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誰かの靴を履いてみる

中華系、マレー系、インド系...。
様々な民族・宗教・文化が入り交じるシンガポールという国で、私は中高生の5年間を過ごした。
そこで、多様な考えや価値観に触れたことが、私が問題に気づいて考えるきっかけになりました。

そのひとつが「多様性」について。

近年、多様性の尊重が重要視されています。

私自身も多様性を理解することが重要だと考えています。
前回、オーストラリアのホストファミリーがベジタリアンだった話で、
最後に、「多様性に自ら触れるべきだと感じた」と書きました。
詳しくはこちらで...。

多様性

多様性って何なんだろう...。

多様性とは

「互いに非常に異なる多くの人や物の集まり」

オックスフォード英語辞典

社会的な多様性というと、LGBTや障害を持つ人、移民などを指すことが多いと思います。
それは、これまで社会的にマイノリティに分類されていた人々であり、違うと線が引かれていました。
しかし、違いではなく多様である、という認識が多様性なのだと思います。

人によって多様性と言って思い浮かべることは違うと思います。

私にとっての多様性は、文化や宗教の違う多民族
それは、シンガポールという多民族国家に住んだ経験があって、様々な文化、宗教、民族に触れる機会が多かったから…。

今回は、シンガポールでの海外生活の経験から、多様性についての自分の考えについて書いてみました。

多様性を尊重するとはどういうことだろう。
そのために、私たちは何をすべきなのだろう…。

私はまだ20歳で、考えもきっと未熟で...
これから自分自身が成長したい、深い考えを持ちたいという思いで書いたので、感想や意見はぜひコメントにて指摘していただけたら嬉しいです!

私が多様性を感じた出来事

シンガポールの異文化体験

私は中学2年生から高校3年生までの5年間、シンガポールに住んでいました。
シンガポールは、様々な文化や宗教、民族が入り交じる多民族国家。
そんな中で私が異文化を感じた経験、それは様々なお祭りを訪れたこと。

・Chinese New Year (チャイニーズニューイヤー) 
Chinese New Year (チャイニーズニューイヤー) は、中国の旧正月にあたる数日で、チャイナタウンではお祭りが開かれる。
赤い飾りが町中に飾られ、広場では舞が披露さる。出店ではきらびやかな小物が売られ、中華料理を食べることも出来る。

シンガポールのChinatown

・Deepavali(ディーパバリ)
Deepavali(ディーパバリ)は、ヒンドゥー教の祭日で、インド人街にあたるリトルインディアでは賑わいを見せる。

Deepavaliの賑わい
Little Indiaの街

それぞれの祭典がシンガポール各地で行われる。そこには、ほかの人種、宗教の人も訪れて一緒にお祝いする。

多民族国家で入り交じった環境。
文化や宗教の壁を越えて、一緒にお祝いして楽しんでる姿から、他文化他宗教を認め、尊重していると感じた。

これが多様性の形だ、と考えた。

自分で誰かの靴を履いてみる

私の好きな本、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ではこんなやり取りがあります。

「ええっ。いきなり『エンパシーとは何か』とか言われても俺はわからねえぞ。それ、めっちゃディープっていうか、難しくね? で、お前、何て答えを書いたんだ?」
「自分で誰かの靴を履いてみること、って書いた」
 自分で誰かの靴を履いてみること、というのは英語の定型表現であり、他人の立場に立ってみるという意味だ。日本語にすれば、empathyは「共感」、「感情移入」または「自己移入」と訳されている言葉だが、確かに、誰かの靴を履いてみるというのはすこぶる的確な表現だ。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」より

誰かの靴を履いてみる、とは、その人の文化を実際に経験すること。
私が、シンガポールで祭典に参加して文化や宗教を肌で感じたように...
私が、オーストラリアでベジタリアンの食生活を体験したように...

これは簡単なことじゃない。なかなか経験できない。
でも、いや、だからこそ、
経験した時に自分の大きな財産になり、視野の広がりに気づくはず。

シンガポールの夜景

「知らない」ということの怖さ

「知らない」ということは怖いと思う。
無知が誤解を生み、偏見を持ち、差別に繋がる。

多様な価値観を、考えを、暮らしを、信念を、習慣を知りたい。
経験して、いずれ出会った人に歩み寄れる人間になりたい。理解ができる人間になりたい。

自分の人生で多くの多様性に触れたい。

私にとってこれが、多様性の重要性、多様性を理解することです。

あなたは、多様性に触れた瞬間はありますか?
多様性について知り、考える意義は何だと思いますか?

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