「成人発達段階に基づくコーチング勉強会」に参加してみた
垂水隆幸さん主催の、成人発達理論に基づくコーチング勉強会に参加してきました。
発見と驚きと共に、新しい世界への眼差しをもらえてワクワクしています。
要旨はこちら。
特にビビっときたトピックについて感想も含め書いてみます。
各発達段階のサマリ
詳しくは前述のnoteを参照いただくのがよいですが、自分なりにまとめてみました。
◆勉強会で扱った発達段階と各段階が重視していること
他者依存段階(アンバー):他者や所属集団の価値観への順応
→親や上司、宗教など、自分より大きなものを価値基準とする
自己主導段階(オレンジ):自分の内側にある高度な規範
→他者との相対比較を気にしながら、ある特定の文脈で順位やステージを上げていく。
口癖:ファクトベース、自己成長、比較検討、優先順位、市場価値向上
相対主義的段階(グリーン):自己の価値観の再構成、他者の価値観のありのままを受容する
→自分の価値観も、たくさんあるものの中のひとつであると捉え、観察する
統合主義的段階(ティール):価値観の前提となる当たり前を疑ってかかる
→そもそもこのゲームのルール自体どうなの?という問題提起
自己主導段階(オレンジ)についてはこちらの記事にあったこの表現もわかりやすいです。
”実は自己主導段階は、その名前とは裏腹に、その能力を発揮する「文脈」自体は、他者や世の中のマジョリティ的価値に依存する傾向があります。”
発達段階はフィクションである
「この人はこの発達段階だ」と捉えるのは危険。
職場や家などの環境や、個人のコンディションによってもどの意識の段階かは異なる。いろんな意識段階が混ざりあっているし、そのバランスは容易に変わりうる。とのこと。
その人自身、ではなく「そのとき扱っているもやもや」を理解するための補助線として使う意識が大事という理解をしました。
これができるようになると、セルフコーチングのスキルも上がりそう。
それって誰の価値観だろう?
どの視点でみてそう思ったんだろう?
良し悪しは誰が決めているんだろう?
それってほんとうに自分に必要なのかな?
...みたいなことを最近は考えています。
発達段階が上がるとき
今重心のある発達段階では解決できない問題が成長のトリガとなる。
仕方なく、どうしようもなく取り組んでいるうちに、意識の段階が上がっている。だから、そもそも発達段階を登ることはかなりの苦痛を伴う。
どの段階にもいいところと課題があるし、発達段階を登る必要がないのがある意味一番幸せとも言えるんだろうな。フィット感があるのがいちばん!
発達を止めることはできない
なんとなく、発達することにはいいイメージがあったが、前述のように段階を登ることは苦しい。
そして段階が上がれば上がるほど、見えるものも多くなり、抱える苦悩も大きくなる。
だから手放しで賞賛することはできないし、他者に成長を強要するなんてとんでもない。まじでしんどいから勧めるとか無理。
それでも、発達を止めることはできない。
これを聞いて、「うわーー...でもそうだよね...」と思った。
一度違和感を覚えてしまうと、もう無視できなくなるような、苦しいけど登らざるを得ない感覚には心当たりがある。というかここ数ヶ月そんな感じ。
コーチングやジャーナリングで内省を繰り返しているからか、自分に嘘がつけなくなってきているなと強く思う。
だってそれが善とされてるし論理的に考えても正しいじゃん、で押し切れない。
それを無視し続けた結果しんどかったよね、というのもあるんだけど。
自分自身は、オレンジ→グリーンへの移行のグラデーションのどこかにいるっぽいなと思っている。
今までの葛藤や取っ組み合いも、成人発達理論という新たな物差しを使ってとらえ直すとより理解が深まりそうだなという予感。
これからどうなっていくんだろう
自分が直面している課題は、発達段階を登っているからこその苦痛であり、その先にどんな世界があるのかイメージを持てたことで楽になった。
固有の課題だし、トライアンドエラーしかないのかな...と思っていたところに、補助線が引かれたことですこし客観視できたのかもしれない。
登ってみてどうだったのかという話をしていて垂水さんがおっしゃっていた「ギフトだった」という言葉が灯火のように思える。
どうなることやら!人生は続く!
前述のnoteに、各発達段階別の基本的な指針があるのだけど、その中からやってみたいことをいくつか書いて終わりにします。
・成人発達理論について学ぶ
→今回扱ったものより細かい段階があるらしいので気になっているところ
・哲学について学ぶ
・身体知を深める
→瞑想は続けてみているけど、身体を動かすこともしたいなー
ギフトだったなあ、といつか思えるように、気長にやっていこ〜
それでは!
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