高木邦松

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最近の記事

防衛費より教育費の拡充を

 今後の日本における防衛費の拡大について、教育の立場から苦言を呈したい。私の暮らす県は、公立学校において1学年3学級以下の学校は再編統合、教科横断的な学びや探究活動の充実等、学科間連携による教育活動を推進する学校、大学等の進学に重点を置く取組みや、高度な専門性をもった産業人材を育成する取組み等を推進する拠点となる学校をバランスよく配置し、再編統合が困難な場合には募集停止も検討する方針を出した。これにより、私が以前勤務していた高校は募集停止の方向性となり、実質廃校の方針が出され

    • 私の推し活

       北九州のNPOで、ホームレスの方々や生活困窮者の方々への炊き出しやパトロールのボランティアを始めてもうすぐ2年が経過する。地面が岩盤浴かと思うくらい高熱を放射する暑い日も、また身も心も凍ってしまいそうな冬の寒い日も、その場所に引き寄せられるかの如く足が向かっている。私にとってこの活動は、困っている方々を「私が助けてあげているんだ」といった上から目線の自己満足ではなく、今流行りの推し活に近いものではないかと最近改めて気づいた。そういえば、この場所に行くと、多種多様な価値観を持

      • 家族に感謝

         昨年11月に心臓の手術をした。不整脈からくる心房細動で、そのままだと心臓内に血栓ができ、脳梗塞や突然死もあり得るということで人生初の手術に踏み切った。今まで健康面で家族に頼ることは無かったが今回はそうはいかない。様々な書類には、自分以外に保証人が必要である。入院中の洗濯など自分ではできない。二人の娘は家から遠い所で大学生、傘寿が近い両親に保証人はお願いできてもその他諸々は負担が大きく頼みづらい。仕事が大変そうな妻に迷惑かけるなあと思っていたが、文句を言わず快く引き受けてくれ

        • 自筆の手紙を送ろう

           デジタルが主流の社会となり、手紙を書くことが少なくなった。年賀状はパソコンに一任という人は、私だけではないだろう。若者の年賀状はSNSに置き換わり、年賀はがきの売れ行きが悪くなってきているようだ。しかし、特徴ある自筆の手紙や個性豊かな絵手紙を戴くとやはり嬉しい。その手紙から溢れる柔らかさや温かさは、視覚的なものと文章の内容の両方が混ざり合い、何となく心が安らぐ。年月と共に色あせても、読み返すことで、再び安らぎを与えてくれるものである。    高校生の時、後輩からもらった手紙

        防衛費より教育費の拡充を