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「エゴグラム性格診断を活用したコーチング勉強会」に参加してみた

垂水隆幸さん主催の、エゴグラム性格診断を活用したコーチング勉強会に参加してきました。
自分や他者をより立体的に理解するためのツールとしてよいものを知ることができ、もっと深めてみたいなあと思っています。

講義資料はこちら。

(真ん中の枠のアイコンをクリックすると、全画面表示でみれます)

成人発達理論の勉強会レポと同じく、ビビっときたポイントについて書いていきます。
詳しくは講義資料をご覧ください!

パーソナリティとメンタルモデルの関係

◆パーソナリティとは?
行動や態度を通してみえる心理的特徴や傾向
・何らかの刺激によって引き起こされる感情や思考の違いとして出てくる
 →例:攻撃or防御
・メンタルモデルへの影響大

ひらたく言うと、それぞれの個性(として内外に現れる特徴)をタイプ分けしたものと理解しました。
人間みな凸凹があるよね、その凹凸をモデル化できると、一般化して他の人にも応用できたり、自他を理解するひとつの手段になるよ。みたいな。

会社、家庭など文脈での変化もあれば、数か月で変動することもあるため、あくまでひとつの手段であると分かって使うのが大事。

ちなみにメンタルモデルとは。

メンタルモデル:誰もが無自覚に持っている「自分は/世界はこういうものだ」という人生全般の行動の起点になっている信念・思い込み
ザ・メンタルモデルより

(ここも深掘りしたいとおもってる)

メンタルモデルは無自覚に持っているのがポイント。

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感情と思考は不随意に起こる。つまりコントロールできないのだ。
意識せずとも心臓が動くとか呼吸が止まらないのと同じで、刺激に対する反応は自動的に起こっている。

コントロールできないがゆえに、判断や行動といったコントロールできる部分にまで影響が及ぶ場合もあります。
そうなってしまうと、効果的な判断や行動ができなくなることがあるので、その前にある自分の心のくせを知るのが大事とのこと。

構造モデルと機能モデル

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エゴグラムは3つの構造モデル(親、成人、子供)と親・子供を機能的側面で分けた5つの機能モデル(批判的/養育的親、成人、自由な/順応した子供)からなります。

これら5つの自我機能のバランスで、コントロールできない自分の心のくせの傾向がつかめるのがエゴグラムという理解。

それぞれの自我機能の特徴やイメージを自分なりにまとめます。
詳しくは講義資料をご覧ください!

◆CP 批判的親、理念力
厳しくも理想を掲げて進むリーダータイプ。強く出すぎると尊大で支配的な態度に。
口ぐせ:ダメ、~すべき、~するのが当然
◆NP 養育的親、支援力
他者をいたわり親切にする面倒見のいいタイプ。強く出すぎると過保護やおせっかい、自分を犠牲にしても他者に尽くしたり。
口ぐせ:すてき、かわいい、やさしい
◆A 成人、論理力
理性的・合理的な判断ができるしっかり者タイプ。強く出すぎると打算的で人間味にかけた人になったり知らないうちに論破しちゃったり。
口ぐせ:どのように、なぜ、正しい
◆FC 自由な子供、活発力
行動力とコミュニケーション能力で好奇心のおもむくままガンガン行くタイプ。強く出すぎるとわがまま、飽きっぽい面が。
口ぐせ:わーい!楽しい、嫌だ
◆AC 順応した子供、共同力
協調性が高く、期待に応えようとがんばる「いい人」タイプ。強く出すぎると、理不尽なのに受け入れてしまいストレスを感じがち。
口ぐせ:~だったらできそう(条件付き)、お願い、ありがとう

