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RETRO GAME SUMMIT Lv.2新作『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』

同人音楽サークルkaguyadepthは、2024年3月23日(土)に大田区産業プラザPiO 2F小展示ホールで開催される「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」で、シューティングゲームのステージ2の曲だけをゲームボーイ音源でアレンジした音楽CD『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』を500円で頒布します。スペースNo.は「B05」です。

ジャケット

イラスト:藤崎景子(KONAKEN)

トラックリスト

  1. 『スターソルジャー バニシングアース』侵略(MISSION2)

  2. 『出たな!!ツインビー』雲海を越えて

  3. 『沙羅曼蛇2』SENSATION

  4. 『スーパースターソルジャー』The Front Line

  5. 『雷電Ⅱ』LEVEL 2,8(Tragedy flame)

  6. 『エスカトス』SURVIVE

  7. 『BATSUGUN』SKIM THE SURFACE OF THE SEA

  8. 『デンジャラスシード』2ND TUBE

  9. 『エリア88』雷雲

  10. 『グラナダ』Windy Avenue

  11. 『グラディウスⅡ GOFERの野望』Synthetic Life

  12. 『沙羅曼蛇』Fly High

  13. 『フラックアタック』Counter Blow

  14. 『サンダークロス』Skywalker

  15. 『グラディウスⅤ』BATTLESHIP

  16. 『ブレイゾン』Alpha

  17. 『首領蜂』疾風部隊

  18. 『ホットドッグストーム』ステージ2

  19. 『レイフォース』G

  20. 『パルスター』SEEN THROUGH

全曲アレンジ:萌尽狼(kaguyadepth)

ブックレット

  • 【特別対談】VGMDJ 314 × 萌尽狼「シューティングゲームのステージ2の曲を語る」

  • 看板娘「十字ぼたん」と「天堂ひとみ」のキャラクターデザイン(藤崎景子描き下ろし)

クロスフェードデモ試聴&シリーズ紹介動画

いきさつ

こんにちは、同人音楽サークルkaguyadepth代表の萌尽狼(もえつきろ)です。

2024年3月23日(土)に大田区産業プラザPiOで「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」が開催されます。

レベル2といえば、セイブ開発の縦スクロールシューティングゲーム『雷電Ⅱ』のステージ2は、サイトロンから1994年3月18日に発売されたサントラでは「LEVEL 2,8」という曲名でした。

その後2007年6月7日に発売されたアーケード版『雷電Ⅳ』では『雷電Ⅱ』の楽曲がいくつかアレンジされ、2008年10月2日に発売されたXbox 360版『雷電Ⅳ』の同梱購入特典CD「雷電Ⅳ オリジナルサウンドトラック -Ultimate of Raiden-」に収録された際に、「LEVEL 2,8」の曲に「Tragedy flame」という曲名が付きました。

さて、kaguyadepthの前身サークルであるEDIA LABELがM3-2005春で頒布したゲーム音楽のゲームボーイ音源アレンジCD『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく』は大変好評をいただきまして、2007年にサークル名をASIA LUNARに変更した後も続々とシリーズ化していきました。

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく』は萌尽狼がStudio MAOで得たゲームボーイソフトのサウンド開発経験をもとに、2003年11月20日に作成したゲームボーイサウンドフォントを使って作ったものでした。ゲームボーイサウンドフォントはその後、二度のバージョンアップを経て2007年12月18日に「DMG-CPU.SF2」として一般公開しました。

その頃「VOCALOID2 初音ミク」によってDTMブームが巻き起こっていました。Macでは「GarageBand」が流行っており、Windowsでもこれに相当する「ACID」などの廉価版DAWが次々と発売されていきました。

ゲームボーイサウンドフォントを使うにはMIDIの知識が必要ですが、「ACID」のようなループ素材集を使った方がより手軽にチップチューンを作れるのではないか? と考えたのです。

そこでマイクロマガジン社が2008年4月から発行していたゲーム雑誌『ゲームサイドLEVEL1』になぞらえて、M3-2008秋で『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』を頒布します。これはプレイステーション版『雷電DX』のゲームボーイ音源アレンジ3曲をもとにしたループ素材の間に「VOCALOID2 鏡音リン」を使用したドラマを挿入したサンプリング素材集でした。

このような経緯で『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』というタイトルになったため当時は続編を考えておらず、ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくシリーズはその後も連番で続きましたが、M3-2013秋で頒布した『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく8』を最後に、約10年間シリーズ展開が途絶えていました。

「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」の開催に合わせて『雷電Ⅱ』の「LEVEL 2」をアレンジしたいと思いつき、過去に『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』があったことを思い出しました。

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』の続編としては作品コンセプトが変わるのですが、「シューティングゲームのステージ2の曲だけをゲームボーイ音源でアレンジした音楽CD」として『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』を作りました。

ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくシリーズとは?

