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私の推し活

 北九州のNPOで、ホームレスの方々や生活困窮者の方々への炊き出しやパトロールのボランティアを始めてもうすぐ2年が経過する。地面が岩盤浴かと思うくらい高熱を放射する暑い日も、また身も心も凍ってしまいそうな冬の寒い日も、その場所に引き寄せられるかの如く足が向かっている。私にとってこの活動は、困っている方々を「私が助けてあげているんだ」といった上から目線の自己満足ではなく、今流行りの推し活に近いものではないかと最近改めて気づいた。そういえば、この場所に行くと、多種多様な価値観を持った方々との出会いがあり、熱い思いや考えを共有し繋がることができる。炊き出しというイベントが縁を取り持ってくれ、さらに深めてくれる。ひとりじゃないんだという孤独感からも解放され、とても心温まる場所である。早速購入したNPOのTシャツを着て炊き出しに行くと、見知らぬ女性から「そのTシャツの絵柄、懐かしい」と声をかけられた。私の推し活はまだまだ始まったばかりだ。

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