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ニワトリ小屋とネズミ

ネズミが出ました。

我が家では、ニワトリさん用スペース内(庭の一角を柵で囲って自由に動き回れるようにしたスペース)にコンポストを置いています。(正確には、コンポストが置いてあった場所を含めてニワトリさん用に柵で囲っちゃいました。) お料理の際に出た生野菜の切れ端や皮などを入れて、肥料に変えるためのものです。
コンポストの更に奥には、庭仕事で切りとった枝や刈りとった芝などを積み上げ、同じように肥料とする枯れ木置き場があります。

ですが、そこに、どうもネズミが住み着いてしまったようです。
ドイツでは大きなネズミをRatte(ラッテ)、小さなネズミをMaus(マウス)と区別して呼びますが、ラッテは日本語で言うとドブネズミやクマネズミで、マウスよりも嫌がられます。

我が家のニワトリスペースに出たのも、どうも大きさや黒い色からしてラッテの方。プラスチック製のコンポスト本体に穴を開けて中に入った跡があったり、日中もニワトリにあげた餌を狙って大胆にも私達の目の前に出てきたりしていました。
それでも屋外ですし、ちょっとニワトリとネズミの攻防だなんてディズニー映画に出てきそうな画だし、遠目には毛並みも綺麗なラッテで、別にいいかとあまり気にしていなかったのですが、ある日、なんと、穴を掘って土に潜り込み、地中に埋もれたニワトリ小屋の網を噛み切って穴を開けて侵入した形跡があったのです。

ガーン!!

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(↑この左側の小屋の網。扉は夜に閉めて、日中は開け放しておきます。コンポストは写真のもっと右側にあるのですが写っていません。奥の枯れ木置き場が山になっている様子がチラリと見えます。)

これはダメです!
ラッテが侵入できるということは、イタチやキツネも侵入できるでしょう。ニワトリ達の命の危機です。そこで早速、小屋に補強を施し、土の中と地上の下部だけ網を2重にしました。

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(↑左の小屋の増設時、ニワトリさん達に邪魔されながらも、床部分の土を掘りさげてタイルを敷き詰め、タイル下に挟み込むように網でぐるりと囲った作業風景。キツネなどの動物の侵入を防ぐためです。この埋めていた部分の網に穴が開けられたので、小屋の中に入って4辺の土を再度タイルまで掘り起こし、網を2重に設置しました。)

同時にラッテ捕獲作戦を決行です。
殺してしまうのは可哀想なので、生捕りに出来るネズミ捕りをインターネットで探して購入。餌となるパンを入れて放置していると、数日後にかかりました。

かかったラッテは夫と山へ連れていき放つ!

さようなら!

またかかるので川を渡った反対側の茂みへ放つ!

お達者で!

更にまたかかるので、もしや同じ子が戻ってきているのではあるまいか…と思いつつも、捕獲してまた山へ放つ!

ここで生きておくれ!

を繰り返し繰り返し。
でもね、うちの庭、お隣さんのコンポストにも近いのです。お隣さんとラッテについて話をしたら、そこにも住んでいるそうな…。
これはもう、何匹捕まえてもそこからも気軽にお引っ越しして来れますし、終わりが見えないのでやめました。

ニワトリ小屋に穴を開けない限りは被害はないので、ニワトリ用の餌をラッテには届かない高さに設置し直し、「ここに餌はないんだよ。」とアピール。「共存もいいけど、コンポストの中だけにしておくれ…。」との願いを念じております。

願いが通じたのかは知りませんが、今のところニワトリ小屋に新たな穴は開いていません。

ラッテだって!
日本では生きたネズミも見たことなかったのに。田舎暮らしで動物に強くなってきたかしら、と思う今日この頃です。

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(↑今日はニワトリスペースから出して夏のお仕事を終えた畑スペースをウロウロお散歩させました。写真奥のニワトリスペースにはもうすっかり緑がないので草をせっせとついばんでいました。可愛い。)


下に、放した際のラッテの写真を載せます。
苦手な方はお気をつけください。




















これがラッテ。

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どこかで元気にしているかしら。


18.11.2020

 

ありがとうございます。励みになります。 頑張って更新しますね。夫と美味しいものを食べたいな。