4年半勤めたABEJAを退職しました
先日、2016年に入社したABEJAを退職しました。
この期間に本当にたくさんの方にお世話になりました。特にお世話になった方々への感謝の気持ちをお伝えしたいなと思い、この機会に退職ブログを書こうと思います。
ABEJAでの経験
2016年11月に当時30人ほどのABEJAに入社してから、海外事業立ち上げ、人事＆バックオフィス、財務、マーケティング、営業とあらゆる経験をさせてもらいました。
入社時点でコーポレートの経験しかなかった私は、当時の取締役COOの外木さんの戦略秘書として入社したのですが、入社後いきなり2人で海外支社を立ち上げることになりました。
（その時点で海外経験はゼロだったので、急いで英語の勉強をはじめました）
入社当初の様子を書いた記事
シンガポール支社の登記をしたり、最初のインターナショナルメンバーを採用してチームづくりをしたり、リード獲得のために展示会を駆け回ったり。目の前の一つ一つの仕事すべてが初めてで、ミスを繰り返しては自信をなくし、暗中模索な日々・・。
それでも、海外の立ち上げメンバーはもちろん、若者が東南アジアでAI市場黎明期に飛び込んできたことに対して応援・共感してくださる方々のおかげで、順調に現地の政府や企業とのコネクションができ、事業の種が作れるようになっていきました。
シンガポールの初期メンバー
タイでお世話になった当時タイ大使館の寺川さんの記事
入社1年目はまだ人がいなくて、シリーズCの約42億円の資金調達の実務も担当させてもらいました。
前職で経理の経験はあったものの、資金調達は初めてだったので、当時コーポレートで一緒に働いていた櫟木さんがくれた、磯崎哲也さん著の「起業のファイナンス」片手に猛勉強しながら実務をするという荒業でした。
海外も含めた多くの投資家の方が関わるこのラウンドでは、取り纏めの難易度が高く、またスケジュールは決まっているため、非常に緊張感のある日々でした。
当時の投資家の皆さまには叱咤激励をいただき、本当にお世話になりました・・。
このような身の丈を超えた業務を与えてくれたABEJAは本当にすごいなと思いましたし、ベンチャー経営者の視点を体感することになり、一つ視座が上がったのもこの時でした。
この頃にはオフィス移転もしましたね
3年間で海外支社にも優秀なメンバーが集い、最後の1年半は国内事業にもどり、マーケティングと営業を担当しました。
この頃になると、多くのお客様やパートナーの皆様との出会いがあったり、ソリューション開発や営業管理など必要だと思ったことにどんどん着手させてもらったり、終盤には有志で深層学習エンジニアの資格に挑戦したりと（無事受かりましたが難しかった〜！！）、純粋に事業を成長させるということを楽しんでいたように思います。
これらの経験を経て、より自分の必要だと思うビジネスに、一つ上の視座で挑戦したいと思い、退職することにしました。
2018年頃の集合写真。皆若い
ABEJAのよかったところ
正直、私はかなり幸運だったなと思います。
まず市場が成長する渦中を経験できたこと、
入社直後に海外事業の立ち上げというミッションになぜか参加できたこと、
幅広い職種が経験できたこと、
組織が30人から100人に成長する間のあらゆるハードシングスを経験できたこと、
同僚にはデータサイエンティストやリサーチャー、ベンチャー経営経験者や外資戦略コンサルのパートナー経験者など幅広い仲間がいて、それぞれの仕事の仕方を学ぶことができたこと、などなど。
どれをとっても、あの時期にABEJAを選ばなかったら経験できなかったなと思うことばかりです。
あとは、長期休暇をもらってアフリカに長期滞在をさせてもらったりとｗ、
勿論責任は伴う前提ではありますが、かなり自由にもさせてもらいました。
振り返ると、自分の力が及ばず悔しい、もっと貢献したかった、と思うことは多いのですが、逆に自分がもらったものは本当に多く、プロフェッショナルとしての基礎力を培ってくれた会社だなと思っています。
さいごに
というわけで、ABEJAの皆さんには大変お世話になりました。
ビジネスの基礎を叩き込んでくださった外木さん、チャンスをくださった岡田さん、心の友だった人事の志積さん、ファイナンスを一緒に乗り越えた森田氏、所々相談に乗ってくださった加藤さんや菊池さんや田島さん、技術的な相談にいつも乗ってくれた藤本さん、少ししか関われなかったのですが良いフィードバックをくださった現社長の小間さん、セールススキルを学ばせていただいた徳田さん、Forbesの連載機会含めて発信力を授けてくださった錦光山さん、マーケティングをご支援頂いていた小島さん、最後は二人三脚だったりゅうさん、いつも会社を盛り上げてくれてた安宅氏やますみ、海外チームのメンバー、いつもボドゲ一緒にしてたメンバーなどなど。。
お名前を書ききれないのですが、本当に関わってくださった全員に感謝しています。
しばらく次の領域を決めるためにフリーランス期間を過ごしていたのですが、結果的に社員40人程度のヘルスケアベンチャーのLinkageという会社にジョインすることにしました。
ここではウェルビーイング領域やFemtech領域におけるビジネスの責任者をしています。これらのビジネスを通じて、多くの人が自分らしく心身健康に働ける社会づくりに貢献していきます。
ヘルスケア業界の皆様や、ウェルビーイングやFemtechといったキーワードにピンとくる方は、ぜひ情報交換させていただければ幸いです。
ABEJAの皆さん、４年半、本当にありがとうございました！
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