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054_カンボジアのお正月_学校編

សួស្ដី”スオスダイ”(こんにちは)
សុខសប្បាយ​ទេ?“ソクサバイティ”(元気ですか?)

日本では新年度がスタートし,そろそろGWが気になっている頃でしょうか 笑 !?
カンボジアでは,一年で一番大きな行事の
「クメール正月(4月14~16日)ソンクラーン」

が終了したところです。

4月中旬の13日頃から15日の3日間がソンクラーンと呼ばれる南伝上座部仏教のお正月で、別名「水掛け祭り」とも呼ばれています。
(中略)
4月中旬は、東南アジアの国々では、乾季から雨季へと気候が変わるタイミングにあたり、雨季直前の暑さのピーク時に涼むために水をかけるという側面や、雨季を迎えふんだんに水が使えるようになる喜び。そして旧年の汚れを洗い流すなど様々な要素が絡み合って、現在のスタイルができあがったと思われています。

世界紀行より

盛大に行われたこのイベントについて,複数回に分けて紹介したいと思います。

ソンクラーンを迎える準備(前日)

配属先の学校では,教育実習を終えたばかりの学生たちがクラスごとにソンクラーンの飾りを作っていました。

竹を削るところから
星のモチーフ(ソンクラーン中,カンボジアの至る所に飾られていたデザイン)
ハートのモチーフ

お正月を迎えるための学校のイベント

朝の準備編

朝6時過ぎから,お坊さんのための食事づくりが行われました。
先生方や学生たちと銀色の4段お重(お弁当箱)に料理(食材?)を詰めます。
私もこの大量のゆでたエビの殻剥き(写真の3倍ぐらい)をみんなと一緒にやりました😊

午前編

午前は,お坊さんたちにお経をあげていただくイベントでした。
お坊さんたちが登壇されると靴を脱ぎ,お経をききます。
お坊さんと私たちの間の仲介人(🎤持っている方)のような方もいらっしゃいます。

白いブラウスにソンポット(スカート),白のコンサイン(たすきのようなもの)が正装です

お坊さんのお経(?)をみんなで繰り返し唱えたり,
日本の「南無阿弥陀仏―」のような繰り返し唱える言葉もあります。

それが終わると,朝みんなで作ったお供え物などを渡すのですが,カンボジアでは「正座」ではなく「横ずわり」が正式な座り方です。
沢山のお供え物が渡されていました。

その後昼食(?)です。
学生たちはクラスごとに食事を用意していました。
先生達に感謝を伝えるもので,お坊さん用のお供え物を作っている間,別のところで食事を作っていたようです。

どのクラスもおいしかったですが,最近胃腸の調子が悪かったので私はちょっとずつ味見しました。(午後にイベントが待っていたので…😅)
飾りつけを凝っているクラスもあり,料理や前日に製作していた飾りはコンテストの一部(?)にもなっていたようです。
(私はほとんど聞き取れていませんが…😅)

クラスごとに先生方へのおもてなし

午後編

午後もイベントがあり
私は”民族衣装を着せてもらえる”とは聞いていたのですが,
何をするのか良く分かっていませんでした。

「何時に来たらいいの?」
と尋ねたら,
「1時過ぎ頃」
と言われたのですが,
日本語の分かる先生からは
「1時半ぐらいでも大丈夫」
と言われました。

悩んだ末,1時に行ってみると
1時過ぎに,といった先生は既にいましたが,
どうやら着付けをしてくれる先生は別の人のようで…

結局どうしていいか分からないまま1時半を過ぎました。

まぁいつものことです。

出勤してきた(カンボジアでは一度昼休みに自宅に帰る)
先生方はかなり華やかな服に衣装チェンジしていました。

午前中は「上は白で下はソンポット」と聞いていたのですが,
仕事着の正装だと思っていたのに先生方の服装はイベント時の正装でちょっと異なってしまったのですが,午後はもっとずれてしまいました💦

午後は「イベント」,「好きな服を着てくればよい」と聞いていたので,
12月のカウントダウンイベントのようなものを想像してかなりラフな格好をして行ってしまったのですが,皆さん新築パーティーぐらいおめかしされていました(確かに色の指定はないし,好きな服には違いない…)💦

とはいえ,私は民族衣装を着させてもらえることになっていたので,良かった~と思いながら,着付けをしてもらえる部屋に案内されたのは結局2時前でした。
(イベントのスタートが2時ぐらい,ときいていたので焦りました)

そこでは学生たちが早くも衣装のセットアップをしていました。

一人の先生が多くの学生のセットアップをしていました
上のブラウスも先生にお借りしました

私の着付けは,はじめは学生が行ってくれました。
(最後は結局先生が完成させてくれました)

カンボジアの人達は大体この民族衣装の着付けができます。
日本でいえば「浴衣」のようなものだと思います。
大きな布を巻き付けて服にしています。

お化粧もやってもらえる…
と言われたと思って化粧直しもせずに行ったのですが,どうやら違ったようで…💦
でも,お化粧も学生がやってくれました🙏🏽

そして,
日本語の分かる先生から
「寸劇のようなものを行う」と教えてもらい,一気に冷や汗が💧

ただ「民族衣装を着せてもらえる」と思っていたところから,

「ステージに上がって何かをする(多分私にはセリフはないけど)」
ということと,
「ステージの上を歩く(えっもしかして踊る!?)」
という情報が急に入ってきて…

ただでさえ胃腸の調子が悪かったのに,胃がキリキリする思いでした😢

結局,こんな感じのイベントでした。
動画編集のクオリティについてはご了承ください😅

学生たちは教育実習の間もダンスの練習をしていました。
クラスごとに発表することは知らなかったので,ほんとに忙しく活動しているなぁと感心してしまいました。

通常なら2年制の学校なのですが,コロナにより昨年度は新入生の受け入れがなかったため,今1年生は不在で2年生のみです。
そのため,通常なら分担できるイベント等の準備を教育実習(8週間)と並行して2年生が行わなければいけないので,とても大変そうでした。

ちなみにカンボジアの人はダンスやカラオケなどが大好きなのですが,
小学校教育にまだ音楽があまり取り入れられていない(行われている学校も一部ある)ため,拍どりがとても苦手です…。

ちなみに,私は動画のラスト2分ぐらいで登場します。
何についての劇なのかもイマイチ分からないまま登壇していましたが,
皆の優しい笑いに救われました。
想像通りランウェイ後にダンスがありましたが,そちらは割愛します 笑

イベント終了時に,韓国人ボランティアのおじじが
大きな拍手をしながら優しい笑顔で私のところに来てくれました。

配属先の皆さんに可愛がってもらえて嬉しい反面,
分からないことだらけでやっぱり様々なことにとても気疲れします。

そんな気持ちを汲んでくれたような大きな拍手にとても癒されました。

その後,夕食は新築パーティーのような立派なもので…
衣装を脱いだ私は場違いのような服装でしたが,会場が外で暗かったため何とかなりました 笑

そして,恒例のダンスタイムも始まり…

カンボジア人のタフさにいつも驚かされます 笑

どっと疲れた私は久しぶりに熱を出したのでした 笑
(このイベントだけでなく実験講座等も含めて)

学校はこの日以降授業はなくクメール正月休みになりました。

それでは
អរគុណច្រើន”オークンチュラウン”(ありがとうございました)
ជម្រាបលា“チョムリアップリーア”(申し上げる+さようなら=さようなら(目上の人にも○))

次は,ソンクラーンイベントについて!



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