試聴動画の後半で音声解説付きでもご覧いただけます

ゲームボーイに移植されていないゲームの音楽がゲームボーイの音で楽しめる同人音楽CDのことです。

サークル名がまだEDIA LABELだった頃の2003年に、萌尽狼がゲームボーイをサンプリングしてサウンドフォントを作り、ゲーム音楽アレンジCDを作り始めました。

2003年から2004年までに発表したシングルCD3枚をまとめて、2005年に発表したアルバムが最初の『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく』です。

2006年に発表した続編の『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく2』は、メロンブックスに委託したことと、トリガーハートエグゼリカをいち早く収録したことで話題となりました。

2007年からサークル名がASIA LUNARに変わります。
『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく3』M3でプロモーションビデオを上映しました。

また『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく4』からゲームボーイサウンドフォントを一般公開し、手軽なチップチューン素材として注目を集めました。

2008年は春に1から4までの総集編を秋葉原を訪れる外国人観光客向けに英語表記にした『Four Polyphonic Magic -International Sampler-』と、夏に『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく5』、そして秋にループ素材集とVOCALOID 鏡音リンを使ったドラマを収録した『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』の3枚を発表しました。

2009年はシューティングゲームスペシャルと題し、グラディウス、ダライアス、アールタイプ、サンダーフォースという、横スクロールシューティングゲームの四天王を収録した『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく6』を発表し、大変好評でした。

2010年に発表した『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく7』から、ジャケットを印刷業者に頼むようになりました。
また、二代目看板娘の十字ボタンちゃんと、天堂ひとみちゃんが定着していきます。

東日本大震災のあと、萌尽狼が東京を離れ、実家のある北海道、そして派遣先の出雲に引っ越したため、2013年になってようやく『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく8』を発表します。
ゲームボーイ以外の3~4音のゲーム機、ファミコン、ゲームギア、ワンダースワンなども対象としました。
また、ゲストが星のカービィやロックマンXなどをアレンジし、異例のロングセラーとなりました。

2017年からサークル名がkaguyadepthになり、しばらく一次創作に専念していましたが、2019年のゲームトレジャー2から二次創作に復帰しました。
『逆ディウス』という、グラディウスのサントラを逆順にゲームボーイ音源アレンジした、ほぼふぉ~ぽりふぉにっくまじっくな作品もありましたが、ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくの続編はなかなか作る機会がありませんでした。

さて、2023年末に「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」の開催が決定し、運良く応募することができました。
雷電シリーズではステージのことをレベルというのですが、雷電Ⅱの最初のサントラでは曲名が「LEVEL 2,8」になっていたことから、雷電Ⅱをアレンジしようと思いました。
そして、過去に『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL1』があったことを思い出し、作品コンセプトは違うものの「シューティングゲームのステージ2の曲だけをゲームボーイ音源でアレンジした音楽CD」として『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』を発表することになりました。

トラックリストの解説

20曲全部ステージ2の曲です

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』は新曲13曲+再録7曲=全20曲を収録しています。

収録内容を発売年別にみると、1986年から1998年までの18タイトルがメインです。
RETRO GAME SUMMITではレトロゲームを「発売年より20年以上経っているもの」と定義しているので、2004年発売のグラディウスⅤもレトロゲームになります。
また、エスカトスは2011年発売ですが、今回アレンジした曲は元々2004年発売のワンダースワンカラー用ソフト、ジャッジメントシルバーソードの曲なので、これもレトロゲームと言えるでしょう。

機種別にみると、アーケードが15タイトルと大半を占め、そのほかニンテンドウ64、PCエンジン、Xbox 360、X68000、PlayStation 2が各1タイトルとなっています。
RETRO GAME SUMMIT主催の愛沢めみさんがメガドライバーなので補足すると、デンジャラスシードとグラナダはメガドライブに移植されています。

メーカー別にみると、コナミが7タイトル、ハドソンが2タイトル、ナムコ、カプコン、タイトーが各1タイトル、そのほかセイブ開発、キュート、東亜プラン、ウルフチーム、アトラス、ケイブ、メーブル、エイコムが各1タイトルとなっています。
作曲者について語ると長くなるので割愛しますが、名だたる著名人ばかりで恐れ入ります。(下記サイトで検索すると作曲者名が出てきます)

RETRO GAME SUMMIT Lv.2持ち込み予定作品

赤い枠で囲った作品が二次創作、青い枠で囲った作品が一次創作です

kaguyadepthが「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」に持ち込む予定の作品は、ご覧の通りのラインナップを予定しています。
スペースの都合上、一次創作のウンディーネシリーズは3作まとめて販売といった形になるかもしれません。

kaguyadepthスタンプカードのご案内

コロナ禍で実施できなかったイベントをのぞいて2017年からずっと配布しています

RETRO GAME SUMMIT Lv.2のご案内

サークル参加表明テンプレート(サークルカット)

2024年3月23日(土)に大田区産業プラザPiO 2F小展示ホールで、東京ではじまったレトロゲームを未来に繋ぐ即売会+ステージイベント「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」(レゲット)が開催されます。

開催日時

2024年3月23日(土)
展示・即売会の部:11:30 ~ 15:00
レゲットコネクト:16:00 ~
閉会:18:00

スペースNo.

