066_残念だったけど嬉しかったこと@シェムリアップ カンボジア(304日目)

សួស្ដី”スオスダイ”(こんにちは)
សុខសប្បាយ​ទេ?“ソクサバイティ”(元気ですか?)

カンボジアは完全に雨季(រដូវ វស្សា ロドヴ ヴァッサー/រដូវ ភ្លៀងロドヴ プリーアンg ”季節+雨”)になりました。
毎日午後は雨が降ります。
スコールは「強雨だけど,短時間で止む」
そう聞いていたのに,結構降り続きます。

涼しくなって嬉しいけれど,
雨が多いので結局家にいる時間が長い毎日です 笑

日本も梅雨入りした地域が多いみたいですね!
どうぞお気をつけください。

さてさて,
気づけば
「カンボジアに来て304日」
「帰国まで283日」
いつの間にか残りの日数の方が短くなりました。
有意義に過ごしたいと思います。

6月6日(火)@学校

配属先は現在改修工事中です。
教室が不足しているため,
授業時間中は理科室も普通教室となり,自由に使えません。

だから予備実験を行うのは大体昼休みです。

この日も昼休みに予備実験をしていました。

カンボジアでは昼休みは自宅に帰って昼食を食べるので
誰もいない…はずでしたが,

バリーンとガラスの割れた音がしました。

理科室の外に出てみると派手に割れています。

やっぱり…。

通路だとは思いつつも,
光合成の実験をしたかったので,

「昼休み中だし!」

と思って,
実験をしていました。

一応気づいてもらえるように,
あえて通路の真ん中に。

でも小学生のボールが当たって割れてしまいました…


しかし,そこに小学生はいません…

何と!
逃げたな!
どうしようかな…

先生達に伝えて注意してもらった方が良いか…
でも,自分にも原因があるしなぁ…

どうしようかと対応を考えていると,
少し離れたところでこちらの様子を伺う生徒がいることに気づきました。


「誰!?」とあえて叫びました。

でも,まだ小学生は出てきません。

もう一度言うと、様子を伺っていた小学生が少し出てきました。

こちらに来るように手招きしながら,
「他には?」
と尋ねましたが、その生徒は首を振ります。

小学生の声は複数人聞こえてたけど…
と思いながら,もう一度


「本当に?あなただけ?」

と聞きましたが,そうだと答えました。

生徒の緊張感が伝わりました。
反省しているようです。


「こんな時は何て言うの?」

と尋ねたら

「Sorry teacher」

と答えました。


「その通り」
と私はこたえ,理科室の中に掃除道具を取りに戻りました。


本当はもっと注意したい。

昼休み中とはいえ,
外とはいえ,
実験器具があったことには気づいてたはずです。
(もちろん他の小学生も含め)

でも、私のクメール語で伝えられる気がしないし、
実験のためとはいえ(そこしか太陽光があたらない)、
小学生が遊ぶエリア(今はいないはずの時間だったけど)にガラス器具を置いていた私にも非があります。

あー…
あと5分ぐらいで終わるはずだったのに…
もう一度やり直しかぁ…
(さらに30分…)

と思いながら用具を持って外に出ると



小学生たちがほうきと塵取りを持ってガラスの片づけをしていました。

一度は逃げてしまった彼らも,
本当は何をすべきかきちんと分かっていたようです。

とても嬉しい光景でした。
「危ないから大丈夫だよ」
と伝えても,片付けをしてくれました。



「アリガトウ」
と彼らに伝えると,

「日本人だから…」
と小学生たちが何か話しています。
カンボジアの先生方と指導方法が違っていたのかもしれません。


彼らが手伝ってくれたので片付けはあっという間に終わりました。


本来なら
「外だし,少しぐらいガラスのかけらが落ちてても良いか!」
と思うところですが,ここはカンボジア。

彼らは外でも

靴下or裸足

で遊んでいます。

小学生たちが去った後も
できる限りガラスを探しました。

大丈夫だったかなぁ…。


6月1日(木)@自宅にて

自炊をしない私の夕飯は,
ほとんどフードデリバリーで済ませます。

いつもは外が暗くなったころに届くように頼むのですが,
このときはうっかり明るい時間に届いてしまいました。

ドライバーの若いお兄さんから受け取ろうとしたその時,
スープが大量に漏れているのが見えました。
(普段は暗いからこのタイミングで気づくことはありません)

