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【イギリス美大留学】Personal Statementの書き方 ※合格エッセーサンプル掲載

ここでパーソナルステートメントの書き方を記載していきます。特に以下の方達には参考になるのではないかと思います。

・Personal Statementの書き方に関して知りたい方
・異なるバックグラウンドから、新たなコースへアプライしたい方
・アート・デザインのコースを志望する方

末尾に私が制作未経験の立場から、ロンドン芸術大学に受かったエッセイを有料記事として公開しています。
それ以外は無料で読めますので、是非読み進めていただければと思います。

パーソナルステートメントとは

PSは海外大学受験時に要求されるエッセイの1つです。
ポートフォリオと同様「自分が何者なのか」を伝えるための重要な要素となります。

自分がどのような人物で、どのようなことに興味を持っていて、その上で将来どのようなことがしたいか。そのために大学では何をしたいか。
といった内容をワード1枚ほどにまとめます。

これをまとめることによって自分が何をしたいかを見直せますし、大学で何をしたいかを把握することができます。また、大学側もこの文章で応募者がどのような人物かを把握します。

後日詳細を書く予定ですが、きちんと練られたパーソナルステートメントが完成されていると、面接準備がしやすかったです。
当時、面接官からは「進学を希望するに至るまでの過去や、この大学がいい理由がわかり、次のステップとしてこの大学がベストだと納得できるストーリーになっている」とコメントをいただきました。

私は以下の流れで準備しました。
大体2ヶ月ほどで完成させたかと思います。

ただし、私の場合はフィードバックをしてくれる方の対応がとても早かったです。それを見込んで3ヶ月はかかると考えていた方がいいかと思います。

①下準備:書籍を読む

私が参考にした書籍は以下です。古いものですが、かなりおすすめです。
この書籍がなければオファーをもらえるエッセーは書けなかったかと思います。

合格留学入試エッセー実例集―大学院留学/学部留学/学部編入
詳細情報: https://www.amazon.co.jp/dp/487234765X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_K17PPFDH2DY9DJW4FFG7

PSは基本の型や自分の強みを表す特有の言い回しがあります。この本では、エッセーサンプルが50本ほどのあらゆるバックグラウンドを持つ応募者のサンプルがあります。

この本でさまざまな形式のフローやアウトラインを学ぶことができ、一通り読むとある程度エッセーの型を把握できました。

当初ネット上で上がってるPSを参考にしようとしたのですが、ネイティブが書く文は参考にしにくい部分がありました。その反面、こちらの書籍は日本人が書き実際にオファーをもらった実績のあるPSが掲載されているので、文がシンプルかつアカデミックで読みやすく、表現方法に関してとても参考になりました。

②下準備:自身の経験を棚卸

コースが求めている学生の条件と現状の自分を把握しギャップを埋めることを意識しました。

まず、志望コースのRequirementからどのような人物像が求められているかを確認します。私が志望するコースの場合はクリエイティブに関しての経験や興味はもちろん、自律性を持ち制作を進めることができ、コミュニケーション力がある人物求められていました。

次に自分の経歴・経験・強みを全て洗い出します。

その上でコースに求められている人物像にマッチするエピソードを1〜3つほど取り出して構成を考えていきました。

構成にもよりますが、あまり多くのエピソードを入れて話の内容を分散させない方がいいと思います。

私は制作未経験から、別分野であるデザイン専攻の美大にアプライしたのでデザインに興味を持ったきっかけとなる経験や、自分の強みになりそうな社会人経験を押し出しました。

③実際に書いてみる

実際にワードで書いていきます。

構成は人によって押し出したい部分が違うので、変わってくるかと思います。私の場合は以下の構成で500文字程度でした。

①将来やりたいこと
②過去の経験(1)
③過去の経験(2)
④今後必要なスキル・なぜこの学校を志望するか
⑤自分の強み
⑥結論

一番気をつけたのは、各パラグラフ冒頭と結論は伝えたいことを明確に簡潔に書くことです。
例えば以下は私のPSの冒頭のパラグラフとなりますが、「伝えたいこと(やりたいこと)→具体例→結論」の流れで書いています。

My ultimate career objective is to be a graphic designer who specializes in brand expression and visual identity. I would like to produce creative solutions for understanding business within social, and cultural contexts. To realize my goal, I would like to develop creative thinking and skills at your graduate diploma course and obtain a Master of ●●●●(将来的に進学したいコース) at the University Arts London.

ある程度内容が固まったら「④今後必要なスキル・なぜこの学校を志望するか」の箇所に関しては、大学ごとに合わせて調整しました。

また、文の流れは大事です。
何度も読み返してパラグラフを入れ替えたり、繋ぎの文はかなり意識をして作成しました。

④ステートメントチェック

ステートメントチェックですが、必ず依頼した方がいいと思います。

私は留学エージェントのbeoさんにお世話になっており、無料の添削サービスを1回受けられたのでまずそこを利用しました。内容に関しては特に指摘をせず、文法や言い回しのチェックを行うといったものでした。

一方で内容に関しては、通学していた美術予備校のでチェックをしていただきました。月に1回ほど担当の先生がいらっしゃり、内容に関してアドバイスを受けられました。大学に提出するにあたって、内容的に押しが弱い部分や具体的に記載した方がいい部分に関してアドバイスをいただき、かなり参考になりました。私の場合はここで修正→提出を2回ほど繰り返して行いました。
(※ここでは文法やスペル等の細かいチェックは行われません。あまりにも目につくものはチェックをしてもらうこともあるそうですが)

チェック依頼する相手が思い当たらないという方は、サービスを使ってチェックをしてもらうことも考慮に入れた方がいいと思います。

⑤合格エッセーサンプル

以下私がオファーをもらったエッセイを掲載します。

関連性のあまりないバックグラウンドからアプライをする方、アート・デザインを志望する方の参考になればと思います。


以下ご参考になれば幸いです。

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