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【歴史雑記】新元号「令和」について③

 歴史雑記008
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 前回の末尾で色々と予告めいた書いたが、今回は予定を変更して、そもそも「元号」はどうやって生まれたのか、ということを考えてみたい。
 元号は中国において前漢武帝期に出現するが、「改元」自体はすでに戦国期にみられる。そして、それは「紀年」の一種である。一世一元についても、かなり古い時代から事実上同様の試みがなされたことがあった。
 これらを把握することで、現在の日本における「紀年」「改元」「元号」それぞれの運用について考えてみようというのが今回の趣旨である。それではよろしくお付き合いいただきたい。

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