見出し画像

家族に感謝

 昨年11月に心臓の手術をした。不整脈からくる心房細動で、そのままだと心臓内に血栓ができ、脳梗塞や突然死もあり得るということで人生初の手術に踏み切った。今まで健康面で家族に頼ることは無かったが今回はそうはいかない。様々な書類には、自分以外に保証人が必要である。入院中の洗濯など自分ではできない。二人の娘は家から遠い所で大学生、傘寿が近い両親に保証人はお願いできてもその他諸々は負担が大きく頼みづらい。仕事が大変そうな妻に迷惑かけるなあと思っていたが、文句を言わず快く引き受けてくれたことがとても有難かった。
 日本の単身世帯は40年前が19.8%であったのに2020年のデータでは38%もあるそうだ。何か身体に異状があった時など、私のように頼れる家族が近くにいてくれればよいが、このデータからは孤独・孤立が進行していることが伺える。退院後、定期検査のため訪れた待合室で、私と同年代の男性が入院について看護師と打ち合わせをしていた。彼の両親はすでに他界しており二人の息子は家から遠い所に勤務、近くに住む実兄の連絡先を知らせるともう一人保証人が必要であると言われ渋々答えた電話番号は別れた妻のものであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?