B05「kaguyadepth」

公式サイト

RETRO GAME SUMMIT 実行委員会

入場料金

1,000円(Livepocketチケット購入者優先入場、当日券あり)

開催会場

大田区産業プラザPiO 2階 小展示ホール
東京都大田区南蒲田1丁目20-20
京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分
JR京浜東北線、東急池上・多摩川線「蒲田」駅より徒歩約13分

制作後記

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』のブックレットに掲載した【特別対談】VGMDJ 314 × 萌尽狼「シューティングゲームのステージ2の曲を語る」は、2023年11月5日(日)の北海道COMITIA18で無料配布した同人誌『知らないゲーム音楽を聴いてみよう』の続編として企画がスタートしました。

関西でVGMDJとしてご活躍中の314さんとは、2016年1月16日(土)大阪日本橋にあったゲーム探偵団Barで開催したシューティングゲームオンリーDJイベント「新シューターソンショー」にご出演していただいた頃からのご縁で、プログレが好きでマハヴィシュヌ・オーケストラを聴いているという共通点もあって、以前から一度じっくり音楽談義がしたいと思っていました。

対談は2023年12月23日にリモートで行いました。対談終了後に314さんからリクエストをいただいた5曲の中から3曲にお応えしてCDに収録しています。尻に火が付くのが遅く時間切れでリクエストに応えきれなかったのもありますが、耳コピ支援ツールのdeCodaを使ってもうまく解析できない曲はもうお手上げで、だいぶ音感が鈍ってしまったなと反省しています。

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』のメインは音楽CDではなく314さんとの対談だと思っているので、ぜひ「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」でCDを手に入れていただき、全4ページにわたるディープなゲーム音楽談義をお楽しみください。

さて、『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく8』から約10年ぶりの新作となってしまったわけですが、私は『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』のことをリブート作品だとは思っていません。

ゲーメストやアルカディアの投稿職人だったマイナーシンジケートのQQQさんに依頼した『Four Polyphonic Magic -International Sampler-』をのぞいて、ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくシリーズのジャケットはずっと萌尽狼が描いてきました。

天堂ひとみはおっぱいが好き、十字ぼたんはいっぱいが好き。元ネタはひらけ!ポンキッキの歌(1984年)です。リアルタイム直撃世代です。ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくシリーズの2代目看板娘のキャラクター設定は本当にこれくらいしかなくて、十字ボタンだから髪型はジョイボール(お団子)とか適当に描いたので、描くたびにお団子のサイズも変わるし、ほどくとロングになることはわかっていてもどれくらいの長さなのかがわからない。

そんな状態で目ばっかり肥えていくからジャケットイラストのハードルが自分の中でどんどん高くなっていってしまって、ブランクも相まってますます描けなくなる始末。ここはいっそちゃんと描ける人にお願いしてデザインリファインしていただいて、今後はそれを元に描いていけるようにしたいと思ってコナ研の藤崎景子さんに「うちの子描いて」とお願いしたわけです。

ホント、わがままですよね俺。わがまま三昧のCDになったと思います。

告知では伏せているカラーイラストがもう1枚ありますので、ぜひ「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」でCDを手にとってご確認いただければと思います。ヒントは収録楽曲のなかにあります。ステージ2といえばあの娘! 一瞬だけ表示されるあの娘が見たくてみんながんばってゲームをクリアしたはず! 看板娘がそういうことするのはコスプレというより昔のファミコン雑誌の挿絵のノリなんですよね。

ちなみに看板娘たちがいる世界には、ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくでアレンジしてきたゲームのゲームボーイ版が存在していて、中古ゲーム屋などで安く手に入るといった妄想をしてきました。かつてゲーム&ウオッチがリバイバルしたようにゲームボーイ本体も公式で再生産されていて今でも手に入るし、新作ゲームも公式で出回っているような世界を思い描いています。

任天堂が元ネタなので天堂ひとみは占いが趣味なのですが、今日のラッキーカラーに合ったゲームボーイ本体をいつでも持ち出せるよう、カラーバリエーションを大量にコレクションしているのかもしれません。そういった世界観も、今後は描いていけるといいですね。

6/23(日)の北海道COMITIA19でうちの子イラスト本を出せればと思っているのですが! もうサークルカットなどに使い回せるイラストのストックもないので、「RETRO GAME SUMMIT Lv.2」が終わったら久しぶりにお絵かきに集中したいと思っています。

クロスフェードデモ試聴だけでは伝わらないかもしれませんが、『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくLEVEL2』は非常にふぉ~ぽりふぉにっくまじっくだな! という作品にまとまりました。なので過去にニコニコ動画で「ふぉ~ぽりふぉにっくまじっくまたやってよ」なんてコメントしてた人たち見てたらぜひチェックしてほしいなあ、時すでに遅しかもしれないけど。

関連サイト

314さんのリクエストで何のゲームに手こずったのか答えはこちらに…

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