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【京都】鈴の音を耳に、掌の幸せを想ふ / 鈴虫寺

日本で唯一わらじを履いたお地蔵さまが、ひとつだけ願いを叶えてくれる

それがたしかなのだろうか。
長いときで3時間は待つという人気のお寺、「妙徳山 華厳寺 鈴虫寺」。

鈴虫寺へ向かうには、80段の石段をのぼることからはじまる。

GWでもお盆でもないふつうの土日でも、しっかり行列。石段をのぼり切り中へ入ると、まず通されるのは鈴虫の声が響く畳の部屋だった。

そこではじまるのが「鈴虫説法」。

噺家さんのような軽快なトーン。何度も起こる笑い声(「この回は元気がないなぁ」と言われたけど笑)。でも一文字も聴き逃したくないなと思えるほど、大切な教えが散りばめられていた。

私たちは日々、手が空けば、時間が余ればすぐ、何かで埋めようと手を伸ばしてしまいがちだけど。大切なものは、本当は、いつも掌の上にあるんだよなぁ。

人はみな、それぞれにそれぞれの苦しみを抱えている。

誰かに優しくすると思わず、見返りを求めてしまうけど。その優しさを届け続けていたら、もしかしたら誰かを救うかもしれない。自分の苦しみも和らぐかもしれない。

まずは自分から。小さな幸せの輪を広げたいな、なんて思える贅沢な30分だった。

説法が終わると、黄色い幸福御守を買い、庭をぐるっと回ってお地蔵さんへお参り。

名前に住所に具体的な願い事。
お地蔵さん、来てくれるかな?

最近まで全然知らなかった、京都の穴場(?)スポット。大切な人とのおでかけにおすすめです。

もし願いが叶ったなら、お礼参りに行こう。

ちなみに、周りには名物「とろろそば」屋さんが4軒ほど。とろろ大好きな私も大満足のとろろ…!笑

月に雲がかかっているかのような盛り付けも、素敵だった。

その隣の「BAMBOO COFFEE」もすきな場所。無添加オーガニックなココアが、優しく心に沁みます。

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