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♢MOTHERをあそんで。こころに響くRPG


よりみちしたくなりました。

おとなも こどもも おねーさんも。
こんにちは!

MOTHER2MOTHER3を遊びました。ずっと遊びたかったゲームのひとつでした。

本作は糸井重里さんプロデュースの、アメリカを舞台にしたRPGです。今も愛され続ける不朽の名作です。

遊んで感じたことを、気ままに書きました。内容はぼかしたつもりですが、ゲーム内の写真、ことばなどがでてきます。ご留意のほどよろしくおねがいします。



1.ゲームだから受けとれること

私がMOTHERをすきな理由のひとつが
映画や本にはできない方法で、感情を揺さぶってくるところです。

同じ物語でも、小説などと違う表現になるのは「体感」があるところなのかなと思っています。

たとえば、
「はい・いいえ」という選択肢。同じ質問でも
プレイヤーの選択によって分岐があることも特徴です。

はいを百回えらぶのか、両方おしてみるのか、その判断はプレイヤーの好きにできます。

ストーリーを進めるだけなら、街の人に何回も話しかけるなんて大変だし、あまり必要のないことです。

しかし、MOTHERはそういう回り道が面白さのひとつになっています。

話しかけたくなる秘密は糸井さんのユーモアと遊び心あふれるシステム、ことば選びにあります。ここはどうなっているんだろう?と好奇心を刺激するスパイスです。

ピザ屋さんは届くまで結構時間がかかるし、ホームシックにもなる。
父さんからはおせっかいな電話がかかってくる。(愛)

でも、その丁寧なめんどくささがMOTHERの魅力です。主人公とプレイヤーが時間を共有し、私たちの思い出になっていく展開が大好きです。

MOTHERはゲームの世界と私たちの世界の「遠さ」が冷たいものとしてではなく、温かく迎え入れるような表現をしているとおもいました。理由なんかなくてもMOTHERの世界にあいたくなる。


なまえつけてよ

ゲームでははじまりのとき名前をつける儀式があり、いつもワクワクします。何度やっても名前をつけるって特別です。

なまえをつけるときのおんがくもすき。効果音もポコっとしていてかわいい。


わたしは家族、友だち、好きなキャラクター、
うちのイヌネコたちから名前をおかりしました。いぬがねこの名前だったりしている。


MOTHERはプレイヤーのなまえだけでなく、「すき」にも名前をつけます。


すきなこんだては?
おいしいものたべたとき次からこれこたえよう!って思うのに好きな食べ物何ですか?と聞かれると忘れてしまう。

私はその時ハマっていたもの
2はほっとけ〜き、3はみそしるにしました。
そういえば、私の好きな父の味と母の味はこのふたつだなあと後から見返しておもいました。

かっこいいとおもうものは?

ナマケモノ🦥
CAT 🐈


ぼうけんのはじまりはじまり


2.こころに響くことばたち


MOTHERは8つのメロディをあつめるというストーリー。その道中でいろんなキャラクターと出会います。それがまたユニークでおもしろい。

テキストも糸井さん節が効いていて、ありそうでない町の名前とか、遊び心満載で面白い。普通のおにいさんとか、変なおじさんとかいるのも面白いです。onett twoson threek fourside
1 2 3 4!


アイテムも野球バットやハンバーガー、とうふなど身近にあるもので、ともだちと家族をおもいだします。

お気に入りは、ハンバーガー
ハンバーガーは友だちと縁があって、なにかと思い出があるので回復アイテムとして登場するのが嬉しかったです。
あの日食べたハンバーガー、覚えてる?

それからいのちのうどん。これは語感がすき。
いのちのうどんがあったらいいのに。





(あるみたいです。)

(やったー。)(ぐんまけん!)


3.音楽はおもいでになった

遊びながら、これはいいな〜と何回も思いました。

ゲームのおんがくは勝手に流れるものです。
一瞬通っただけの道でも、音楽をきくとすべておもいだせる。

8つのメロディ、戦闘のドラムロール、街で流れる不気味であたたかいBGMはいつしか私のおもいで、私の体内に流れるものになります。
ずっと聞いていたい。
MOTHERの音楽はどれも素敵ですばらしー!

