雑記10 |「真面目で良い子」というチクチク言葉
私事だけれども、
私がよく言われる言葉がある。
私は一見して健全に見える言葉の裏に潜む、静かな暴力性を見出し、
疑心暗鬼に陥っている。
「真面目で良い子なんだけどなあ」
真面目でいい子。
いかにも「優等生」的な響き。
例えば、小学校や中学校のクラスで、
中学高校の部活で、
大学時代のアルバイト先で。
そう言われた場面は両手で数えられない。
真面目でいい子?
それを思い出しては、
しん、と心が冷たくなって、
うまく息が吸えなくなるし、
執筆している今も布団の中でも
当時の感情を思い出し
心が痛くなる。
おそらく相手は褒め言葉のつもりで、悪意もなく発されたこの言葉。
しかし、この言葉の裏に発した当人も気づいていないであろう差別的意識を、この言葉に私は見出している。
そして、この違和感という小骨の正体は褒め言葉に擬態した、皮肉であると私は解している。
真面目でいい子。
それは言われたことしかやらない主体性がない人、飛び抜けて秀でた才能や個性がない不器用で要領の悪い人のことを指しているのでは?
要は、発言者と、受け取り側に力関係が発生し
発言者が受け取り側を自分より下にみているのではないか。
そんなふうに、言葉の裏を読み疑心暗鬼になっている自分を嫌になる。
そんな土曜日を過ごしている。
2024.6.22
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