睡眠障害対策の記──刺激を物理的に遮断する
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はじめに
この記事は睡眠障害当事者が書いていますが、もちろん医療従事者というわけではありません。
したがって、自らも睡眠障害持ちであるという人が参考にする場合、主治医と相談されることをお勧めします。
僕自身はもう4年ほど睡眠障害に苦しめられていますが、まあ苦しい。
なので、七転八倒しているわけですが、その試みの一端をここに書いてみようと思う次第です。
中途覚醒が困る
ひとくちに「睡眠障害」といっても、症状はひとりひとりバラバラなのは健常なひとにも想像してもらえるかと思います。
僕は中途覚醒してしまうタイプで、要するに「強力な眠剤を入れても、寝付けはするが何度も起きてしまう」という感じですね。
処方されている眠剤は、水に溶かすと青くなる──「デートレイプドラッグ」と呼ばれる──類のかなりキツいやつなのですが、それでもひどいときは入眠から2時間とかで覚醒してしまいます。
いったい、睡眠というのは波があって浅い眠りと深い眠りを繰り返すことは一般にも知られているかと思います。
僕の場合は、この浅い眠りのときに睡眠が継続せず、覚醒してしまうというわけです。
音の刺激を断つ
この中途覚醒、本当にちょっとした刺激で引き起こされてしまうのが困りもので、それは本当にちょっとした物音だったりもします。
そこで、耳栓をしたまま寝ることにしました。
これなら、外部からの音の刺激というのはある程度減らすことができます。
2年と少し、いろんな製品を試してみましたが、いまのところ「サイレンシア」というのに落ち着いています。
値段も安いし、効果もまあまあいいです。
使っていると弾性が失われて外れやすくなってくるので、その辺が替えどきです。
ただ、耳栓だと自分の寝言は骨伝導で伝わるので意味がないし、緊急地震速報のような「眠りよりも大事なサイン」に気づきにくくなるという欠点もあります。
まあ、そもそも眠剤がしっかり効いていれば、緊急地震速報が鳴ってもろくに動けません。大地震がきたらお陀仏になるのは仕方ありません。
光の刺激を断つ
さて、耳栓によって音による刺激には多少のバリアを得ることができました。
次は、瞼を閉じていても感じる光の刺激に対しても対策をしましょう。
アイマスクの登場です。
ところで、人間は体内時計を日光を浴びることで24時間に修正していることはよく知られていることかと思います。
なので、アイマスクによって朝日を遮るのは本当は人体にとってよくないかもしれません。
ただ、夏なんかはすごく早い時間に陽が昇りますし、毎日それで起きてちゃ身が持ちません。
したがって、アイマスクの導入もやむなしということにします。
で、こちらも効果はそれなりにあります。
ただ、耳栓よりもしっかりと製品を選ぶ必要があると思います。
というのも、人間の頭部はわりと個性的なので、目の間隔とかがしっくりくるやつを選ばないと、かなり外れやすいです。
僕が使っているのは以下の製品ですが、これが広くお勧めできるかというとそういうわけでもないです。
あとは、寝相によってはアイマスクの意味があまりない場合(頭をよく動かす人は外れやすい)や、外れないようにと強く締め付けすぎると、今度は頭蓋骨にくっついている筋肉が凝って頭痛の原因になったりします。
高いやつだからいいとは限らないので、いろいろ試して自分に合ったのを探すのがいいでしょう。
おわりに
というわけで、今回は耳栓とアイマスクについて睡眠障害当事者の目線から書きました。
実はほかにも外部刺激はあるのですが、それはまたちょっとジャンルが違うので、機会があればまた別のエントリで書こうと思います。
皆さんに今宵、よき眠りが訪れますように。
(これより下に文章はありません)
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