ナースがそれぞれの個性を生かして、住みたい地域で居場所を作ったら、周囲の人も幸せになれるんじゃないかという仮説
先日、福井県で開業されたコミュニティナースの記事を読んだ。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20200702/3050005121.html
「わたしはひとりやからね、家に帰ってもなにもできない。またひっくり返って転ぶのが怖いから、帰りたくないね。」
この言葉を先日担当していた患者さんから聞いて、自宅へ帰ってから地域で支えあえるコミュニティがあれば、この方は自宅退院できたのだろうかと考えていたところだった。
地域で支える力が強くなれば、自宅へ帰れる人が増えるんじゃないか。
回復期リハビリ病棟で退院支援をしていると、そう感じることがある。
こどもも、大人も、高齢の方も。それぞれがお互いさまで助け合って、生き生きと輝けて、家族のようなつながりを感じて安心して住める。いずれ定住する場所で、本当の家族も含めて、そんな地域コミュニティをつくりたいんだ。
あたたかい人に囲まれて安心感が得られること、励ましあい支え合える関係性があること。それが、幸せをつくっていると感じているんだ。
わたしの家が創価だったからこそ、そこにあるようなあたたかいつながりが、宗派内だけでなく、垣根を越えてつながり支え合えたらいいな、という願いがあった。
そこで、線引きをしたくなかった。どこにいようと、わたしにとっては、大切な友達で仲間で家族だから。
こういう話が嫌なひともいるかもしれない。だからこそ、話すのを避けてきた部分もある。
だけれど、本当に世界の中での対立や紛争をなくすためには、言葉に出したり、向き合わないといけない課題なんだと考えている。
だから、対話をすることが大切なんだ。
わかりあえないかもしれないけれど、言葉に出してみる。
そして、相手のことを知り、歩み寄り感じてみる。
そんなプロセスが、医療の現場も含め、社会のいたるところで必要であると感じている。
周りにいる人は、自分の鏡。
対立するときは、じぶんの見たくない、向き合いたくない面が相手に反映されているかもしれない。
心地よいときは、自身で受け入れられていることの一部分が相手に反映されているのかもしれない。
周りの人から学ぶことはたくさんある。
これからも、謙虚に学び、感謝していこう。
そして、境界線をこえたつながりを築いていこう。
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