【北海道2日目】牡蠣を食べる ー釧路・厚岸ー
久々に日付が変わる前に寝たからか、すっきりと目覚めることができた。窓を開けると昨日と同じ潮の匂いに包まれ、カモメの鳴き声が絶えず聞こえてくる。
本日は厚岸に牡蠣を食べに行く。ただ、その前にもう少しだけ釧路市内を観光したい。買い置きしていた飲むヨーグルトを流し込み、身支度を整えて宿を出た。
道端に突如現れた魚。立体的な形のまま埋め込まれていたので、その奇妙さに思わず声を上げてしまった。どうやら釧路の歩道には、59匹の鮭が埋まっているらしい。地域活性化を目的としたものとのこと。
鶴ケ岱公園を抜け、坂を登り、歩みを進めること30分。《釧路市立博物館》に辿り着いた。なかなか高さがある建物である。周りの景色が開けているので、より大きく感じた。
釧路の成り立ちや棲みつく生物、アイヌの歴史などが、数多くの展示物とともに事細かに解説されていた。約3万年前に起きた噴火活動によって生まれたのが、日本最大のカルデラである屈斜路カルデラらしい。ここで初めて得た知識だ。
その他にも、キタサンショウウオやエゾカオジロトンボなどの希少種についてや、漁業によって発展した交易の成長過程などが記されていた。これだけの情報を集めた博物館は、かなり貴重だと思う。
隅々まで満喫したかったが、汽車の時間が迫っていたので後ろ髪を引かれる思いで施設を後にした。これから厚岸駅に向かう。
夢の花咲線。別保を越えたあたりから徐々に民家が減っていった。トンネルをくぐると車内に汽車の音が鳴り響いた。前方の光に吸い込まれるようにひたすら線路を進む。途中で鹿の群れに遭遇し、乗客たちの歓喜の声が上がった。本当に可愛い。また会いたい。
いつの間にか、辺り一面緑に包まれていた、門静を抜けると今度は海が広がる。永遠に眺められる景色だ。
厚岸駅に到着。牡蠣を食べるために《道の駅 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ》を目指す。駅の斜め上あたりに外観が見えたので、歩道橋を渡りひたすら進む。
人がちらほら歩いているのが見えた。ここを目的地にしている観光客が結構いるようだ。
道の駅内にある《レストラン エスカル》にてカキフライを注文。ワクワクしながら口に運んだ。身がぎっしり詰まっていて、噛み締めるたびに海の風味を感じられて美味しい。セットのあさりの味噌汁も絶品だった。
厚岸湖を眺めながら堪能した昼食を終え、地元民に進められた《森高牧場》へ。この時点で本日の歩数を調べると、すでに2万歩を超えていた。足が浮腫み始めていたが、せっかく来たので行っておきたい。気合いを入れ直して腰を上げる。
バニラミニソフトを購入。ミルク感が強い。スルッと溶ける。あっという間になくなった。試食でいただいたチーズも濃厚で美味しく、一瞬買おうか迷ったがここは我慢。
生牡蠣を食べなければ終われない。近くにあった《カクイチ馬場商店》に入る。
生牡蠣3個セットをぺろり。表面が艶々すぎてずっと眺めていたくなる美しさにうっとり。プリップリの食感にレモンの爽やかさが相性抜群!
釧路の魅力を知り、美味しい牡蠣を食べることができて大満足の1日だった。
【北海道3日目】釧路湿原を眺める ー釧路・川湯温泉ー に続く。
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