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高級な食材を購入したが、JKには通用せず

この1年色んな事があったなあ、と振り返る今年最後の日、私はショッピングモールに買い出しに行った。

今年から娘と二人だけの大晦日、お正月となるので、できるだけ娘が寂しくないようなイベントにしたかったのだ。

引っ越し先は隣のショッピングモールまで一駅という便利な所だったので、掃除や洗濯を済ませた後、大急ぎで家を出た。

ショッピングモールに着くと、意外だったのはそれほど混んでいなかったことだ。意にたがわず、コロナのせいか、例年よりも人出は少なかった。

きっとステイホームで、みんな混んでない日に買ったんだな!

私は街中に出るのは好きなのだが、あまりにも混んでいるのは好きではない。それゆえ、今回の買い物は心地よかった。

年越しそばと雑煮の材料、それと刺身を購入したのだが、それだけでは味気ないので、雑煮を入れる器も購入した。

できるだけ、綺麗に盛り付けて、娘を喜ばせてやろう、という一心で、せっせと買い物にいそしんだ。

帰宅すると、洗濯やお掃除をやって、すぐに夕飯を作れるように準備した。心の中では既に、夕飯の盛り付けをどういう風にするかをデザインし、ワクワクしていた。

その後、娘が帰ってきたので、今日は美味しいお蕎麦だよ、と伝えた。
ところが、その時の娘は不機嫌そのもので、何となくいやーな予感がした。

17時になり、夕飯の準備を始めた。海老天入りの蕎麦にお刺身、サラダと苺というメニューで、これだったら喜ぶかな?と期待に胸躍らせていた。

出来上がったので、娘の部屋に行くと、何と、娘はお昼寝、いや、既に夕方だったので、夕寝か?をしていた。しかし、蕎麦がのびてしまうと思い、できたから食べて、と声をかけた。

ところが、戻ってきた言葉は不機嫌そのもの!今朝は朝早く起こされて、寝不足だし、お昼の後に小豆アイスを食べて、今は気持ち悪い、と言う。
終いには、食べたくない!今食べたら吐いてやる!とまで。。。

まじか!この蕎麦高かったんだよ!それにせっかくのお刺身が。。。

説得したが、全然食べる様子がないので、しょうがなく、
「じゃあ、食べれるようになったら食べてね!お刺身食べないともったいないし、このお蕎麦も美味しいんだよ。」
と声をかけると、今度は納得してくれた。

その後、1時間後ぐらいにやっと食べる気になったようなので、お蕎麦をもう一度温めた。

娘は温めたお蕎麦を美味しい!と言ってくれ、お刺身は全部食べてくれた。しかし、満腹感が続いたためか、サラダと苺は全く食べてくれなかった。

その上、元来神経質なタイプなので、小豆アイス等の甘いものをバクバク食べた自分に不安を感じたようだ。何とネットで、糖尿病じゃないか?と検索したらしい。

自分が糖尿病じゃないか?と何度も私に確認してきた。娘はどちらかと言うと細めだし、普段は小食なので、糖尿病であるわけがない、と伝えると、少しは安心したようだ。

しかしながら、お風呂に入った後も、
「私は健康だ!私は健康だ!」
と自分に言い聞かせるように何度も言っていた。

全く、JKの考えてることは理解不能だなあ!宇宙人のようだ!

そして、私の頭をよぎったのは、来年の大晦日とお正月は高級な食材を買うの、やめようか、捨てるかもしれないし、と思ったことだった。



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