好きな友達ができた。

大好きだと思える友達ができた。

これはすっごく嬉しいことだ。すっごくすっごく嬉しいことだ。

だから、あまりnoteには書きたくなかった。文章にして客観視してしまうことで僕の思い出がただの物語になって、僕の嬉しい気持ちがどこかに逃げてしまうのが嫌だった。書くなら僕しか読まない日記でいいと思っていた。

それからちょっと時間が経って、僕の中で嬉しい気持ちも落ち着いたのでnoteに書く。もうちゃんと思い出だし、思い出すとちゃんと嬉しい。

そんなわけなので、少しお付き合いください。

あと一つだけ言っとく。

僕の友達だぞ。お前のじゃねーからな!(謎の独占欲)



この記事では、その友達をYと呼ぶことにしよう。

実はYは、僕がこれまでに書いた記事にちょくちょく登場している。僕をサークルに誘ってくれたのもYだし、1つ前の記事でマッチングアプリを始めたイケメンもYだ。

去年の秋、進振りで同じ学科になったことがきっかけで仲良くなったやつだから、付き合いは半年くらいだ。まあでも、僕が大学を休みまくってたから実質的な付き合いはもうちょい短いかもしれない。

でも仲は良かった。一緒にサークルに行って、一緒に旅行にも行って、大学に行けば一緒に授業を受けた。


「大好きだな」と思えた出来事はこの前、一緒にサークルに行った時に起きた。

まず、大学が終わってからサークルまでに時間があったから一緒に時間を潰した。大学の周りを散歩して、結局行くあてもなくてでっかい図書館の前、噴水の脇のベンチでだべっていた。 

最近始めたマッチングアプリの話とかをしていると、Yは「アプリとか関係なく、いいなと思ってる子がいる」と言いだした。それは僕も知っている子だった。

え、応援するよ?

「いや〜友達になっちゃったからなぁ」

友達の延長で、みたいなことはない?

「そういう感じでもないんだよな」

僕は「なんだこいつ」と思った。スカしてんのか?

「でもアプリやる時、その子と比べちゃうせいで難しいんよな」

あー。いい子だもんね。あの子。

「そーなんよなー」

僕はそれからしばらくの間、「本当にアプローチしてみないのか」と問い詰めたけど、結局Yの意思が変わることは無かった。それで、面白いやつだなと思った。頑なな人は好きだ。

それでも問い詰めたのは、アプローチした方がYにとっても僕にとっても面白いことになりそうだと思ったからだ。どうやら面白いことにはならなさそうだったから、僕は素直に引っ込んだ。

それから僕たちは、「人任せで会話するやつ嫌い」という意見で一致して盛り上がった。

「なんか返事はすぐ返ってくるんだけど、一言だけだったりとか自分の話だけだったりとか、会話する気がないんかって思うんよな」

「こっちが質問してるから続いてるだけで、スタンプ送れば会話終わるもんな」

みたいな話をした。「Yと話してても嫌なところを感じないのは、普段からこいつがこういう価値観でもって話してるからなんだろうな」と思った。


それから2人でサークルに行って、帰りも一緒に帰った。僕とYともう1人の3人でラーメンを食べた後、その帰り道で2人になったからまた話した。

お互いの過去の恋愛の話もした。声のトーンも変わらず、真っ直ぐ昔の恋愛の話をしたから、良い奴だなと思った。説明できないけど、僕はそこで「いいな」と思った。

Yはその中で「彼女がいていい思いをしたことが無い」と言っていた。「はえ〜」と思った。

Y自身のことをもっと知りたくなった僕は、少し踏み込んで聞いてみることにした。

なんで彼女欲しいん?

「大切な人をちゃんと大事にできる人って尊敬できるし、そういう人になりたいから」

へー。苦労しそうだね。

「なんで?」

だってさ、彼女が出来たとして、お前は多分「こうなりたい」とか「こうした方がいいんじゃないか」で行動するじゃん。

「あー」

だから本当に相手のことを思えるようになるまで時間かかると思うんよ。それまで相手は待つわけじゃん。

「うん」

でも待ってくれる人って、要はお前のこと好きなわけで、「好きなのにこっち見てくれない」ってなったら揉めそうだよな。

「刺さったわ」

当たってた?

「ここ2年くらいの俺にめちゃくちゃ刺さった」


僕は「可愛いやつだな」と思った。普段から受け身で、「こうした方がいい」で行動出来ちゃう真面目なやつだからそうなっちゃうんだろうな、と思った。

自分のことを見つめて、その結果相手を見るのをサボってしまうなんて、めちゃくちゃ可愛いじゃん。僕は自分のことを見つめられる人が好きだ。

Yには、本当に好きだと思える人に出会って欲しいと思った。それで、みっともない恋愛をして欲しい。「こうなりたい」と思ってたのとは全く違う自分に出会ってみて欲しい。その後にもう一度、「大切な人をちゃんと大事にできる人って尊敬できるし、そういう人になりたい」って言ってほしい。

そしたらもう僕は本当に大好きになってしまう。


これはもう多分僕の性癖とかの話になってると思う。僕だって大した人生経験もないくせによくこんなこと言えるよな。恥ずかしくないのかな。

とにかく、僕はこの時点でYが大好きになっていた。

2人で駅まで歩いたけど、駅に着いてからも話したくて、駅で1時間くらい立ち話をした。その立ち話の中で、Yが聞き捨てならないことを言い出した。

「俺お前に勝ってるとこ単位数くらいしかないわ」

いやたしかに前学期お前フル単で僕10単位落としたけどー!

え、僕10単位落としたの?

まあいい、そんなことは今はどうでもいい。

僕より全然Yの方がいいよ。かっこいいし、ちゃんと真面目に勉強もできるし、素直で可愛げあるし。

僕がそう伝えると、「そんなことない」と返ってきた。

それからしばらくの間、夜の駅で大人の男が2人、シラフでお互いを褒めあってる変な状況が生まれた。

Yが僕を認めてくれるのは嬉しかった。好きな人に認められるって嬉しい。もしかして、これって恋!?

Yには「ほんとにいい人見つけてほしい」と言われた。あちゃー、フラれちゃった。優しい遠回しなタイプのフリ方だ。



いやー、シンプルにいいやつすぎる。

勝てないなあ。

友達になれてよかった。

勉強頑張ろうと思った。成績で僕が勝ったらYはなんて言うんだろう。そういうサディスティックな好奇心で勉強したっていいよね。


今日は以上。

好きな友達がいると、理由もなく「面白くなりそう」って思える気がする。

それってめちゃくちゃ幸せなことだ。

うつ病のお薬飲んでてよかった。最近調子いいからね。元々軽度って診断だったし、治ったってことじゃだめかな。多分もうしばらく待って、元気なままだったら許してくれそう。

治ったらめちゃくちゃ嬉しい。弱い人間であることを僕や僕のnoteのアイデンティティにはしたくないからね。

さあ、春だ。

張り切っていくぞ〜!

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