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お子さんの自己注射時の痛みで悩んでいるご家族へ

我が家は成長ホルモン分泌不全性低身長の息子がいて、3歳から毎晩注射をしています。

子どもにとっての注射のイメージは「痛い」「怖い」などですよね。
特に3歳のころは嫌がって、注射の薬液を変えたり注射前に氷で冷やしたりと大分苦労した覚えがあります。

それで、今まで知らなかったのですが、実は「針の種類によって痛みが全然違うのかも」ということに気づきました。
そしてそれって医療機関でもあまり知られていなかったりもするようです。

痛みが理由で注射の継続ができない方もいると聞きます。治療がつらくて痛みに悩んでいるお子さんやご家族の助けになれば……という気持ちでシェアします。
(これはあくまでも我が家の体験談です。皆さんに合うかどうかはわかりません。参考としてご覧ください。また以前の針や相談したお医者様には大変感謝していて批判する気もちはまったくありません。)

針の種類が変わって痛がるように


お子さんの治療で注射をされている方、針の種類を気にかけたことありますか?

我が家がはじめて針の種類による痛みの違いに気づいたのは、4年前。
転居して病院が変わり、意図せずに針のメーカーが変更になりました。不思議なんですが、針は医療機関ごとに取り扱うメーカーが異なります。(多分契約などいろいろな問題なんでしょうね…)

変えて初めて気づいたのは、「なんか痛む確率が明らかに増えたぞ」と。今まではちょっと痛がるくらいだったのに、あきらかに注射した場所をおさえてつらがることが増えました。

数日はたまたまかと思って様子を見ましたが、数か月しても同じ。薬液は変わらないので「針が変わったからだ」と直感して病院に相談しました。

でも「針で痛みが変わるという話は聞かないし、針の長さも太さもいっしょ。気のせいだと思います」と説明され……。あきらめきれずに薬剤メーカーにも問い合わせてみたものの、回答は同じ。その時は納得するしかありませんでした。数年間「痛い針」を使い続けることになったのです。

その針に変えてからは毎晩「いたーい」と半泣きの次男。でも注射しないと背が伸びないし、やめるわけにはいきません。なぐさめながら頑張って頑張って注射する毎日が続きました。

新しい針に変わったら痛みがラクになった

でも、今回たまたま事情があって転院することになり、針を選べることになったんです。そこでは多くの種類の針が取り扱われていました。私の母もインスリン注射を毎日していて、ある針に変えてから痛みがなくなったと聞いた覚えがあったので、その針を希望しました。

そしたら・・・
うそみたいに痛がらなくなったんです。
毎晩こわがることも、痛がることもなくなって、笑顔で注射ができるようになったんです。注射するわたしの気もちも本当に楽になりました。
変えてから1ヶ月半くらいたちますが、息子曰く痛さのレベルは1/3になったとのことです。

注射の痛みは針を変えたら軽減できることも

痛みは治療の継続を考えるきっかけにもなります。特にうちの子のように命に別状のある病気でない場合は、迷うことも多いでしょう。小さいお子さんの場合はなおさらです。

新しいお医者様も「針の種類で痛みが明らかに違うとは聞かない。体格などにもよって合う合わないがあるようだ」とおっしゃっていて、意外と「針と痛みの関係」について認知・意識されていないのかもしれないなと感じました(そもそもあまり針を変えることがないのかもしれません)。

毎日の注射で、痛みが軽減できるって大きなことです。人によって感じ方が違うため必ずしも同じように痛みが軽減できるわけではないかもしれません。でもつらかったら試す価値はあると感じました。

4年間つらかったから、もっと早くに知りたかったし、注射をしている他の人にも知ってほしいなと思ったことでした。 
毎晩注射するたびに「痛くなくなってよかったね」と話しています。

今回使い始めた針がテルモの「ナノパスシリーズ」。
見たら、痛みを軽減することを追求されていて、開発への想いに感銘を受けました。ありがたいことです。

https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202212/202212_10_jp.html


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