小さないきもの 大きな鼓動

MOTHERにはいろんないきものがいます。
これは、このゲームのなまえでもありますが、
お母さんや地球そのものという意味にもかんじます。名前ってだれが最初に考えたんだろう。

どうして人間は音楽が好きなんだろう。
私たちはうまれるまえから、どくんどくんと波を打つ。鼓動はBPM。赤ちゃんは産まれると泣く。

私たちは悲しい時も嬉しい時もしんぞうのリズムに合わせる。いきものは音楽で、リズムにのりたいものなのかもしれない。


そんな大好きないきものたち!
オケラ、ヘビ、ブンブーンとカエル
おさるにどせいさん。


MOTHERのなかでもとくにすき!
ちいさいけれど、冒険を1番支えてくれたのはこの方達かもしれません。

どせいさんは良いなあ。
何を考えてるんだろう。何も考えてないのかなあ。弱いけど、あったかくて柔らかい動物のお腹みたいな存在です。シンプルで無垢。

トンズラブラザーズの皆様もすき。

「金、それはほしいもの 
金、とてもほしいもの 
金、おれのほしいもの 
金、みんなほしいもの♪」

「♪だけど自由はもっとほしい♪」

MOTHERの世界に入るということ、それは
私たちの世界をMOTHERというめがねをかけて見ているような気持ちだとおもいました。

いたずら好きで、ちょっとやなヤツ。
こころのやさしいおんなのこ。
かしこいともだち、ちからもちのひと。
正義にあふれる人。いじわるな大人。
おかあさん、おとうさん、おとうと、
どこにでもいるおとこのこ。

それは誰の心にも存在するばしょ。


MOTHERにでてくるキャラクターはみんな、そういうところが魅力的です。

友だちになれたらいいのに。
友だちじゃなくてもいいから、


ほっとけ~き焼いて待ってるから遊びに来てよね…


MOTHERはおうちで眠っていた平穏な少年が、たくさんのより道をして帰ってくるゲームかもしれない。

そのより道がこんなにおもしろい。出会った言葉と音楽はずっと私の中に生きています。

迷ってもいい。回り道でもいい。
おおきな「おかえり」が受け止めてくれるから。

とにかく、色んなものが詰まってる。みえないものの愛をすぐそばに感じるゲームでした。おもしろかったー。




愛と友情と経験値

このさき、ネタバレがございます。


おだやかで、のんびりとした町。

不穏なようすなどみじんもない。




MOTHER2のおかあさんは家に帰ると
すきなこんだてを作ってくれて、あかるくおかえりっていう。電話でしか会えないけど父ちゃんも世話を焼いています。

物語が終わる頃、プレイヤーはおうちに帰って
ただいまをするあたたかさがある。




「お父さん…心から祈れば何でも叶えられるんじゃなかったの?!」



 3はうちに帰っても誰もいない。
おとうちゃんは悲しみの中頑張って生きているし、弟はどこかにいってしまった。近くにいてくれるのはかってるいぬだけ。一つの村が静かに、そして確実に崩れていくのを見ている。

でも遊んでいておもうのは
おかあさん、いるなって。みんなも、父ちゃんや弟も多分、みんなを愛しているからああなったのか、切ないなあ。
ただいまを言えてよかった。

わたしは「はい」を選びました。

「いいえ」を選んでいたとしても、どんな結末が待っていても

きっと、ネスやリュカくんなら大丈夫だ。

MOTHER3のドット絵、悲しみも怒りも一番気持ちが伝わってくるのすごいすきだ。






物語にでてくる愛について

人間を見ているとそこには色々な愛がある
母と娘、父と息子、友達、恋人、どうぶつなど

愛することが重さになることも、愛されないことが悲しくなることもある。

物語に出てくる悪役も、主人公も、みんなはじめは子どもだった。
おかあさんも昔は子どもだった。

2人のみちを分けるのは、愛を分けられていたかどうかだけ いつも私たちを悩ませるのは正義の顔した針のようなもの 幸せって何だろう
わるいひとなんていないのかもなあ

なにもかも なにもかも


お金で買えないものなんて「愛」と「友情」と「経験値」くらいのもんよ。



私の生きている世界はどうだろう。


おわりに

ついに、ついに!ずっと遊びたかったゲーム。Switchのオンラインにやってきた。クリアして最愛のゲームになりました。

MOTHERだいすき! 
みなさまもぜひ、遊んでくださいね。




ほっとけ〜きたべたいな。






‼︎
きゅん











ガチャン ツーツーツー。

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