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『オッサン過多ん素中毒』

新聞で見かけて思わず笑った。うまいことを言う。日本が男性優位社会であることを取り上げた記事だった。

日本のジェンダーギャップ指数は世界125位。先進国の中では最下位。なぜ日本の男性優位が改善されにくいのかを考察した記事だった。

若い時は「男女平等!」とかいってるオバサンが嫌いだった。結婚したら専業主婦になりたかったし、寿退社に憧れた。女性は家のことだけをして子育てに専念しているのが幸せな生き方なのだと思っていた。

そんな、わたしのささやかな夢をブチ壊すフェミニズムが嫌いだった。フェミニズムを語るオバサンたちはみんな化粧っ気もなく、男の人みたいなショートカットでずけずけとモノをいう人たちばかりだと思っていた。

だんだん歳を取ってきて、自分がいかに間違っていたか、フェミニズムがいかに大切な考え方であるかを理解するようになってきたのは、夫に依存して生きていくことは、生殺与奪の権を与えてしまうことだということに気が付いたからだった。

「女性は家で子供を育てることに専念したほうが幸せ」

真綿でくるんだ、一見「親切そうな申し出」は、いつか必ず自分の首を絞める。自分の稼ぎがないというのは恐ろしいことだということに、わたしは気が付いたのだった。

親切を装ったその価値観を、わたしたち女性に植え付けたのは誰?それは「オッサン」たちだ。それが幸せなことなのだと思うなら、自分がやってみればいい。自分の意思で、自分の裁量で使えるお金を持たず、何かあっても家を飛び出すことすらできない。そんな生活がしたいのかしら?

職場でもちょくちょく「オッサン」職員が女性に対して、特に年齢の高い女性に対して放つ言葉にカチン、とくる。

口は心にあるものを語る。

女性に対して対等な意識を持っていれば出てこないだろうという言葉は多い。女性が多い職場でもこれだから、「オッサン過多」なところではなおさらだろう。

そういえば、今日見てきた映画「ミステリという勿れ」でも菅田将暉さんが演じる久能整くんが同じようなことを言っていた。フェミニズムは女性だけのものじゃない。




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