診断結果とショートコーチング内容

ちなみにわたしのエゴグラムはこちら。

NP:支援力FC:活発力がツートップです。

エゴグラム

かなりフィット感がある。だいたいこんな人間です。

垂水さんが参加者ひとりひとりのエゴグラムを見つつ、ショートコーチングをしてくれました。

◆ショートコーチングの内容
・エンジニアにはめずらしいタイプ
 →論理力MAXで感情の出力が低いひとが多いとのこと
・考えたことを周囲を気にせずぶつけられる
 →共同力と活発力のギャップから
・きちきちしすぎず、ふわっとしすぎず
・ユーザーの話をめっちゃ聞く、が活かせていけるとよさそう
・特性が活きやすい仕事のやり方や内容を考えてみては

自分のタイプにドンピシャな仕事がエンジニアなのかは考えていきたいなあ。

ふだんの自分にもバイアスがかかっている

異なるエゴグラムを持っている=世界の見え方が異なる

自分の心地いい状態や「こうでしょ」とおもっている前提と相手のそれは異なるので、想像力で補う必要がある

◆FC:活発力が高い上司A:論理力・AC:共同力が高い部下の例
上司「なんかいい感じで!」と自由度の高いざっくり指示をよかれとおもってする
 →部下は根拠のあるかっちりした指示がないと不安を強く感じる

聞いた瞬間、「これやりかねないぞ…」とおもった。

お互いのタイプを知ることで、相手によりそったコミュニケーションができるきっかけになる。

その方が結果的にストレスも減るし、効率も上がるよね。

機能暴走を防ぐ

エゴグラムの5つの自我機能、性格因子はそれぞれポジティブな面とネガティブな面があります。
ネガティブな面、それぞれの機能が暴走すると以下のような特徴が出てきます。

◆自我機能の暴走
CP 理念力:このパターンが絶対的に正しい!
NP 支援力:他者貢献への執着、自己犠牲
A 論理力:合理的で冷徹な考えを突き通す
FC 活発力:継続性がなく、周りを振り回す
AC 共同力:怖がりすぎて機会を逃す

自分の心のくせを知ることで、陥りやすい落とし穴をあらかじめ見つけ、注意できるようになる。

思い当たるフシ、あるなあ。
特に自分に自信がない状況支援力の暴走が起きてたなあ。
他者への貢献によって、ダメな自分でもそこにいていいと思いたい心の動きがあったというか。

NP:支援力の暴走への対応としては、「自他の線引きをする」のが有効とのこと。
アドラー心理学でいう、「課題の分離」というやつですね。

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。
―嫌われる勇気 / 岸見一郎・古賀史健

機能暴走は自分を守るために起きている

支援したい気持ちの裏に承認欲求が隠れているように、「ありのままを出したら嫌われる」、「ここにいちゃいけない」といった無意識の重しからサバイブするためのバルーンになるのが、機能暴走。

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この5つのバルーン、資本主義社会における美徳であるのがなんとも痛烈。
ここについては引き続き考えていきたいところ。

自分の例に引き寄せて理解する戦法を取ってみる。
ついこの間、コーチングを通じて自分がどう変わったかの変遷をつらつらと書いた。

今思えば、これは「努力しないと存在価値がない、その努力すらできない自分は0点だ」、という重しを外す過程だったのかもしれない。

支援力が暴走した結果として、八方美人の傾向が知らず知らずのうちに出ていたなともおもう。
自分がやりたいことかどうかの吟味を全くせず、他者からの要求を鵜呑みにし、他者の価値基準に沿うように行動していた。

そうして他者を喜ばせ、気に入られようとする自分がいることもどこか感じてはいて、そんな自分の浅はかさに心底がっかりしていたんだろうなあ。

◆重しを外すための問い
そう思うようになったきっかけってなんだろう?
それって今も持っていたいんだっけ?
持ち続けていて良いこと/悪いことはなんだろう?
どうなったら嬉しいんだろう?

何年も経った今ようやく言語化できたし、ひとりではここまでたどり着けなかっただろうなとおもう。

重しがなくなり、活発力に起因するフットワークの軽さが絶好調な今日この頃です。「noteを続けること」をはじめようと思えたのも重しがなくなったからこそだろうなあ。改めて、コーチングのパワフルさをしみじみと感じることとなりました。

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