ささみチキンの日記帳

日常の中で思ったこと、考えたことを発信します

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最近の記事

痛みや失敗の豊富さが優しさに繋がることはないが、凡人なりの工夫はできる

痛みは優しさになり得るのか 「君はたくさんの痛みを知っているから、人に優しくできる」という言葉をかけられたことがある。精神的な辛さを知ったからこそ、辛い状況にある他人の痛みを敏感に察知し手を差し伸べることができる。たぶんそういうことだと思う。 でも、「人の痛みに気づける」ことが即「優しくできる」に繋がる訳ではない。僕らは凡人だ。テレパシーも使えないし自己認識の1000倍は共感力がない。想像力がない。それに、「人の痛みに気づける」ことは初めの第一歩に過ぎないということすら簡単

    • 通い慣れた古本屋に勝るオアシスは無いという話

      こんばんは、ささみチキンです。 今日は夕方に近所の古本屋に行ってきました。まだ17時前なのにあたりが随分と暗くて、月並みですが冬の到来を感じました。ここのところ調子が優れず家に篭りっきりだったので季節の変わるはやさに驚くばかりでした。 今日は本を5冊とドビュッシーの枯葉のCDを1つ買いました。合計金額はだいたい2600円くらいで、学生の財布にこの上なく優しい…… その古本屋さんは落ち着いた学生街の大通りにあって、店内には古本特有のほんのり甘い植物的な匂いが漂っていてとても穏

      • 井戸に戻ってひと休み-大海のカワズに避難所を

        「どこにでもいる普通の女の子」ってフレーズ、人生で一度どころか何度も耳にする。そして本当の意味で個性的なひと握りを除けば僕たちはみんな無個性であり没個性なのである。僕たちは"大人"に近づく度に、あるいは"大人"歴が長くなる度に世の中の広さと自分という存在の小ささをこれでもかというほどに痛感させられる。なんとも非情な負の相関関係だ。 近年はSNSを主洗浄に多様性が拡大し続ける一方で僕たちの没個性化もひそかに加速している。右を向けば自分と共通の趣味を持つ友人が、左を向けば自分と

        • 海と毒薬-人間性を捕まえて

          こんにちは、ささみチキンです。 今日は遠藤周作の著書「海と毒薬」を読んだ感想と印象に残った描写についてお話ししようと思います。 遠藤周作とは 遠藤周作は第一次世界大戦の終戦から約5年後の1923年に東京で生まれ、その幼少期を当時の大日本帝国の植民地であった満州で過ごしました。 その後日本に帰国し11歳でカトリックの洗礼をうけ、大学時代のフランス留学を経て1955年に作家デビューを果たしました。 彼は自身の作品の中で日本人の精神的特徴とキリスト教の問題を追求するほか、歴史小

        痛みや失敗の豊富さが優しさに繋がることはないが、凡人なりの工夫はできる

          無能日記、はじめました

          こんにちは。ささみチキンです。 この日記は客観的に自分を振り返るとともに、同じような人の支えになったり、精神的に自立している人に蔑視の対称を提供することを目的としています。お好みの用途にご使用ください。 <自己紹介> 僕は地方の自称進学校を卒業後、名古屋大学という国立大学に進学しました。大学1年の時に遊び呆けて前期の単位は1つだけ。その後サークルとバイトを禁止されて過ごし今は学部4年生。卒業の年にも関わらず11月時点で内定0、大学の友達は1人だけ。 はい。つまり高学歴なのに

          無能日記、はじめました