投資に挑戦する君に伝えたい言葉「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」
日本は失われた30年と言われる長期経済停滞や少子高齢化など深刻な課題を抱えている。その要因のひとつに、いつまで経ってもマインドをアップデートできない昭和世代の高齢者が挙げられている。
政治家や経営者、会社の上司などの事例がよく取り上げられているが、投資の世界もそうなのかもしれない。
コメンテーターとしてテレビなどで見かける森永卓郎氏や、経済ジャーナリストを称する荻原博子氏らが「新NISAは絶対にやってはいけない」と主張している。
-両氏とも年齢は60代後半の昭和世代
森永氏曰く「投資は相場が下落したタイミングで『ギャンブル』として一気に勝負を賭けるもので、老後に備えた資金を回すべきではない」そうだ。
また荻原氏は随分以前からNISAというより投資自体を否定してきた。その理由というのは株式には下落リスク、つまり価格変動リスクがあるというものだ。価格変動リスクがあること自体を否定するため、株価が上昇していても否定・批判することができる。
しかし、世の中に価格変動がない商品はほぼ存在しないので、それらをすべてを否定していると同じことだ。そもそもロジックが破綻している。
気をつけなければいけないのは、彼らのターゲット層はテレビをよく見る高齢者層であるということだ。その主張は同世代の高齢投資初心者がNISAに踊って投資を始めすることを諫めるためと考えた方が良いと思う。
だが、これから何十年も継続するつもりでNISAを始めた現役世代は違う。
新NISAでは世界株式に分散投資する通称オルカンと米国主要企業の株式S&P500に連動するインデックスファンドが圧倒的に人気だ。これらは「長期」「分散」「積立」の基本セオリーに沿ってギャンブルの要素を最小限にした投資の最適解のひとつだと思う。
もし、新NISAを機にこれらに投資し資産形成を始めたのであれば、昭和の高齢者の主張は無視して継続した方が長期では良い結果になる可能が高い。
長く投資をしていれば必ず下落相場はやってくる。その時に彼らのような声は「それ見たことか!!」と更に大きく多くなるので、継続するには勇気と忍耐が必要だ(たぶん味方は少ない)。
もし、それら他人の声に心が折れそうになった時には以下のグラフが支えになると思う。これは年金積立金運用独立行政法人(GPIF)の投資による累積収益額の推移だ。その額は2008年の金融危機の大暴落を乗り越えて132兆円だ。
前述の荻原氏はリスクのある株式に投資をしているという理由で、これまでGPIFについても否定的な発言をしてきた。
もし氏の批判を受け入れてGPIFが投資をしていなければ、
我々は132兆円の貴重な年金資金を失っていたことになる。
なお、補足するとS&P500の同期間の成績は年率10%を超えているので、この倍以上の資産額になっていたのだ。
自らの意志と責任で、勇気を持って投資を始めた人たちには鬼滅の刃の冨岡義勇のセリフを贈りたいと思う。もちろん、息子である君にもだ。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」
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