脳波検査の結果
私が相談室の扉を開けようとした頃
やっと娘の脳波検査がありました。
脳波検査が終わる頃に
看護師さんがもうすぐ終わりますと
声かけしてくれましたが
しばらくしても娘は出てきません。
また調子が悪くなったのかな…
この頃の私は
心配と諦めを同じだけ持っていました。
声かけしてくれた看護師さんが
再び来てくれ
「すみません…検査は終わったんですが
足が痺れて起き上がれないみたいです
もう少しお待ちください」
「そうですか。すみません…」
これが終わったら脳外科…
それから小児科…
行く途中に意識消失したら
私は一人で支えれるだろうか
いや、ここは病院…
大丈夫、助けは呼べる
私は娘が検査室から
自分で歩いて出てくる希望は
持てませんでした。
この頃の私は
治って欲しい
元の元気な娘に戻ってほしい
その気持ちを一旦置いて
目の前の現実に期待せず
微かな希望にも
最悪の想定で蓋をして
期待して落ち込むことの辛さを
味わうことないよう
無にも近い気持ちでいました。
案の定、娘が自分の足で
検査室から出てくることはなく
車椅子に乗せてもらい
ひどく体制をかがめて出てきました
「お母さん
なんか、足の痺れだけじゃなくて
この鎖骨のとこが痛いみたいで
今から受診ですよね…
先生に伝えて、早く診てもらうようにしますね」
娘の肩をさすりながら
看護師さんが心配そうに伝えてくれました。
「ありがとうございます」
私の中では、見慣れてしまった姿でした。
なぜかわかりませんが
鎖骨の外側辺りを、この頃よく痛がって
この痛みが強くなれば意識消失に
いつの間にか痛みが治まることもありました。
車椅子だから大丈夫だ…
病院だから大丈夫だ…
痛がる娘を見ながら何も出来ず
車椅子を押して診察へ急ぎました。
本当は…全然大丈夫じゃないんだけど
看護師さんが伝えてくれたお陰で
すぐに診察室へ呼ばれました。
車椅子で入室すると
不思議そうに娘を見ながら
入るやいなや
ほらね と言った表情で
「やっぱり異常なしですよ
てんかんじゃないです。
調子悪いみたいですけど
このあと小児科で診てもらってください」
淡々とそう言われました。
「はい。失礼しました」
言われなくても
ここで診てもらうつもりはないと
私はすぐ車椅子を動かしました。
医者には
2つのタイプがある
幸い、娘の主治医はこっちじゃない
不調の原因の可能性を
一つ一つ調べる日々は続きました。