも過去と現在、2つの時代の反復に頭が揺れていた。


 セミがおいしいんだという話は中学生の頃から聞いていたので、期待が膨らみ過ぎていたのか、もっと美味しいものだと思ってたところもありました。一人では食べるのもあれだから、その点誘っていただけてよかったです。



レプンカムイ

  夏が旬の味といえばスイカやキュウリ、アユなどがある。どの食材も今では「夏」という季節に囚われずとも美味しく食べる事ができる。その点、夏の短い期間にのみ姿を表すセミは「究極の旬の食材」であるといえる。

 セミはカメムシ目に分類される昆虫である。
たとえばカメムシと言われると、大抵の人は臭い思い出から食べることへ嫌悪感を抱くだろう。しかし、昆虫食の中でもタガメなどのカメムシ目の評価は高く、その中でもセミはトップレベルの評価を得る食材である。

 今回そのセミを調理し味わった訳であるが、外皮は固く、貝類を焼いた際に出る芳ばしい香りとは裏腹に、あまり味を感じることはできなかった。
脱皮直後の甲殻類を食するソフトシェルクラブのように、羽化直前・直後のセミを食する事ができれば、その美味しさをもっと感じる事ができるのかもしれない。


 そうなれば、旬が単なる期間をあらわすだけでなく、おいしいという意味合いが含まれていることにおいても、やはりセミは、真夏の夜にのみ現れる真に「究極の旬の食材」ということになるだろう。

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