面接はとてもシンプルなもの。

面接が苦手で、という方が一定数存在する。

確かに、旧来の日本のイメージであれば面接は非常に雇用主側優位なイメージがある。そうした状況からどんな質問が来るかわからないのも相まって、苦手意識を抱く人材は多いだろう。

ただ、昨今はそうした権威的な圧迫面接とやらも減り、極めてフラットなコミュニケーションが面接の場で展開されるようになっている。その分、ビジネスパーソンとしての資質も問われるようになっているが、何だかよくわからないおっさんにタバコを咥えられながら面接をされる、ということはほぼ無い。

それでも、苦手な人は苦手である。それは何故か。それは、ハイクラス人材なら別の指標があるが、この世の8割が経験する面接では【どれだけ人と話したか】で成否がわかれる高い可能性を秘めているものだからだ。

大人との会話になれていること、客観的視点、いやらしくない自己PR、ストレス耐性、そうしたものは結論、対人コミュニケーションの多さに比例して強化されていく。面白い話だが、若手で評価される人材の過去の体験談を聞くと、一定以上の確率で接客業、特に夜の世界で働いていた経験を持っていたりする。彼ら彼女らは欲望渦巻く大人の世界でキッタハッタを繰り返すことによって、やや早熟なコミュニケーション能力の領域に達することがある。

夜の世界に行け、ということではない。少なくとも、他人とのコミュニケーションを恐れず、失敗してもいいから、体験のレベルを高めていくことが重要、ということを伝えたい。面接を極度に恐れるのは、あなたにコミュニケーション能力が高くないことを裏付けている可能性があることを、うっすら感じてみるといいかもしれない。そこにさえ気づけば、面接は怖くない。適正な努力をすればいいだけの話なのだから。

10月27日、りんごを頬張りながら記す。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?