この日はラーメンをオーダーしていたのですが,
そのスープが半分ぐらい袋に漏れています。


ドライバーのお兄さんが
「どうしますか?受け取りますか?キャンセルしますか?」

と聞いてくれました。

今までにもちょっと漏れていることはありましたが,
今回はラーメンのスープが半分ぐらい漏れています。


さすがにちょっと…

キャンセルできるならキャンセルしたい…


ドライバーのお兄さんに伝えると,
「時間がかなりかかるけどいいですか?」
と聞かれました。

この時私は
「料理を作り直して,届けてもらうのには時間がかかる」

という意味だと解釈して,
キャンセルをお願いしました。

ドライバーのお兄さんが料理の写真を撮りながら
キャンセル手続きをしてくれました。

良かったー!

これまで注文した商品に不備などがあった時には,
電話でクメール語や英語を交えながら自分で交渉したことがありましたが,
ものすごく大変でした。

今回はドライバーのお兄さんが進めてくれてます。

ホッとしたのもつかの間,
私のスマホに着信が…

フードデリバリーの運営会社から電話が来ました。

名前を確認されたところまではやり取りができましたが,
その際にクメール語で答えてしまったからか,
その後もものすごい速さでたくさんしゃべってきます。

全く聞き取れません。


ドライバーのお兄さんに私のスマホを差し出しました。

親切なドライバーのお兄さんは代わりに電話に出てくれて,
その後私がすべきことを教えてくれました。

そっか…
時間がかかるってこういうことか。


確かに,せっかく作った料理がキャンセルされてしまうわけなので
手続きが簡単であってはいけませんよね。


ドライバーのお兄さんは
フードデリバリーのアプリにあるその後のキャンセル手続きも
一緒に進めてくれました。
(注文の際のアプリ言語は日本語なのに,トラブルの際の手続きは英語のみなのです)

商品を持ち帰って,残りの手続きを私自身にさせれば,
このお兄さんは次の商品を配達できる(仕事ができる)と
分かっているのですが,結局すべての手続きが完了するまで
お兄さんは協力してくれました。

お兄さんがキャンセル申請してくれましたが,その後私に電話が来て,さらにアプリで私(購入者)から手続きをする必要がありました。
確かにかなり時間もかかりました。

お兄さんは,何度もごめんなさいと謝ってくれたけど,
これだけスープが漏れている原因は
どう考えても運転技術ではなく
容器のふたがきちんとしまっていなかったからです。

こんなに親切にしてもらったので,何かお礼がしたいなぁと思いましたが,
キャンセルしてしまったら多分ドライバーを評価する項目もなくなってしまうはずです。(通常は5段階評価やチップを送ることができる)

なので,
「ちょっと待ってて,1分か2分で戻る!」
といって,家にあったアメとチョコを袋に少し入れてドライバーさんに渡しました。

お兄さんはかなり驚いていました(待っている間何を想像していたのだろう…)が,
喜んでくれました。
(キャンセルしたので,やはり評価やチップは送れませんでした)
お礼ができてよかったです。


どちらも残念な出来事でしたが,
とっても嬉しい気持ちになりました。

では,
អរគុណច្រើន”オークンチュラウン”(ありがとうございました)
ជម្រាបលា“チョムリアップリーア”(申し上げる+さようなら=さようなら(目上の人にも○))

ជួបគ្នា​ពេលក្រោយ”チョップクニーア ペイルクラオイ”(会う+お互い+後で=また会いましょう)

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