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実験:自作の殺虫スプレーでウリハムシを駆逐する

生ゴミ堆肥を作る際に発生するコバエはうっとおしいが実害はあまりない。これに対し、ウリハムシやコガネムシなどの害虫は生育中の作物の葉っぱを台無しにしてしまうので厄介だ。

前回のnoteでコスパのいい自作コバエホイホイを紹介したが、その際に使った薬剤がウリハムシ退治にも使えそうなので作ってみた。

市販の殺虫剤

以前も紹介したが、最近わりとよく使われているのがジノテフラン系の殺虫剤。アース製薬の「植物つよし」は1000mlでおよそ900円。害虫の中枢神経に作用し、効果はそこそこあるが、結構頻繁に使うのでなくなるのも早い。

ジノテフラン含有率は0.01%。他に界面活性剤が添加されている。


一方、ジノテフランの粒剤は、植物の根から吸収され、葉っぱを食う虫に毒も食わせて殺すタイプ。苗の植え付け時に株元にまく。
ただ、スターガードやオルトランなどのような、根から吸収させるタイプの農薬は作物中の残留が気になるので、私はあまり多く使わないようにしている。なので、一度買うとなかなか減らない。

ジノテフラン含有率は1%。残りは鉱物系の基材(ゼオライトあたりか?)
株元にばらまく

殺虫スプレーを作る

この粒剤を水に溶かせば簡単にジノテフラン系殺虫スプレーができるだろうと考えた。市販と同じく0.01%の濃度にするためには、ジノテフラン粒剤10gを水1リットルに溶かせばいい。計算上はそうなるはず。

10gを秤量
1リットルの水に溶かす

ジノテフランを含んだ鉱物系基材は水に溶けないため、スプレーした際にパイプやノズルが目詰まりを起こすことがわかった。そこで一晩放置した後で上澄みのみを使うことにした。さらに界面活性剤として食器洗い用の洗剤を5、6滴ほど加えておいた。

粒剤中のジノテフランがどれぐらい溶出したかはわからないが、とりあえずこれで使ってみることにした。

効果の確認

朝一、キュウリやナスの葉に止まっている害虫に直接噴射。ほとんど水で無臭なせいか、ウリハムシもコガネムシも逃げない。しばらく様子を見ていたが、くたばる気配もないので放置した。

2時間ぐらいして確認したところ、両方ともまだ葉の上にいた。指でつついてもほとんど動かない。瀕死の状態だ。

即効性はないものの、殺虫剤として十分効果があると思う。

瀕死のウリハムシ


動かないコガネムシ。こうして見ると、なかなか美しいのだが・・・

所感

スターガードは800gで1000円だから、10gだと12.5円。これで1リットル分の薬剤を作れるとすれば、相当コスパはいいだろう。殺虫スプレーの製造原価を考えると、アース製薬はおいしい商売していると思う。

昨今の物価高に対抗するため、自分で作れるものは自分で作っていくのがいいと思う。これからもDIYでいろいろチャレンジしてみたい。

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