「短い一日」でやっていく
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このところ、一日の半分くらいを横臥して過ごしている。
鬱の身体症状と花粉症のせいで、ものすごくだるいのが原因である。
横臥しているといっても睡眠がしっかりとれているわけでもなく、中途覚醒もすれば朝方は寝ているのか起きているのか不分明な状態が2、3時間も続くので、だるさの詰まった身体を起動させるのにまず時間がかかる。
入眠ルーチンもしっかりやっているので、これもまた時間を食う。
そんなわけで、稼働時間はせいぜい7時間程度。
しかも効率が悪いから、山積みの仕事に追われながら、なんとか焦燥感を退け、あとはできるだけ優先順位をつけ、そして心が折れないように「今日もまあまあなんとかそれなりの仕事ができた」と思って締められるように、己をうまく誘導している。
病人になってからというもの、基本的に体調がよいときというものはない。
「とても悪いとき」「まあまあ悪いとき」などの曖昧なグラデーションがあって、1日はまずそれを把握するところから始まる。
とはいえ、もう2年ほどもこういう状態が続いているから、それなりに慣れというものもでてくる。
その日の体調を把握して、目標を立て、平均より悪いときは合格ラインを引き下げる。
もちろん破綻するほど引き下げることはできないのだけれども、それでもこの「その日その日の及第点を自分で決定できる」という環境には救われている。
花粉の飛散がおさまるまで今年はあとどのくらいかかるか分からないが、この調子でなんとか日々をやり過ごして、無理なく取れる点を取って積み重ねていけば、少なくとも後退することはない。
ジリジリとでも前進していけば、そのうち節目には到達するはずである。
最近はそんな感じで日々を過ごしている。
そうそう、毎朝通勤を兼ねて散歩をしているのだけれども、街角のあちこちで梅の花が咲いている。
梅の花が咲くと、「もう少しの辛抱だな」と思える。季節は巡り、僕もジリジリと前に進んでいく。
そういうイメージを大切にしたい。
(これより下に文章はありません)
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