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MODRINAE | どんぐりを間引く。
皆さんこんにちは、ソマノベースの西来路です。
MODRINAEは昨年の10月より販売をスタートした森と繋がる観葉植物です。
どんぐりから苗木を育て、2年後に私たちの元に返していただくことで楽しみながら森林保全にご参加いただけます。
現在はどんぐりの採取時期を過ぎてしまったので、販売はしておりませんが、参加していただいている皆さんの育苗をサポートするために記事を書いていきます。
今回のテーマは間引き
どんぐりの発芽率は3割ほどと言われております。
出来るだけ多くの方が発芽に立ち会えるように、MODRINAEにご参加いただいた皆さんにはどんぐりを5つずつお送りしています。
発芽率は3割ですが、今年のどんぐりは元気なのでしょうか。
「複数のどんぐりが同時に発芽した!」という報告を多く受けています。
とても嬉しくご報告を読ませていただいています。
いつも丁寧に育てていただきありがとうございます!
「複数のどんぐりを一緒に育てられないか?」
ともご質問をいただくのですが、残念ながら一つの鉢で一本までしか育てられません。
土の中で、根が場所と栄養を取り合い、育った苗木全てが枯れてしまう場合があるのです。
間引きは切ない。
でも元気な木を育てるための大切な作業。
最近"間伐材を使った〇〇"と言った言葉や、商品を目にすることが増えてきました。
林業の作業として行われる『間伐』は、
樹木の一部を伐採して、残った木の成長を促す作業です。
間伐を行うと、太陽光が地表に届くようになり、地面の草が生えるようになります。
そのおかげで山々は、水を蓄えられるようになったり、
生物の多様性が生まれたり、土砂災害が防げたりといった役割を果たせるようになります。
また、残った木の成長が促され、木材としての価値が高まります。
必死に生きているものを、伐ってしまうのは忍びないですが、
元気な森を育てたり、苗木を育てる過程では必要なことなのです。
複数のどんぐりが発芽したら
皆さんのどんぐりたちは今どんな状態でしょうか?
双葉が開き、立ち上がったという方も多くいらっしゃると思います。
※まだ発芽してないという方も、発芽のシーズンはまだまだこれから。ご安心ください。万が一でも新しいどんぐりをお送りいたします。
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こちらはソマノベースが育てているどんぐりたち。
一つは発芽し、
一つは幼根が出始め、
一つは双葉を広げるまでもう少しといったところです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74267305/picture_pc_9a0b8684ba57595af40f6c653675bd1a.png?width=1200)
このように複数のどんぐりが発芽した幸運なあなたへ。
せっかくたくさん発芽したのだから、それぞれ分けて育てたい。
みんなちゃんと生かしてあげたいという愛情に満ちた優しいお声をお伺いします。
ですが、2年後の返送でお返しいただけるのは一本だけとなります。
分けてしまった後に、木鉢に残した苗木が調子を崩してしまうこともありますので、多く発芽しても、一つの鉢の中で育ててあげてください。
じゃあ間引きはいつ行えばいいの?
間引きを行うのは、育て始めてから一年後の4月。
2021年10月~2022年2月の間から育て始めた方は、2023年4月。
2022年10月~2023年4月の間から育て始めた方は、2024年4月。
ちゃんと苗木たちが厳しい冬を乗り越えていけるかを見守ってあげてください。
なぜ4月なのかというと、2~4月にかけて新芽(鮮やかな黄緑の新しい葉っぱ)を出すからなのです。
新芽を出せたかどうかが残す苗木を選ぶ基準にも関わってきます。
同時に育つ複数の苗木は、土の中でも外でも、養分や光を取り合って競争することになります。
1つ目の冬を超える前に、弱ってしまったり、病気になってしまったら、私たちスタッフにご相談いただき、一足早く間引きを行っていただくかもしれません。
間引きの方法
それでは具体的に間引きの方法をご説明します。
手順は2ステップ。
①間引く苗を決める
②丁寧にカットしてあげる
複数育っているのだけど、どの子を選んであげたらいいのか。
ポイントは2つ。
・葉っぱの枚数が多い子。
・背の高い子。
この二つの総合判断で選んであげてください。
もし迷ってしまったら、参加者専用LINEまでお気軽にご相談ください。
カットの仕方
生き残らせる苗木が決まったら、
以下のポイントを押さえながら間引いてあげてください。
・ハサミで根本をカットする。
・残す苗木に傷をつけないように注意する。
![](https://assets.st-note.com/img/1683544539512-Bg62JRjLcS.jpg?width=1200)
上記の写真は2本の苗木が育った鉢になります。
左の苗木は、幹が木の皮によって覆われ始め、太く高く育ってきていました。
それではカットしていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1683545668250-27GxQpRTOl.jpg?width=1200)
このとき絶対にやめてほしいことは、根本から引っこ抜いてしまうこと。
土の中で絡まった根っこがちぎれて、苗木たちがたちまち元気をなくしてしまいます。
またカットの際にも、残したい苗木に刃の部分が当たってしまうと、幹を傷つけてしまうことがあります。
しっかりと注意しながら根本をちょきんっと切ってあげてください。
写真のように刃先の部分よりも根本の部分で力強く切ることをお勧めします。
ここまでが間引きの手順となります。
最後に
発芽された方も、これから発芽を迎える方も、日々大切に苗木を育ててくださり、本当にありがとうございます。
皆さんの苗木が元気に育つようにこれからもサポートさせていただきますので、引き続きよろしくお願いします。
長くなりましたが、わからないこと、その他ご質問がございましたら参加者限定LINEでご相談ください。
ソマノベース 西来路
“木と生を共有する。”をコンセプトに、直接的な森林保全に参加する機会を提供するブランド、MODRINAE。毎年10月から半年間限定で発売。
最新情報は公式Instagramから。
※こちらの記事は2022年3月14日に投稿された内容から大きく変更されています。
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